YBO2 5タイトルまとめ買いセット

YBO2 ワイビーオーツー

YBO2作の5タイトル全作購入特典DVD付きセット

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14,410円(税込)

※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!

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レーベル
TRANS RECORDS
国(Country)
JPN
フォーマット
CD
規格番号
FMTR002/7
通販番号
1007627541
発売日
2018年03月23日
EAN
4589807950023 4589807950016 4589807950030 4589807950047 4589807950054
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商品詳細情報

★ディスクユニオン限定★
2017年12月~2018年3月にリリースされるYBO²作の5タイトルを全作購入で特典DVD差し上げます!!
(収録内容:北村昌士・吉田達也・K.K.NULLの黄金期ラインナップによる未発表ライヴ映像)

 


2017年12月10日発売

YBO 2 『KINGDOM OF FAMILYDREAM』

今作のトップナンバーのタイトルにも表れているように、YBO 2 はその当初から変身に次ぐ変身をたどってきた。オリジナル・リリース時期は1986年12月24日とクレジットされているが、結成からのオリジナル・メンバーは北村のみで、同年に先立って発表された1st EP「DOGLAMAGLA」、1st Al「ALIENATION」期に固められていた北村・吉田・NULL のラインナップからNULL が脱退、北村・吉田を核に新たなGとして河本が5 曲に参加しつつも、森川(Z.O.A、血と雫)もG とVo で同じ曲数に参加している。
こうした編成上の“変身”はこの後も続くことになるが、音楽性は今作でいったんの完成形を示している。どうしてもイメージの強さが突出してしまっている「ドグラマグラ」や「AMERIKA」を収録した1st『ALIENATION』でのインパクトの前面性に比すれば、2 部作となっているタイトル曲「I」でのブリティッシュ・トラッドやメル・コリンズばりのMAL のサックスが炸裂する「II」でのジャズ・ロック感は、北村の音楽的嗜好の由来がスクエアにうかがえよう。
また、後の「光の国」につながるようなサビ・メロでのポップ感が際立つ「DEADHUMAN'SPARADISE」や変拍子の嵐の中で和歌が口ずさまれるようなVo アプローチの「SPRINFIELD」
など、パンクとプログレ、ヘビメタがまったくの異形に“変身”されていく様は、現在ではほとんどお目にかかれなくなった音楽的カタルシスをいささか暴力的にせよ描き切っている。
中村宗一郎によるリマスタリングは、既発のBOX 収録盤でとはまったく別個に、立体的な音像を見事に浮かび上がらせている。


YBO 2 『un』(未発表ライヴ音源作)

故・北村昌士の遺した音源の中には「YBO」と走り書きされたものがいくつかある。他にまともなクレジット類は見当らず、今作はそうした中のDAT 音源から発掘された。つまり“オフィシャル・ブート”的な音源作である。正確な録音時期と場所はおろかパーソネルも見当らないものだが、その全体像からうかがえるのは、北村昌士がベース&ヴォーカル、吉田達也がドラムス&ヴォーカル、K.K.NULL がギター&ヴォーカルという、黄金期ラインナップによるライヴ音源であるということだ。うかがえるパーソネルと演奏曲から、おそらく86年頃のライヴと思われるが、曲順はオリジナル音源のままとなっている。
マキシ作「太陽の皇子」収録ナンバーのM-1 以外はすべて1st アルバム『ALIENATION』収録曲のライヴ音源版となる。3人によるほぼアカペラ・コーラスで始まるM-2、ヘヴィ・ロック的前奏パートから入るM-5 など、かなりレアなアレンジも聴きどころだが、なによりもまして驚異的なのは、かつておびただしくリリースされていたいずれのYBO 2 ライヴ音源作にもみられなかったほどの安定した高い演奏性を刻んでいることである。音質はいささかラフだが、ミッキーマウスや夢野久作、チェルノブイリ、ポストモダン云々の衣装や衒い・ケレン味は3人の緊密なバンド・アンサンブルの中で雲散霧消し、純粋なロック・ダイナミズムだけが立ち昇っているかのようだ。
かつてライヴで顕著だった不安定な崩壊感は微塵もない。ロック・バンドとしての強度が全面露出されているかのような5曲である。


2018年1月20日発売

リリース第三弾 『pale skin pale face』(2枚組)3000円+税


1988 年にリリースされた初の2 枚組、スタジオ・アルバムとして3rdにあたる。ナナフシのような一匹の昆虫の姿が見開きダブル・ジャケットの全面にわたり、背にバンド名と作品名などが小さく据えられている以外文字のない、極めて大胆なアートワークもさることながら、全13曲の内容もまるでひとつのバンドとしての統合性を取り払ったかのように多彩なナンバー群となっている。
YBO2の場合、発表された作品すべてが問題作ではあるが、今作はその極めつけといってもいいほど音楽的に異様な振り幅に突出している。

曲名にもあるように中近東系の旋律が繰り返される「Sahara Sunrise」。透明感あふれるリリカルなギター・フレーズと消え入りそうなヴォーカルとのマッチングが、YBO2 楽曲としては衝撃的でもある「Rubycon」。吉田達也単独による狂乱のテクノ・フレイバーによる「Gravity」。北村昌士のギターがアンビエントに棚引くインストの「Fracture of Meaning」。これもYBO2 楽曲としては衝撃的なラテン・フレイバーのカッティングギターがアッパーなポップ感で迫る「By The Lake」。なんとR&R ベイシックな「El Salvador」。これら多彩な楽曲とともにブリティッシュ・トラッドな「円」や、「AMERIKA」と並んでライヴで凄みを発揮していた「鬼」などYBO2“らしさ”のナンバーもあるが、アルバム全体としては後のプロジェクト的展開を予兆させているかのようにジャンルを振り切っている。
分裂と再生、融合と乖離、さまざまな統廃合がめまぐるしく何かの生命体のように運動している。それが巨大なナナフシなのかどうかはもはやわからないが、この異様な音楽的運動をたったひとつの名のもとに成さしめているのが、YBO2 なのだ。


リリース第四弾 『光の国+1』(2枚組、未発表ライヴ音源収録ボーナスディスク付)2800円

オリジナル盤は1987 年に45 回転マキシ・シングルとして発表された。タイトル曲は、「太陽の皇子」同様にスケールの大きい汎アジア的なメロディ感が魅力的なナンバー。
北村昌士の泣きメロ・センスが突出している。歌詞には、オリジナル盤発表当時のフールズメイトの広告ページによると「古代朝鮮語とヤマトコトバの渾然一体」とある。そういえば当時の北村は、古代朝鮮語と日本語の関係を詳述した畑井弘という歴史家による『鍛冶王と天皇の伝承』を愛読していた。それはともかく、「HIKARI NO KUNI」での泣きメロ・センスが呼び合ったのか、オランダのアース・アンド・ファイヤーの70年のヒットシングル・チューンのカヴァー「SEASONS」でのヴォーカルのハマり具合は格別だろう。後のライヴでもよくプレイされていた。
「LIVING IN LABYRINTH」は変拍子とポリリズムがダイナミックに結ばれ、吉田色が全面に出た異形曲。

DISC2 に収録された3曲は90 年頃と思われる未発表ライヴ音源から。『un』の音源同様に同一ステージからの音源だが、パーソネルも録音年月・場所も不明で、北村のヴォーカル・ワークとバンドの全体的なプレイ・バランスのクオリティでボーナス・ディスクにされた。『ALIENATION』『un』そして今作での「BOYS OF BEDLAM」を聴き比べていただくとYBO2というバンドの変遷もかなり明瞭となるだろう。「空が堕ちる」は86 年に7インチEP として発表されたナンバー。メイン・リフの乾いたラウンジ・テイストが、YBO2にしては珍しくアメリカンな香りを放っているが、北村による日本語歌が乗っていくと、えもいわれぬ和風テイストに収斂していく。
DISC 1 と2 を通じて、北村昌士の歌心が素直に入ってくるような構成となった。

 


 

2018年3月23日発売予定

リリース第五弾 『EXTERMINAL 』2500円+税

 

 今回のYBO2 リリース作の中での未発表音源モノとしては目玉となるのが今作である。
作品名にも冠したとおり、1988 年3 月27 日にインクスティック芝浦にて行われた公演“EXTERMINAL”からのライヴ作だ。当時、事前情報として“解散ライヴ”云々という話が一部で伝わっていたが、正確には北村昌士・吉田達也・河本英樹のラインナップとしての“最後”のライヴとなった。ステージングには飴屋法水がパフォーマンス参加し、三上晴子によるジャンク・アートが設えられるという異例のコラボもみられたが、2 枚組3rd『paleskin pale face』リリース期でもあったことから、同作からのナンバーを中心としたライヴ音源集となった。「Landed」「鬼Oni」「Lunar Animal」はライヴ・ヴァージョンとして初出となる。

今作は、北村の遺した音源マテリアルの中でもほとんど唯一といっていいほど録音時期と場所がきちんと記された1/2 インチの8 トラックによるオープンリール・アナログ・テープをマスターとしたもので、リマスターではなく、トラックダウンからマスタリングまでを中村宗一郎が手がけている。まず驚かされるのは、北村による凶暴なまでのベース・サウンドだ。『pale skin~』では曲ごとの異なるカラーが目立っていた同作でのナンバー群が、バースト寸前ともいうべき猛々しいベース・サウンドによって別種の統合性がもたらされ、ロック・プレゼンスをヘヴィに打ち示している。アルペジオやコードワークなど、生前、あまり指摘されることの無かった北村のプレイヤーとしての多彩な面も全開だ。
トリオ編成を核にしたバンドとしての高みと存在感を否応もなく鮮烈に伝えるライヴ作である。