ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」/「エグモント」序曲

KITAMURA NORIAKI 北村憲昭

SACD+DVD-ROM

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レーベル
NKB
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
組数
2
規格番号
NKB401
通販番号
1006061288
発売日
2011年01月01日
EAN
4571353264013
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商品詳細情報

HRレーベル第1弾・高品位録音で聴く《田園》《エグモント》

初めての打ち合せで、指揮者様から「なにせ良い音で録音して欲しい。」との要望。録音エンジニアはいつでも「良い音」で録音する事を目指している。何を今更って感じだが、これまで最高の機材、最高のスタッフでトライしても自分の聴いてる音をそのままキャプチャ出来ていないと言う。う~む、これは中々手ごわい指揮者様だ。メイクやデフォルメで美しくする事は可能でも演奏そのものの音を聞こえてる状態でキャプチャする事は至難の業だ。
この指揮者様は困った事に音響に関してもかなり知識が有るようだ。そもそもわざわざスロバキアで録音するのもベートーヴェンがウィーン郊外のハイリゲンシュタットで「田園」を作曲した事や、この地のオーケストラの音色を強く意識しての事だそうで、かの地にて良い演奏を「なにせ良い音で録音して欲しい。」となった訳だ。

録音場所(Slovensky rozhlas Studio-1)でも「ProTools」なら録音室にサラウンド仕様で標準装備だが、1ビットとなるとマイクやスタンド以外は全部日本から持って行く。機材の量を考えると2CHの一発録音。
まるまる2日間のレコーディング、とても素晴らしい演奏が録れた。現場の生音を誰よりも知っている指揮者先生もご満悦の音。僕も「ほっと胸をなでおろす」が、この先、問題が発生する。指揮者先生いわく1ビットで録れてる音は良いのにCDにするとさほどでも無い。なんとか1ビットのまま出せないか?!

残念ながら1ビットのままだと現状ほとんど編集が出来ない。なにせ演奏時間も長いし人数も多い。誰かがミスしたり、指揮棒を譜面台に当ててでかい音が出てしまうなんてアクシデントも有り、未編集で出す訳にもいかない。先行して発売されたCDは5.6MHz1bit.WSDの2CHデータをKorgAudioGateで176.4KHz24bitPCMに変換してProTools上で編集し、さらに44.1KHz/16bitにダウンコンバートした。一旦PCMに変換してしまうと「空気の気配」がかなり失われてしまうのだが、そうは言っても176.4KHzと言えばかなりのハイサンプリングレート、CD上の音と比較すれば格段に良い。後学の為にと思い、シンタックスジャパン社の試聴室でRMEの最新のDAで試聴させてもらった。コレが中々いけてる!!!....って事で結局はSACDとPC-Audio盤(176.4MHz24bitPCM)の2枚組、第二楽章のみだがまったく未編集の5.6MHz1bit WSDバージョンとワンポイントマイク+MR1で収録したエグモントも同時収録する事となった。

秀逸な演奏の同じ素材をCD、SACD、PC-Audio(PCM)、1bitとさまざまなフォーマットで聴く事が出来る。ぜひ「Hyper Resolution」の世界を堪能して欲しい。オーディオファンじゃなくても楽しめる事は間違いない。(Recording Engineer Producer : Mu- Murakami氏によるテキストより抜粋)