THE GROOVERS『Groovism』発売記念!! 藤井一彦(Vo/Gt)氏の独占インタビューを公開中!!

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  • 2015.07.22

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    ただただロックバンドであり続けることを体現し続けるTHE GROOVERSの6年ぶりのNEWアルバム『Groovism』が完成。
    発売を記念して藤井一彦(Vo/Gt)氏のインタビューをお届けします

     Interview
    南(ディスクユニオン営業部)


    ●前作『ROUTE 09』からスタジオ・アルバム作品としては6年ぶりとなったのは?

    一彦:踏切がなかなか空かなくてですね(笑)。いや特に理由はないけど、契約があって年に1枚リリースする、みたいなサイクルは遠い昔の話であって、今のご時世と自分らの置かれている状況では、このくらいになります。もちろん欲を言えばもう少し短いスパンで出したいけど。

    ●昨年、アコースティック・ソロアルバム『GEMINI』もリリースし、その作品に収録されている「UNDER THE FOGGY MOON」が今回のアルバムにも収録されていますね。バンドとソロとで曲の棲み分けはありますか?

    一彦:ソロ 1作目の『LAZY FELLOW』はセルフ・カヴァーも含め(バンドとソロの)曲が被ってるのも面白いかなと思ってたんだけど、2作目ともなると、分ける方が面白いというか。弾き語りはアコースティックで一人だし、バンドは当然エレクトリックで合奏であって。だから別腹というか、それぞれ楽しんだ方が良いような気がしてきて。今回はヴァージョン違いを楽しむのは1曲でいいかなと。「UNDER THE FOGGY MOON」に関しては、作った時点ではどっち用の曲という区別は特になくて、両方に入れるのに相応しいし、そうしたいなと思ってました。

    ●曲をそれぞれに棲み分けさせるのはアレンジの部分も含めてですか?

    一彦:そうですね。一人でやるのとメンバーとやるのとではリズム感・テンポ感・ハネ具合などが微妙に違ったりするのが面白くて。今回の「UNDER THE FOGGY MOON」は、敢えてアレンジを大きく変えなかったんだけど、ほぼまんまやっても違うっていうのが逆に面白いかなと。

    ●個人的に今作の中で一番好きな曲は「PERFECT DAY」でして。ストレートな曲調ですがボトムのしっかり効いた、これぞGROOVERS!といった楽曲かと。時代は違えど『Top Of The Parade』(1993年作)に収録されていても違和感のない、ずっとGROOVERSは続いているんだなと思わせる1曲かと。

    一彦:『Top Of The Parade』の中だと「現在地」みたいな立ち位置かも。もし今が90年代ならシングルカットするリードトラック的な曲は「PERFECT DAY」だよね。なのでトレーラー的なMVもこの曲で作って。そのへんは斜に構えたりせずに、素直に捻らずに考えられるようになりましたね(笑)。

    ●今作は全11曲入りでロックバンドのアルバムとしては一番気持ちの良いサイズかなと思います。

    一彦:46分のカセットテープに収まる尺というか。アナログ盤のA面/B面の合計が一番良いサイズと言われてるし、人間の集中力にも関係しているみたいだしね。学校の授業もだいたい50分位でしょ(笑)。

    ●今回のアルバムから外した曲もあるのですか?

    一彦:いや。これまでもそうだったけど、10曲入りのアルバムを作るのに、15曲録って5曲をカットする、みたいなことはほとんどなくて。録音に至る前に、完成させずにボツや保留にするケースの方が多いね。別ヴァージョンとかもあんまり残さないかな。やっぱり採用したテイクが一番いいわけだし。だからBOX出す時に未発表曲があまりないから困るよね(笑)。

    ●先ほどちょっと「現在地」の話も出ましたのでちょっと脇道にそれますが、新山詩織さんがデヴューシングル『ゆれるユレル』(2013年作)で「現在地」のカヴァーをされた経緯は?

    一彦:当時高校生シンガーとしてメジャーデヴューする時に、「現在地」をカヴァーしたいと。しかも演奏も本人達にお願いできないか、という連絡が入ってびっくりしたんだけど。彼女はBUMP OF CHICKENが好きで、そのBUMP OF CHICKENの藤原くんがGROOVERSを好きだと言ってくれていたことがきっかけで知ってくれたみたいで。ちょうどトリオでのデヴューからの20周年で、ベスト盤『Nothin' But The Best』(2013年作)も出て。いっそのこと、勢いでこの『Groovism』もこの年に出したかったんだけど、さすがにバタバタして無理でした(笑)。

    EASY WALKERSRama Amoebaと先日2マンを行いましたが、同世代のバンドとして刺激を受けることはありましたか?

    一彦:昔は同世代は全員ライバルというか、勝ってやろうと思ってました。絶対そいつらよりもデカイ音を出してやると思ってたし(笑)。でも今は同世代や同時期デヴューのバンドが残ってると嬉しい! EASY WALKERSとかdipとかは同じ名前で続いてるし。

    ●逆に若手で気になってるバンドはいますか?

    一彦:a flood of circleの亮介くんとは何年か前に知り合って、ブルースの話ができて驚きました。今の若者も捨てたもんじゃないな、と。全然良さが分からない人達もいますけど(笑)。でも、古き良き音楽を継承しようとか、掘り下げて勉強してとか、そんな努力をしなくても、皮膚感覚的に音を出して、それが俺らの世代にも通じるようなバンドもいますよね。GLIM SPANKYDrop'sはちょっと懐かしい感じがして好きです。そうでありつつDrop'sなんかは、今しか歌えない歌や出せない音を出してる感じがいいですね。将来とか成長とか大人の意見とか全部無視していいと思う。

    ●ADVANCE MEMBERSHIP(超先行予約)については?

    一彦:前作までの3回やってそれなりに成功はしたんだけど、長めのスパンでやってると世の中の状況が変わるのも早くて…。そもそもアルバムの定義や、パッケージの商品自体がどうなの?って部分も出てきてるし。当然、あれにはあれの手間やリスクもあるし、総合的に考えて、その都度適切なリリース方法をとるしかないかな。

    ●ストリーミングについてはどうお考えですか?

    一彦:ストリーミングねぇ。そういう時代になってしまったのかなぁ、と。人間は昔に戻るのは難しいから、このまま定着しちゃうと盤を売りたい人は大変かも。音楽ファンとミュージシャンが一番幸せな形になるには、デジタルを一切禁止して、全部アナログレコードにするとか(笑)。ストリーミングはそれと対極なものだよね。ニール・ヤングが全部引き上げたのもすごいけど、気持ちはわかる。話は飛ぶけど、ディスクユニオンは今度、大阪に出店するんですよね?

    ●はい(笑)。

    一彦:このご時世にレコード屋さんが新規開拓するのは素晴らしいことだよね。新譜も置いてるけど、中古盤やレコードプレイヤーも置いていて、レコード屋に行くのが楽しい感じになってるよね! 個人的にもよく行ってて、この前もエリック・カズ『41年目の再会』を買って特典のポストカードを貰いました(笑)。

    ●ありがとうございます!

    一彦:アナログ盤を扱っているというのも大きいよね。実は今回のジャケもアナログでやると良さそうな感じを狙って、古いジャズのジャケットを参考にしてデザイナーと話し合ったりもして。配信やストリーミングの世代に、ジャケなんかも含めたアナログの良さを気付かせたいなというのもありました。

    ●話を戻しまして、今作では“どうしても鳴らしたい音があり”とコメントされていますが、言葉にするとそれはどのような音ですか?

    一彦:この3人でメンバーも変わらず20年以上やってきて、たまにはしんどい時もあり…。だって音楽性がコロコロ変わるバンドではないし、アルバム毎に、今回は4つ打ちでとか次はカントリーを、とかはないわけで。そうすると変化がないから、長年同じメンバーでやってるバンドにしか出せない音で勝つしかない(笑)。けど、いまだに新鮮味は出せるんだよね。俺らみたいなバンドが、シンプルにジャーンと音を鳴らすのが逆に新しいんじゃないかっていう確信もあったり。こういうバンドは今は少ないんじゃないかと思うし。だから今回はよりダイレクトな音質で、これまでよりも聴き手に近いサウンドを目指したんだよね。

    ●アルバムタイトル『Groovism』に込めた想いは?

    一彦:ism=主義みたいな意味合いで重くなるから迷ったけど、説明しすぎるものじゃなくて、ワンワードが良かったんだよね。字面も含めてスッと入ってくるものが良かった。

    ●この『Groovism』制作後、次の5つのワードから連想するのものは何ですか?

    1. 3ピース

    一彦:バンドのスタイルの中では最小単位。そこが好きです。それ以上減らすとコンビになっちゃう(笑)。

    2. ロックン・ロール

    一彦:一番好きな音楽用語。

    3. リフ

    一彦:一番得意なもの。今作は100%ギターイントロだし。元々多いけど遂に100%になってしまいました。

    4. エレキ・ギター

    一彦:一番得意な楽器。打ち込みやデジタルに取って代わられにくい強みがあって好きです。

    ●僕は藤井さんのギターの音が日本で一番好きです。

    一彦:ありがとう(笑)

    ●現在メインで使っているのはグレッチですか?

    一彦:最近ライヴでの登場回数が多いのはオリジナルで作ってもらったジャズマスターで、ちょっとテレキャス的な音。グレッチはメンテとか大変で手が掛かるけど、ついついルックスで、写真を撮る時なんかは持ってしまうんだよね(笑)。

    5. バンド

    一彦:一番好きな表現形態。絵画とか全てを含めても。

    ●20年前と現在と、いちばん変わったことと、いちばん変わっていないことはそれぞれ何ですか?

    一彦:いちばん変わったことは、音楽の聴き方がこんな風になるとは想像していなかったよね。インターネットがここまで普及して、みんなスマホを持ち歩いて、パッケージがストリーミングに脅かされる時代が来るなんて全く想像していなかった。CDが出たころは「アナログと違って永遠だ」なんて言われてたわけで。いちばん変わってないことは、バンドで音を出すことのゴキゲンさ、素晴らしさだね。いまだに、ライヴのリハーサルでも曲を作るセッションでもこの上なく気持ちがアガるし、何でこんなに変わらないんだろうってくらい、変わらないね。





     

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