2005/07/28 ★DON FRIEDMAN 『SALZAU TRIO』

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2005.07.28

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今日は夏らしい青空が広がり気持ちがよい。外を歩くと、しかしながら暑いので気持ちよいと浮かれてばかりはいられない。こういう日は早めに仕事を終え、明るいうちからビールなぞを飲んだらさぞかし美味いだろうなと思うが、最近は肝臓と膵臓の疲労が激しく積極的な飲酒行為はなるべく避けたいと考えておる。さて久しぶりに紹介する作品とは関係のないことを書く。
 丁度ひと月前は、沖縄にいた。一足早い夏休みだ。沖縄にはこれで四度目。沖縄本島、石垣島、宮古島、そしてまた本島。なかなか飽きない。この時期がいいのは、梅雨明け直後で晴れる確率が高い、それに料金も7月以降よりも休めに設定されているから。しかし今回は那覇空港に着いたら雨が降っていた。まだ梅雨明けしてなかった。115年ぶりの大雨がその数日前まで降っていたとかで、なにやら暗い気持ちになった。しかし次の日から梅雨が明けなんとか沖縄を満喫できた。慶良間でのシュノーケリングは海の透明度が高く、忘れられないものとなった。国際通り近辺にある居酒屋で酒を飲んだが、数ある色紙の中には、マル・ウォルドンのもあった。しかもレフト・アローンのジャケ付きだった。また那覇空港ではちょうど東京から到着した、おおたか静流さんにお会いした。今まで話をしたことはなかったが、旅のなんとかで不躾にも話かけてしまった。
 その1週間後、シカゴへ出張。2年ぶりくらいにアメリカへ行った。ロンドンのテロの二日後ということもあり、厳しい入国審査ではあった。いつのまにか写真撮影と指紋をとるようになっていた。シカゴといえばジャズの本場で、シカゴジャズを徹底的に体感、精査したかったのだが、諸事情によりライブハウスにも足を運べなかったのは悔いが残る。思い出といえばホワイト・ソックスの試合を観戦したこと。ボクは野球場へ行ったことがない。野球も見たことが無い。それが本場に乗り込んでいきなりの大リーグ観戦。ミラノのスカラ座でいきなりオペラを鑑賞したようなものだ。しかし野球を本当に愛する連中に囲まれて試合を見ているのは心地よかった。それからシカゴ美術館では、エドワード・ホッパーの『ナイトホークス』に偶然遭遇した。この絵が何気に好きで、見れたのはラッキーだった。この絵を寺島さんのジャズバー・シリーズのジャケに使いたいな、と思ったこともある。
 そういうことで、今日はドン・フリードマンの新作だ。もうこのクラスの人になると名前見ただけで、既に聴いちゃったつもりになっていることがある。実際は聴いてはいないのだが貫禄で圧倒されている場合がある。今回の作品は黄色が綺麗には配色されたジャケが気に入っている。「ALONE TOGETHER」をやっている。10分を越す長尺曲だ。最近ハクエイ・キムのデビュー作『OPEN THE GREEN DOOR』に収録されているアローン・トゥゲザーに感化されてアローン・トゥゲザー好きが増えている。
 ボクは20年以上前からアローン・トゥゲザーと言えば、スピーク・ロウ(ウォルター・ディヴィスJr)であると思っていて、最近もそんな質問の折には答えている。そうこうしているうちにドン・フリードマンのアローン・トゥゲザーも佳境に入る。正直10分は長いと思うが、この曲らしいスリリングな展開も楽しめる。他には「I HEAR A RHAPSODY」 「YOU MUST BELIEVE IN SPRING」そしてオリジナルに取り組んでいます。
 
 ★DON FRIEDMAN/SALZAU TRIO (SKIP RECORDS)