<連載> ★山本隆の"続 JAZZ IN THE WORLD"★ 2020 Oct.

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2020.10.29

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TSUYOSHI YAMAMOTO / 山本剛 / SPEAK LOW / スピーク・ロウ(LP)

山本剛 / SPEAK LOW

先日、久しぶりにこれを聴いた。「Black Is The Color Of My True Love’s Hair」が収録されているということで聴いてみたのだ。これがなんとも良かった。「アレこんな良かったっけ」という印象。確かに聴いた時間とか場所によって、気分とかもあるけどずいぶん印象が違うことがある。これがそうだった。素晴らしい!!
この曲は、ニーナ・シモンの『タウンホール』とかジョニー・グリフィンの『ケリー・ダンサーズ』で有名なトラッド曲。
おそらくこの曲のピアノヴァージョンではトップの出来栄えなのではないかと思う。あと「スピーク・ロウ」と「クロス・トゥー・ユー」が素晴らしかった。最近こればかり聴いている感じ。そういえば高校生の時、『ミスティ』買って、「時さえ忘れて」に夢中になっていたことを思いだした。



前回、テディ・キングの紹介をした際お話しましたように今回は「You Hit The Spot」という曲の特集です。
「あなた最高ね」というような意味の歌なんでしょうか。あんまり暗い感じは漂わない雰囲気が好感持てます。演奏もののヴァージョン は見当たらず、歌ばかり特に女性が歌うものが多いみたいな曲です。





CLAIRE MARTIN  / The Waiting Game
このレコードは1992年に入荷してきた(と思う)。ボクは横浜店に勤務していた。横浜には4年と三か月勤務していたから思い出深い作品との出会いが多い。
Linnという高級オーディオメーカーが立ち上げたレーベルということだった。この作品と同時期に入荷してきたデヴィッド・ニュートンの『Victim Of Circumstance』というピアノ・トリオ盤は素晴らしかった。特に1曲目の「Whishful Thinking」は忘れられない名曲で、この頃からヨーロッパを中心として「何かいいピアノ・トリオはないかな」と探しはじめたのだった。
そして、このクレア・マーティンの作品、彼女のデビュー作ということでもあり同じく期待が高まった。1曲目に収録されている「You Hit The Spot」の軽快な様子にいっぺんで虜になり、「これはいいなあ」と完全に魅了された。店頭での演奏もすこぶる評判良くて、レコードもCDももの凄く売れた記憶がありますね。



エラ・フィッツジェラルド / エラ・スウィングス・ライトリー
そうして、大御所でだれか歌っていないかなと辿っていくとエラに行きつきました。素晴らしい。



SARAH VAUGHAN / Swingin' Easy
それから、やはり、サラ・ヴォーンです。サラも素晴らしいなあ。



RITA REYS / Young At Heart
2010年にリタ・ライスの健在ぶりを示した作品だった。ピーター・ビーツ、スコット・ハミルトンのソロが素晴らしい。今思ったけどこの曲でのリタの声の感じ、青江三奈に似ているところあるな。特に『The Shadow Of Love』の2曲目の「It’s Only A Paper Moon」と似ているような気がする、声が。



SHELLEY NEILL / Entree Blue
ブルージーな歌声でマニアに人気の(?)女性ヴォーカリストらしい。確かに何年かすると探してみたくなるような雰囲気を内蔵している感じはあるな。2005年録音盤。



MARY LOFSTROM / Ginger Comes To Stay
シアトルのヴォーカリスト。2003年の録音。



PAULA COLE / Ballads
ピーター・ガブリエルのツアー参加、1997年にはグラミー賞にて最優秀新人賞を受賞など、ポップス系で活躍している実力派女性シンガー、ポーラ・コールが、ジャズのスタンダード曲を中心とした選曲で聴かせてくれる作品。ダソウダ。



LYNELL QUIANA / Little Love
ゴスペル系。



MONICA RAMEY / Make Someone Happy
ナシュビルを拠点に活躍する美女ヴォーカリスト。



JULIA RICH /  Way You Make Me Feel
聴いていて、なんか変な感じになる。すぐに長めのドラムソロとか意味不明。それでアッという間に終わる。面白い。



BRIGET MAYNES / In The Key Of Swing 2
アリゾナ州フェニックス中心に活躍しているヴォーカリスト。




TEDDI KING / テディ・キング / ナウ・イン・ヴォーグ ~ストーリーヴィル・イヤーズ

テディ・キング / ナウ・イン・ヴォーグ ~ストーリーヴィル・イヤーズ
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/XAT-1245729843

この作品の魅力に気がついたのは、ディスク・ユニオンへ入ってからだ。といっても既に30数年は経過している。新宿の本館地下にジャズコーナーがあった頃だから、相当昔の話だ。ビームスも大塚家具もなかった。あの辺りは暗くなると中学生の子が「カツアゲ」されるようなアブナイ地域でもあった。まだ舗装されてないところもあった気がする。ユニオンに入りしばらくして、廃盤とかオリジナル盤への興味がいっそう高揚していた或る日、ボロボロに擦れてしまったジャケット、相当に聴き込まれ擦り切れたレコードが買い取りで入ってきた。このストリーヴィルのオリジナル盤である。ここまで聴き込まれるならレコードも本望ではないだろうか。それほどまでに酷使されるテディ・キングとはいったいナニ奴かと訝り興味を持った。驚きと共に感銘を受けたのは、その稀有な歌声。ジョニ・ジェイムスもその頃好きだったけど、これがまた虜、病みつきになる声と確信した。ジャズ聴き始め頃から、自分が「これいいな」と感動したものは、人が何といおうとその対象物に全力で立ち向かい鑑賞行動を継続、没頭する傾向にある。
もしかしたらテディ・キングは「最高なのではないか」という持論に達していた時期もある。
そしてコレもCD化される度(といっても数年間でも1、2回)、絶賛かつ示威行動を実施してきた。今実は、「ふと思い出して」、久しぶりに鑑賞行動に至っているわけだが、我が心は参ってしまいニャグニャグなのだ。稀有な名盤だな。
「Why Do You Suppose」、「You Hit The Spot」、「Something For Live For」が好きだ。
そして「Over The Rainbow」が絶品だ。
ということで次回、「You Hit The Spot」をやっている作品を紹介する予定です。


MAR VILASECA / マル・ヴィラセカ / FIND THE WAY / ファインド・ザ・ウェイ

マル・ヴィラセカ / FIND THE WAY

トーレ・ヨハンセンのFBを見ていたら、CDらしきものが映っていたので「新譜が出たのかな」と思い調べてみた。ディスクユニオンのページで「Tore Johansen 新譜」と入力したらMar Vilasecaというのがヒットした。「アレなんだろ、これにトーレが参加しているんだろうか」と思い詳細を確認するも参加していない。いないどころかスペイン、バルセロナの若手の女性ヴォーカリストのようだ。
聴いてみた。非常にいい。今風の、というか。同じくバルセロナ出身の人気ヴォーカリストでありトランペット奏者であるアンドレア・モティスを彷彿とさせる。
「Find The Way」、「Cry」が好きだな。
おそらく自分の打ち込みミスで、こうなったんだろうけど、間違えたおかげで「良いもの」に出会えたよ。ミニアルバム。
商品の詳しいことは、ここでhttps://diskunion.net/jazz/ct/detail/XAT-1245732105



今日の曲
Wives and Lovers



「素晴らしき恋人たち」 は、バート・バカラックとハル・デヴィッドが映画『Wives and Lovers』用に書いた作品で、ジャック・ジョーンズ盤が1963年から1964年にかけてヒットして全米14位を記録したバート・バカラック作品としては異色のジャズ・テンポの作品。カバー・バージョンも数多く発表された。(ウイキペディア)

かつてボクは海外出張中、ウォークマンで音楽を聴いていた。最近は違う道具で聴いているけど、数年前まではそうだった。飛行中や、ホテルに着いて荷ほどきしながら、朝の準備しながら、長時間聴いていた。ある期間、集中的に同じものを聴くクセがある。一時はフランコ・チェリ、一時はウェス・モンゴメリー、などと。
バート・バカラックのミレニアム・エディションというのも数年間聴いていた(2007年に「THE BEST 1000 バート・バカラック」として発売された)

「THE BEST 1000 バート・バカラック」


特段バート・バカラックに興味があるといこうことでもなく、「なんとなく買った」CDだ。歌が少なく演奏ものが多く収録されているのがよかった。18曲全曲いいと思った。これらを数年間で、曲によるけど400回から700回聴いた。2014年から2016年の3年間で14回の海外出張(ヨーロッパ12回、カナダ2回)時はいちばん聴いていた時期。エディンバラ、バーゼル、ワルシャワ、ルクセンブルク、トロント、コペンハーゲン、ロンドンなどなど各都市での思い出に彩りを添えてくれた。
計算すると一日5回から8回とか聴いていたようだ。まあ、それくらいは聴いた。同行の出張者に「よく飽きませんね」と呆れた顔で言われた。でも毎回「いいなあ」と感嘆詞つきで聴いていたんだ。
中でもこの「Wives and Lovers」がいい曲だと本当に思った。「これまさにジャズ」だと思った。6分くらいの少し長めで、ソロも十分にある。そのソロなんかも「ひとかどの人物」による演奏なのではないかと思える。ヨーロッパ風の香りがするんだ。
今回30曲以上のラインナップを紹介するつもり。
この1週間くらい「Wives and Lovers」だけで30時間は聴いていたな。


Rita Reys / Meets Oliver Nelson
昔はB面の「The Second Time Around」を聴く為にこのレコードを聴いていたので、つい最近まで聴くことなかったけど、まったく素晴らしい。さすがリタ・ライスです。



Hetty Kate / Dim All the Lights
オーストラリアのヘティ・ケイト。洗練されたセンス光るヴァージョン。オススメ。



ニッキ・パロット / 遥かなる影~バート・バカラック・ソング・ブック
ニッキ・パロットのロマンティックなバカラックのソング・ブック。ジョン・ディ・マルティーノのピアノが相変わらず素晴らしい。オススメ。



Thad Jones / Mean What You Say
デューク・ピアソン、ペッパー・アダムス参加の渋い作品。数ある「Wives and Lovers」の中でも3本に入るトップクラスの演奏。大学生の時からの愛聴盤。



スタン・ゲッツ / プレイズ・バート・バカラック +4
1960年代後半の録音、チック・コリア 参加。ゲッツの魅力十分発揮された「Wives and Lovers」。



David Gordon / Dozen A Day
1998年に入荷してきたピアノトリオの人気盤。当時ジャケが少し怖いという理由でそんなには売れなかったが内容は素晴らしかった。その後の作品で大騒ぎされるようになったのだけど。



Roy Haynes / People
フランク・ストロージャーのフルートを全面的にフューチャー。



Eric Alexander / New York Calling
エリック・アレキサンダー、1993年録音の初期傑作。懐かしい。



Grant Stewart / In The Still Of The Night
朗々としたサウンドが新鮮だ。



Dieter Reith / A Happy Afternoon
ドイツのピアノ作品。ドイツ風な感じ。



Wes Montgomery / Tequila
1966年、クラウス・オガーマンのアレンジです。落ち着く。



Jimmy Smith / Who's Afraid Of Virginia Woolf?
オルガンのヴァージョン。



Ella Fitzgerald  / Whisper Not
マーティー・ペイチ楽団とのモダンなアレンジとエラの歌。スバラシイ。



Julie London / The Very Best Of Julie London
エラの次に聴いてしまうと、グッとセクシーな雰囲気が全面に出ている感じで、スバラシイ。



Patty Ascher / Tribute in Bossa to Burt Bacharach
ぜんぜん知らなかった。ボサノバ歌う人らしい、バカラック特集でいい曲がたくさん収録されています。「Wives and Lovers」も好きな感じでよかった。



The Kenny Clarke-Francy Boland Sextet / Calypso Blues
サヒブ・シハブのフルートとファッツ・サディのヴァイブが滅茶かっこいいなあ。



The Kenny Clarke-Francy Boland Big Band / Our Kinda Strauss
Derek Humbleのソロが聴けるまた違うヴァージョン。



Lena Horne / Lena In Hollywood
ビッグバンド演奏でなんともゴージャスな一曲。参りました。



Peter Zak / Standards
ピアノトリオ演奏、かなりおススメ。



Lorenzo Tucci / Touch
ロレンツォ・トゥッチ。ハイ・ファイブ・クィンテット、ピアノトリオ TLC のドラマー.
オシャレなビッグバンド。



Jack Jones / Wives And Lovers
本家本元、貫禄があります。やっぱりイイなあ。



Pedro Biker / The Song Is You
男性ヴォーカル。デンマークのレア盤。豪華メンバー。



Vince Hill / Always You And Me
ブリティッシュ・ポピュラー・ミュージック・シンガー。ぜんぜん知らないけど、良かった。



Katie Thiroux / Introducing
ベーシスト&ヴォーカリスト、ケイティ・シロウ。彼女のデビュー作品。いいです。



Lennart Jonsson big band with Lena Jansson / Summer In Sandviken
スウェーデンジャズの重鎮テナーレナートとレナの作品は何枚かあるけど、これは見たことなかった。



Siobhan Pettit / The Music Of Burt Bacharach
北アイルランド人 2003年録音。バカラック特集。



Jeanette Lindstrom / Another Country
1995年録音、スウェーデンのシャネット・リンドストレム。以前、JazzPerspectiveの表紙で出演してもらいました。



Helen Sung / (re) Conception
「メアリー・ウィリアムス・ピアノ・コンベティション」の優勝者。
ピーター・ワシントン、ルイス・ナッシュのピアノトリオ。



Nancy Wilson / Today, Tomorrow, Forever
白状すると今まで、ちゃんとナンシー・ウィルソン聴いたことなかった。サラリと聴けちゃう。



Gerry Gibbs Thrasher Dream Trio / Live In Studio
Kenny Barron(p), Ron Carter(b)、Gerry Gibbs(ds)のピアノトリオに Roy Hargrove(tp)がゲスト参加。



Vivian Lee / Let’s Talk About Love
これ意外に良かった。女性ヴォーカル。


 

 



先日、80歳を迎えたスティーヴ・スワロウの名曲その二回目です。
今日の曲、Ladies In Mercedes



初めてこの曲を聴いたのは、1995年ごろだったと思う。吉祥寺にあった「赤いカラス」というライブハウスによく行っていた。たいていはヴォーカルのライブを観に行っていた。ヴォーカリストがステージに立つ前、その日の伴奏者によるピアノ演奏が何曲か演奏される。たしか砂田知宏さん(だったと記憶している)が演奏した曲がとても気に入った。誰のなんという曲なのか一緒に行っていたジャズ通に訊ねるとスティーヴ・スワロウの「レディース・イン・メルセデス」という答えが返ってきた。「へーこんないい曲、なんで一度も聴いたことがなかったよ。18年間ジャズ聴いてきていて一度もない。なんなる勉強不足、なんたる幅の狭い聴き方か」と自分をなじった。
1995年ごろだと、スティーヴ・スワロウは一度も聴いたことがなかったので、知らなくて当然だった。ここに列挙してあるカーラ・ブレイとのデュオ作品とかノーマ・ウィンストンの作品も当然知らなかった。
いちばんいいなと思ったのはタイトルだ。メルセデスだってさ。ボクは大学で東京に出てきて初めて見たよ本物のベンツ。実家が資産家だという学友が運転する450SLに乗せてもらった。グリーンのツーシーター。かっこよかったなあ。
ベンツのイメージは1950年代のオールドスタイル、例えば300SLのカブリオレ仕様のメルセデス・ベンツ。色は赤。女性のイメージはヴォーグ誌あたりから抜け出してきたようなスレンダーな女性。うーん妄想が膨らむ。
今はさまざまな写真がネットで瞬時に見ることができる時代だ。「ヴィンテージ メルセデス 女性」などと検索すれば、そのような1950年代に撮影された「ナイスな写真」がたくさん出てくる。
曲はベンツが颯爽と街を走リぬけるようなリズミカルなテンポが心地よい曲です。

参考ジャケット
CANNONBALL ADDERLEY / Sophisticated Swing
メルセデスベンツ300S カブリオレ



スティーヴ・スワロウ本人参加のもの
Steve Kuhn Steve Swallow / Two By Two
「Eiderdown」もそうだったけど、この作品には名曲がたくさん詰まっている。「Eiderdown」と「Ladies In Mercedes」は抜きんでている名曲だと思う。


Jasper Van’t Hof &Charlie Mariano & Steve Swallow / Brutto Tempo
2000年録音。ステイーヴ・スワロウ、チャーリー・マリアーノ参加。ヨーロッパ的な雰囲気。


Carla Bley Steve Swallow / Duets
ピアノとベースのデュオ。

 

Hans Ulrik & Anders Mogensen with Steve Swallow / The Meeting
デンマークのアンダーシュ・モゲンセン(ds)とスワロウ参加。


Steve Swallow & Ohad Talmor / L'Histoire Du Clochard
フランス生まれスイス育ちのサックス奏者オハー・タルマーと。


The Yabuno Ettun Project / BiPolar
ピアニスト 藪野遥佳とイスラエル人ベーシスト、Ehud Ettunが2013年に結成したデュオ・プロジェクトです。何年か前にディスクユニオンに来てくれました。


Chihiro Yamanaka / シンコペーション・ハザード
山中千尋メジャー・デビュー10周年の記念作。


Tina May / Early May
イギリスの女性ヴォーカル。2005年ごろの作品。当時はまあまあ売れました。


Norma Winstone / Like Song,Like Weather
イギリスの女性ヴォーカル。彼女がこの曲に歌詞をつけたらしいです。


Kris Adams / Weaver Of Dreams
アメリカの女性ヴォーカル、2002年の作品。


Valentina Fin Trio / Tumiza
イタリアの女性ヴォーカル。ノーマ・ウィンストン・トリビュート作品。2019年。


Akiko / What’s Jazz? STYLE 
タイトルをLadies Love Mercedesとしていますが、同じ曲です。Akikoは、まだ大学生だったか卒業してからだったか忘れたけどその頃から吉祥寺で歌っていて、何度か聴きに行きました(もちろんAkikoではなくて本名で出ていた)。ユニバーサルと契約した時はびっくりした。


Marc Leseyeux / Swinguette 
アコーディオン奏者です。


Gary Burton / Real Life Hits
ECM作品。1985年。小曽根真参加。


この中で個人的に「やっぱりいいな」と思い聴くのは、スティーブ・キューンとスティーヴ・スワロウのデュオです。

 



10月4日に80歳を迎えられたスティーヴ・スワロウの作った名曲について2回に渡り書いてみます。
まずはEiderdownという曲のご紹介



STAN GETZ / Live At Montmartre Vol.2


スタン・ゲッツ (ts)、ジョアン・ブラッキーン (p)、ニールス=ヘニング・エルステッド・ペデルセン(b)、ビリー・ハート(ds)  1977年録音

ゲッツの魅力が際立つ「インファント・アイズ」とか「レスター・レフト・タウン」とかの曲が魅力的。
ここで「アイダーダウン」も演奏している。ベースのスティーヴ・スワロウの曲でいろいろな人に演奏されている。「ケワダガモのダウンを詰めた羽布団」という意味らしいけど、なんか面白い、本当かなあ、違う意味あるような気もするけど。この曲がいいんだよなあ。
初めて聴いたのは、スティーヴ・キューンとスティーヴ・スワロウの『Two By Two』だった。デュオ編成の作品にはまだどう接していいかわからいでいた頃だったが、素直に「これは凄い作品だ」と思った。1996年OWLがオリジナル。プロデューサーのジャン・ジャック・プショーに嫉妬してしまう。
ピート・ラロッカのブルーノート盤『バスラ』でも演奏している。スワロウ、ジョー・ヘンダーソンが参加している。
ノルウェーのトランペット貴公子トーレ・ヨハンセンの『I.S』にもスワロウが参加。またラーシュ・ヤンソンが参加しているのでも人気ある作品。
ジョン・スコフィールドの今年のECM作品『Swallow Tales』にもスワロウが参加、この「アイダーダウン」結構いいです。
リー・コニッツとウォーン・マーシュとビル・エヴァンスの『Crosscurrents』、ここでのエヴァンスのピアノソロが素晴らしいです。

『Two By Two』



『バスラ』


『I.S』


『Swallow Tales』


『Crosscurrents』



その他「アイダーダウン」を演奏している作品。
ANDREA FASCETTI / Dedicated To Steve
イタリアのベース奏者 Andrea Fascetti(7-string b)のスワロウへのオマージュ。


BOHUSLAN BIG BAND / Sallow Songs
森泰人(b)参加のスウェーデンのビックバンドによるスワロウ特集。


EMMANUEL BORGHI / Secret Beauty
Jean-Philippe Viret (b)参加のピアノ・トリオ。オススメ。


ANDY LAVERNE / Stan Getz In Chappaqua
長年スタン・ゲッツのグループにいたアンディ・ラヴァーン。タイトルがややこしいですが、ゲッツではなくドン・ブレイデンが参加。


ELIOT ZIGMUND / Time Was
クリス・チーク参加。


CHICK COREA / Trilogy 2
現代最高峰のピアノ・トリオ。


STEVE KUHN / Dedication
やはり迫力が違います。


RICH PERRY / So In Love
テナーのワンホーン。リニー・ロスネス(p)参加。


細川正彦 / トリオ
細川さんは、東京のど真ん中で生まれてジャズやり始めて、いつのころからか熊本に引っ越した。今も九州、沖縄関連でライブ活動をしている。秋口なんかには東京でのライブもあり、そんな時は一緒に飲む。初めて会った時から何故か気が合うので、もう何度となく飲んでいる。もしかしたら2007年のこのトリオ作品で「アイダーダウン」を採用しており、この人の選曲センスはいいなと共感したからかもしれない。


参考写真
スティーヴ・キューン、スティーヴ・スワロウ、ジョーイ・バロンのトリオをバードランドで観た。
オスロ大学でキューンを観た23日後のことだった。




撮影日 2017年9月10日 Birdland NewYork

 

 



MASARU IMADA / 今田勝 / ポピー

今田勝 / ポピー
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008128745

TBMの今後の発売予定を見ていたら今田勝『ポピー』が発売されるようだ。この作品、再発売される度に何かを書いているような気もするけど、また何か書いてみたい。
今田勝の『ブルーアイズ』を高校生の時に買ったことは8月に書いた。その後は彼の作品を買うこともなく何年か過ごしていたような気がする。
ボクが当時バイトしていたジャズ喫茶のレコード棚は雑多に見えて実はちゃんと管理されていた。バイトする前客で行っている時は、いったいこのレコードたちはどのように管理整理されているのだろう、と不思議でならなかった。リストのレコード横に番号が書いてあり、棚にも番号がふってありそこを探すと見つかるというものだ。しかし長年に渡る営業でその番号札は擦り切れなくなっていた。結局自力で探す。実際どこに保管されてるか把握していたのは店主だけなんだけど。お客さんがいない時(まあ居ない時のほうが多いんだけど)には、隅から隅へとレコードをチェックしていく。もちろん聴いたことのないレコードばかりだからすぐに覚えられるハズもなく、一年か二年かけて習得した。その店は足元にもレコードが置いてあるのだが、懐中電灯を使用しなければ見えない状況だったので後回しになった。ある時意を決してそこを見てみたら、ジャケットもだいぶん痛んでいたこの『ポピー』を発見したのだ。「そういえば高校生の時よく聴いたな」と思う。これを聴いてみた。なんとなくオリジナル曲中心のB面を聴いた。すなわち、「海藻」、「ポピー」、「アセント」の3曲。これがボクの琴線に触れた。この3曲セットで琴線に触れた。これ以降約40年間というものボクの心の中でもずっと生き続けている「琴線名曲」なのだ。因みにアル・ヘイグの『チェルシー・ブリッジ』の2曲目の「Maoco」も琴線曲なんだよね、ボクの。だからA面というかそれ以外の曲は実は聴いていない。けどそれでモいいかな。ベースは『ブルーアイズ』と同じく福井五十雄。ドラムは小津昌彦で、1967年オーネット・コールマン来日の際、ドラムで参加したという話だ(大阪公演)。



フォース橋

10月の写真は、スコットランドのエディンバラ近郊のフォース湾に架かる鉄道橋。全長2530mで1890年に完成した。2015年に世界遺産リストに登録されたらしい。

2014年10月初頭に5泊6日でエディンバラへ出張買付に行ってきた。エディンバラとは縁がなくて一度も訪問したことはなかったので情報収集も兼ねて行ったのだった。
5泊6日とはいえ、行きの飛行機で1日、帰りが2日かかるので実質3日間の買付だ。
このコレクターの方はチャーリー・パーカーの顔の彫像、マイルスがかけていた眼鏡(?)コンサートポスターなどを所有していた。オリジナルプリント写真、EPなどたくさんあって楽しい買付だった。ちょっとだけ時間ができたので、街を案内してもらった。
街の建物の色がくすんでいる。全体的に黒っぽい。人もあんまり歩いていない。ハリーポッターには興味がないけど著者のJ.K. ローリングさんが好んで通っていたカフェに連れて行ってくれた。 ハリーポッターの第1作が書き上げられたのは、このカフェらしいんだけど、、、。。
Scott Monumentという建造物を見たら、ハリーポッターの世界が生まれるのも、自然なことだなと感じた(おどろどろしい雰囲気漂う)。泊まったホテルも丘の上のホテルで、相当古い建物なんだろう、床がミシミシと鳴ったのも、なんとなく趣き深かった。
エディンバラから90分らしいのでセントアンドリュースにも行ってみたい。ゴルフはしないけど。

エディンバラの街 人も少なく、なんとなく暗い感じ。





「エレファントハウス(Elephant House)」


Scott Monumentという建造物。ハリーポッターの世界が生まれそうな雰囲気満点。


坂道を登り切ったところにあるホテル。