<連載> ★山本隆のJAZZ IN THE WORLD★ 2015 Jun.

  • JAZZ
  • JAZZ IN THE WORLD
  • 2015.06.01

    • LINE

    • メール

    • ROBERT GLASPER ロバート・グラスパー
    • COVERED / カヴァード

    • ROBERT GLASPER / ロバート・グラスパー / COVERED / カヴァード

      今まで縁がなくて聴いたことないと思う。今回たまたま聴いて驚いた、そして感動した。なんとも美しいのだ。ビューティフルな曲なのだ。若い世代が好む、というかよく知っている曲をピアノ・トリオでやったそうだが、その若い人が好む原曲をそもそも知らないので、よくはわからないけど、ホント全曲いい曲だ。なんならオリジナルの音源を聴いてみようかという気にもなる。たぶん聴かないけど。というかこれを聴いていれば十分だ。こんな気持ちは久しぶり。中学生の時(おいおいもう40年も前だぞ)に激しい音楽などを聴いて、「鳥仇モン」とか「戦慄」とか感じたことがあるけど、まさしくそんな言葉を今使いたい気持ちだ。素晴らしい。感動した。(山本隆)


    • BENNY GREEN ベニー・グリーン
    • Live in Santa Cruz

    • BENNY GREEN / ベニー・グリーン / Live in Santa Cruz

      そういえば久しぶりにちゃんとベニー・グリーンに向き合ったような感じ。うーん、やはり、このような100%軽快でわかりやすいジャズが受けるんだろうな。カルフォルニアの聴衆も大喜びのようだ。1が終わってメンバー紹介して「Thank you so much ladies and gentleman」とか言ってるんだけど、最後に「アリガトゴザイマス」とも言っている。アレ、サンタ・クルーズだよね、日本じゃないよね。ああ、ベニー・グリーンが日本人の客をステージから見つけたんだろうな、と3回聴いて納得した。8の「Bish Bash」はフィニアス・ニューボーンJR.を思わせる超絶タッチで客を沸かせる。フィニアスといえば、色々名盤あるけどボクはハワード・マギー『マギーズ・バック・イン・タウン』での際立つソロ。それからソロ作品では、『Plays Again』(Edizioni Del’isola)で「ニカの夢」が忘れられない。とにかくサンタ・クルーズでのノリノリの演奏にボクも安心した。何も考えないで彼のペースにはまって身を無防備にさらけだしていたい。(山本隆)


    • V.A.(BE! JAZZ)
    • International Holy Hill Jazz Meeting 1969(CD)

    • V.A.(BE! JAZZ) / International Holy Hill Jazz Meeting 1969(CD)

      1969年7月、ハイデルベルクのHeidelberg Thingstatteで行われたライブの模様を収録した。Thingstatteとは野外シアター的なもので、ここは2万人収容できる。この日の観客がどれくらいだったのか不明だが、多くのジャズファンといわけフリージャズファンを沸かせた。そうそうたるメンバーだ。日本では一部のコアなファンを除いては馴染みの浅いレコードであった。ボクも昨年ミュンヘンでこのオリジナルLPを見て、「こんなのあったのか」と思ったもの。それを最近活躍が顕著なBeJazzがレコードで復刻して、それでまたCDでも復刻されたというわけだ。個人的には、最後の曲、JOKI FREUNDの14分くらいの曲がスリリングで気に入っている。(山本隆)


    • DONALD BYRD ドナルド・バード
    • OFF TO THE RACES / オフ・トゥ・ザ・レイシス

    • DONALD BYRD / ドナルド・バード / OFF TO THE RACES / オフ・トゥ・ザ・レイシス

      今はそうでもないけど「Lover Come Bach To Me」という曲が好きな頃があっていろいろなヴァージョンを捜して聴きまくっていた。これはその中でも好きなほうでドナルド・バード、ペッパー・アダムス、ジャッキー・マクリーンが激しいソロを浴びせてくる。ある時、今はもうない神保町のジャズ喫茶「コンボ」でこれをリクエストした。記憶では、いつも大音量でなんでも流れていたような気がする、昼間は。音楽がかかった瞬間あまりにもその音圧というかサウンドのパワーに圧倒されて、それだけ聴いて満足して帰った。33年前のことだけど、これ聴くと思い出す。今一番いいなと思う曲はタイトル曲だな。(山本隆)


    • DEXTER GORDON デクスター・ゴードン
    • DEXTER CALLING / デクスター・コーリング

    • DEXTER GORDON / デクスター・ゴードン / DEXTER CALLING / デクスター・コーリング


      BLUE NOTE THE FINEST 1100の発売作品の中から。間もなくJAZZPERSPECTIVE VOL10が発売される。その中で連載シリーズの「映画音楽への訪問者」というコーナーがある。毎回貴重な映画のポスターのオリジナル版など、惜しげもなく掲載している。そしてその映画に所縁のある音楽ソフトを、これでもかっ!と一気に紹介している。今回は、チャップリンの『モダンタイムス』で音楽は「スマイル」で厳選したタイトルを掲載している。惜しくもそこには掲載されていないが、ここに収録されている最後の曲も「スマイル」で定評のある演奏だ。またボクの大好きな「情事の終わり」が収録されている。アップテンポでデックスらしく一気にまくしたてる。(山本隆)