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「すべてのロックバンドがXTCに憧れている。」というのは間違いだったようだ。見破るには多少骨を折るようになったがトッド・ラングレンは今でも魔法使い。そして、Glove Sensesは未だに堀の上から降りて来ない。高架線に昇り航海が続く。
山梨アンダーグラウンドロックの重鎮としてレコードコレクター達からの信頼も厚いグローブセンシズ。本盤のデモにおいてすでに各方面から「聴いたことのない音だが名盤リシューの匂いがする。」と早くも話題騒然。12年前にリリースされた「How Old Are?」は今でも語り草となっており再発は望む声が高まっている。セカンドアルバム「Glove Senses」ではあの四人囃子「ピンポン玉の嘆き」を人力テクノアレンジによりカバー、近年のボックスリリースで目を覚ました四人囃子マニアをも唸らせた。
今回リリースされる「Glove SensesIII」ではメンバー全員が作詞作曲を手掛けており実験的な音を散りばめながらも往年のシンガーソングライターを思わせるピースフルな楽曲が並ぶ。各メンバー独自の解釈によるロック感が楽しめるが「どうやらメンバー4人全員が揃った時に現れる第5のエレメントによってグローブセンシズ航路の舵は切られている。」と彼らは口を揃える。POPな曲に騙され、のん気な気分で聴いていると足をすくわれる。そうゾンビ映画のように。なお、山梨アンダーグラウンドロック界の怪腕リミックス博士、中込清一郎氏に委ねた2曲が見事に解体/変容/再構築を遂げ新たな密室芸術に発展している点も聴きどころである。
GLOVE SENSES