のち78年の「BAKER STREET(霧のベイカー・ストリート)」の大ヒットで知られ、グラスゴーのポール・マッカートニーの異名も頷ける英国らしさ溢れ出る希代のメロディ・メイカー/シンガー・ソングライター、ジェリー・ラファティー。フォークデュオであるハンブルバムズでの活動を経てリリースされた71年のデビュー作。多重コーラスも駆使しつつ、土臭い後期ビートルズのポール的雰囲気のひねくれポップ・センスにカントリーやフォークのエッセンスをプラス、英国の田舎的ルーラルさと穏やかさがメロウにフォーキーに全編に溢れ出た優しき傑作です。ジョー・イーガンとの共作となった「SIGN ON THE DOTTED LINE」も収録し、ここから次のバンドのスティーラーズ・ホイールへの結成へと繋がっていきます。「CAN I HAVE MY MONEY BACK?」のシングルB面楽曲「SO BAD THINKING」をボーナス追加。
