2020.12.24
ELINA DUNI / Lost Ships
今日はエリーナ・ドゥニを聴いている。しかも朝8時から。なんだか気分が爽快だ。エリーナとはスイス大使館でミーティングをしたことがある、2016年のことだ。彼女はスイス系アルバニア人ということもありスイス大使館が彼女と一部のメディア関係者との会合を企画したのだった。ボクはその場に行くまで彼女のことを知らなかった。会合では彼女を紹介するVTRが流され、彼女の背負っているモノ、彼女の立ち位置というものがわかった。そしてCDを聴いた。感動した。
2018年12月に発売したJazzPerspective Vol.17の表紙には彼女に登場してもらった。メールしたら即オーケーであった。特集は「ECM50周年前夜」というものだったので、ECMアーティストである彼女にお願いしたのだった。
自身のオリジナル曲、トラディショナル曲、ビリー・ホリディで有名な「I’m A Fool To Want You」」などの選曲、作品の詳細はココhttps://diskunion.net/jazz/ct/detail/1008200817
ドン・レンデル&イアン・カー / BBC Jazz Club Sessions 1965-1966
昨年の暮れ、ジャズ関連の映像関係のことで打ち合わせがしたいということで、パリから客人を迎えた。その頃はまだコロナという認識はなく、マスクなしというか普通に会話した。場所はやはりジャズがかかる場所がいいだろうということで神保町のアディロンダック・カフェにした。打ち合わせ場所にボクよりは10から15歳くらいだろう若いイケメンがやってきた。店に入り少しまったりしているとそのイケメン氏がかかっているジャズに反応を示した。「これ最高なんだよね」と言っている。かかったのは『Shades Of Blue』だった。ほんの一瞬の音でそれを判別した彼にその瞬間で一目置いた。一曲目の「Blue Mosque」は聴きこんだ耳にはかなりイイ。
それから先々週だったか、この『Shades Of Blue』のオリジナル盤、最近のプライス動向はどうなんだろう、と国際的な機関のサイトで調べてみた。昔から高かったが、今でも高かった。2020年になった今でも35万円以上で取引されているみたいだ。プライスが大幅にダウンしてゆくオリジナル盤も多い中、値が落ちないのは、この『Shades Of Blue』の根強い人気を物語っている。
そうこうしているとこの未発表だった音源が登場したということで驚いている。イギリスのGearBoxレーベルもずいぶんとBBC関連の未発表を発売してきたが、まだ残っていたとはびっくりだ。
尚商品の詳細はこちら
https://diskunion.net/jazz/ct/news/article/0/92722
テテ・モントリュー / ライヴ・アット・キーストン・コーナー
https://diskunion.net/jazz/ct/detail/XAT-1245736740
キーストン・コーナーは本来<Keystone Korner>
この作品では「Lady Bird」を聴くのが楽しみ。ボクは「Lady Bird」好きで、すぐにカラダが反応してしまう。最初の1分30秒くらいまでの導入で「おっ、くるぞくるぞ」と身構える。テテ独特の進め方。「いいぞ、いいそ、こうでなくちゃ」と思う。なかなかの名演奏だと思う。因みにボクの上位としては。
まずはバーニー・ウィレンの『Barney』かな、やはり。最初このレコードを聴いたときには、まだバーニー・ウィレンのことを知らなくて、ケニー・ドーハム、デューク・ジョーダンは知っているけど「誰この人?」という無知な時、しかしその演奏の凄さには驚愕してしまい「バーニー」恐るべし、と認識が変わった。収録の4曲すべて第一級の演奏だ。2005年頃パリでこのRCAオリジナル盤2千ユーロくらいで購入したが、なんとも感慨深かった。
ユタ・ヒップの『At the Hickory House Vol.1』は、レナード・フェザーのMCすぐの「Take Me In Your Arms」の印象が強いが、A面最後に収録されている「LadyBird」もインパクトある演奏で素晴らしい。
ハクエイ・キムの『Shadow Of Time』にも収録されている。
『Open The Green Door』(2005年)、『Home Beyond The Cloud』(2006年)に続くDIWからの三作目。この作品には、「Elsa」とか「Holly Land」とか「今日から100年」とかのボク好みのスタンダード曲が収録されている(まあこれらの選曲はボクがお願いしたものなんだけど)。ハクエイさんの「Lady Bird」も独特で師匠マイク・ノックの教えを昇華させたハクエイさんの美学がある、と思っている。
バーニー・ウィレンの『Barney』
ユタ・ヒップの『At the Hickory House Vol.1』
ハクエイ・キムの『Shadow Of Time』
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