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カナディアン・イヌイットSSWの81年デビュー作がオフィシャル・ライセンスでアナログ・リイシュー!
LIGHT IN THE ATTICが2014年に放った野心的コンピレーション、それまで見過ごされ聴き過ごされてきた北米ネイティヴ・アメリカンの近世音楽を掘り起こすことに成功した『NATIVE NORTH AMERICA (VOL. 1) - ABORIGINAL FOLK, ROCK, AND COUNTRY 1966-1985』にも収録されていたWILLIE THRASHERは、カナダ国家による居住区・学校システムによって伝統イヌイット文化を奪われたイヌックのシンガー・ソングライター。
1948年カナダのノースウエスト準州イヌヴィック地域の町アクラービクで生まれ、5歳にして家族と離され寄宿舎学校生活に。イヌイット文化を生活の中で受け継ぐことなく育った彼は、60年代中盤にはイヌイット初のロック・バンドのひとつTHE CORDELLSでドラマーを経験、或る夜に出会った異邦人に感化され 原住民ルーツをグループに取り入れることを決意。ギターを手にし、生活や人々、環境など、地域外ではほとんど記録も記憶もされてこなかった北アメリカの原住民コミュニティに残されたルーツを求めながら、70年代から80年代初頭にかけてカナダやアメリカを縦断放浪、クリー、オジブワ、アルゴンキンなどのカナディアン先住民ファースト・ネーションやイヌイット、ヨーロッパ人との混血メティ等、多くの地元ミュージシャンと邂逅していったことで自身の独自の音楽観を身に着けます。
リリース元はカナダの公共放送局カナダ放送協会(CBC)。"SILENT INUIT"が極北地域で局地的ヒットを残したものの プロモーション・サポートの薄さも手伝い商業的成果には至らず、やがて忘れられていったオブスキュアな一枚です。ときにNEIL YOUNGをも彷彿とさせる弾き語りのフォーク・ソングあり、バンド・サウンドでのピュアなフォーク・ロックありの正統派ながら ルーツに根差した歌詞とサウンドを鳴らす全11曲。西洋人の足元にあった辺境。アメリカ大陸がアメリカと名付けられる以前からの血を引き継ぐ、本来の意味でのオリジナル・アメリカンによる本物のアメリカーナをぜひ。
WILLIE THRASHER