ディスクユニオン ジャズスタッフ 4月度レコメンド・ディスク

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2021.04.30

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ディスクユニオンのジャズ専門館スタッフが新譜の中で一押ししたいオススメ作品をご紹介!
今月リリースされた最新新譜はもちろん、改めて聴いたら良かった準新譜もコッソリと掲載。
最新新譜カタログ的にも、魅力ある作品の発掘的意味合いでも是非ご一読ください!

 





SKELTR / Dorje / JazzTOKYO 原
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008252904

UKマンチェスターから最高にかっこいい作品が届きました!昨今のUK発の勢いそのままに正に現行ジャズの最先端。シンセサウンドの中にテクニカルでツボを押さえるドラミングがからみ、アルトサックスが気持ちよさのその先まで連れていってくれます。高揚感だけではなく、秘めたる熱いものを感じさせる曲も含みます。踊りたくなる曲あり、ヒップホップあり、女性の声あり縦横無尽に旅し、あっという間の33分間です。綿密さを感じさせるサウンドから、2人で作っていることに驚愕です。カマシ・ワシントンなど現行ジャズ好きはチェック必須です♪





DAN BLAKE / Da Fé / JazzTOKYO 原
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008277725

コルトレーンに影響を受け、スティーヴ・レイシーに師事したダン・ブレイクによるSunnyside第二弾作品。エレクトロサウンドや多重録音の要素があり、スピリチュアルな雰囲気から深みのある中毒性の高い作品になっていると思います。エスペランサ・スポルディングの作品にも参加経験のあるダン・ブレイク。ジャズの昔と今を繋ぎ、宇宙的広がりを携え、新しいサウンドに挑戦する今作を是非お聞き逃しなく!





NICKI PARROTT / IF YOU COULD READ MY MIND / JazzTOKYO 丸山
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008276145

ジャズ・スタンダード中心の選曲と小粋な歌唱で長年愛されるニッキ・パロット (vo, b) が今作では雰囲気を一変し、懐かしの大ヒット・ポップス名曲群をジャズ・アレンジでお届け!  ライナーノーツには各曲の歌詞も掲載されているので、一緒に歌える仕様となっています。ニッキの優しい歌声で歌われるポップスはどこか儚げで夢の中のよう。ファンは要チェックです!


 




STEVE GADD / ライヴ・アット・ブルーノート・トーキョー 2019 / JazzTOKYO 逆瀬川
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/XAT-1245741320

スティーヴ・ガッド・バンド、2019年の来日公演の模様を収めたライブ・アルバム。本作ではギターがマイケル・ランドウに代わり、ガッドと旧知の仲であるデヴィッド・スピノザが参加。スピノザのソロ・デビュー作『Spinozza』(1978)に収録、後2009年に30年ぶりに再結成したマイク・マイニエリらとの『L'Image』で再演された「Doesn't She Know By Now」、同じく『L'Image』から「Hidden Drive」といったスピノザゆかりの楽曲や、ガッド・ギャング時代からのレパートリー「Way Back Home」「Watching The River Flow」も演奏。ブルージーかつロック寄りのランドウから、よりジャズ・フュージョン寄りのスピノザの参加で、バンドとしては同じ方向性を保ちながら新たな音が加わり、新たな魅力ある演奏を聴かせてくれる。往年のフュージョン・ファン、ガッド・ファンにとっては嬉しいメンバーチェンジだ。
肝心のガッドのドラムは、同バンドの過去作と比較しても驚くほどにシンプル。ソロももちろんあるが、ベーシック・グルーヴに関してはほとんど "何もしてない" と言えてしまうようなシンプルさだ。「ドラムの神様」も70代半ば過ぎ。凄まじいキレ味の70~80年代のようなプレイは今や見る影はないが、肩の力が抜けた、あまりにも自然で音があるべきところにある、すべての無駄をそぎ落としたような演奏は、時代が変わった今でも、ジャンルを問わずすべてのドラマーが目指すべき境地だ。スタジオ・ミュージシャンという存在のひとつの到達点が、彼の演奏に表れている。

 





ADRIAN YOUNGE & ALI SHAHEED MUHAMMAD / GARY BARTZ / JazzTOKYO 関口
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008261026

毎回スペシャルなアーティストをフィーチャーするアルバムシリーズの“JAZZ IS DEAD”。これまでにロイ・エアーズ、ジョアン・ドナート、アジムス、マルコス・ヴァーリなどレア・グルーヴの巨匠とコラボをしています。第6弾の今回のゲストは70年代ジャズファンクのサックスヒーロ―、ゲイリー・バーツ!!マッコイ・タイナーやフュージョン期のマイルス・デイヴィスバンドで起用されるなど支持の厚い彼。今回エイドリアン・ヤングのサイケデリックなサウンドが絶妙なスパイスとなってグルーヴィーなサックスが輝く一枚です。





NICHOLAS THOMAS / Plays The Music Of Hank Jones / 吉祥寺ジャズ館 中村
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008267633

ハンク・ジョーンズ、と言えば「名ピアニストでしょ」と答える人が多いでしょう。その一方で作曲家の顔も持っていることはあまり知られていないと思います。本作は、作曲家ハンク・ジョーンズのオリジナル楽曲に焦点をあて、イタリア出身の若きヴィブラフォン奏者、ニコラ・トーマスがカルテット編成でプレイした1枚で、アラン・ジャン・マリーのピアノが彩りと深みを添えています。スインギーでラテンテイストなヴィブラフォンと楽曲の良さが相まって、とにかく聴いていて心地いい。イタリア三色旗カラーがさりげなくモチーフになっているジャケットもお洒落です。


 




PUNKT.VRT.PLASTIK / Somit / 新宿ジャズ館 久保田
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008271650

ピアノトリオPUNKT.VRT.PLASTIK(プンクト・ヴァルト・プラスティック)の2作目が、2018年の前作に続きスイスのフリー系レーベルINTAKTからリリースされました。Clean Feedからも複数リリースのあるカーヤ・ドラクスラー(P)と、Koma Saxoやピーター・エヴァンス参加のAmok Amorをはじめとして共演の多いペッター・エルド(B)とクリスチャン・リリンガー(DS)がこのトリオのメンバーです。それぞれの出身はスロベニア、スウェーデン、ドイツと欧州3か国に渡っており、一見奇妙なトリオの名前は各国語を1語ずつ並べたものです。
スタンダードなピアノトリオではありませんが、フリーというよりコンテンポラリーの範疇に入るでしょう。モンクとセシル・テイラーを通過したドラクスラーのピアノが、エルドの太く推進力のあるベース、強烈なグルーヴを叩き出すリリンガーとともに、ミニマル要素を含みつつポリリズミックな演奏を展開します。欧州の30代の若手たちによる優秀作です。
また、本作の引き合いに出されそうなアルバムに、Dell/Lillinger/Westergaardの最新作『BEATS』(2021)があります。クリスチャン・リリンガー自身のレーベルPlaistからのリリースにつき、残念ながら今のところ弊社では取り扱いがないのですが、こちらも内容は抜群です。クリストファー・デルの怪しいヴィブラフォンをフィーチャーした、よりミニマルな演奏を聴くことができます。ここでもリリンガーのドラムは冴えわたります。

 


 




ALFA MIST / Bring Backs / 営業部 池田
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008254955

UK・ロンドンのジャズシーンを代表するピアニスト/プロデューサーのアルファ・ミスト2年振りとなる待望の3rdアルバムが遂に発売です!
今回もお馴染みのメンバーを中心としたバンド編成で送る本作、相変わらず没入感のある気持ちのいいトラックは健在です。全体的に派手すぎない演奏でメンバーのプレイを立てつつ、しっかり作品のカラーを保つアルファ・ミストのエレクトロニック・ピアノの音色が心地良い。オープニングの「Teki」で自己紹介のようにギターやフリューゲル・ホルン、バスクラがそれぞれに魅せるソロとアルファの絡みに一気に引き込まれ「これ絶対ライブの一曲目にやってほしい…」と思っているとラストに聴こえてくる"Change is inevitable..."というポエトリー・リーディングに作品の幕開けを感じてさらにワクワクします。続く「People」でのベース/アートワークを担当するカヤ恒例のボーカル参加、浮遊感のある優しい歌声にはファンなら嬉しくなるはず。今回はラップにストリングスに、様々な要素が散りばめられ各曲が独立した個性を放っていますが、オープニングにもあったポエトリー・リーディングとアルファの落ち着いたエレピが繋いでくれる作品全体の統一感に浸っているとあっという間の約40分です。



SAM GENDEL  / サム・ゲンデル / DRM(LP)

サム・ゲンデル / DRM / 営業部 三橋
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008271240

ワンアンドオンリーな音楽をクリエイトするサム・ゲンデルの2020年作がアナログ盤化!先立ってカセットでは発売していたものの早々に完売、レコードで聴きたかった方も少なくないのでは。アルバムタイトルになっている「DRM」とは何ぞや?と調べたところ、エフェクター・メーカー、エレクトロ・ハーモニクス社が80年代に出していたリズムマシーン「DRM 32」から取られているとのこと。彼のペダルギークな一面は発売中の「Music for Saxofone and Bass Guitar」国内盤CDのインタビューにも掲載されているので、気になる方は合わせて是非。