《連載コラム》 Awesome City Club ユキエ の『惑星円盤探査録』Vol.5

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2020.06.11

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「惑星円盤探査録 Vol.5」


土岐麻子
「PASSION BLUE」


"うつくしいひと"だと心から思う。

美しいでもなく、
ウツクシイでもなく、
うつくしい、
という書き方がいちばんしっくりくる。

品のあるたおやかな空気。
朗らかな表情や話し方。

こんなオトナになりたいな。

土岐さんに初めてお逢いした日の帰り道に
わたしが強く抱いた想い。

数年前、とある音楽番組でMCを担当させてもらうことになった。
その番組では総勢8人のミュージシャンの中から毎週2人が選抜され番組の司会をする、
という少し変わったコンセプトで、その選ばれしミュージシャンのお一人が土岐さんだった。

私はこの番組が始まる少し前から当時リリースされたばかりの土岐さんのアルバム『PINK』を鬼聴きしていて、
「こんなステキな歌詞を書けて唄える土岐さんとは一体どんな方なんだろう…..」
と勝手にアレコレ想像を膨らませていた。

そんなわけで、番組の懇親会が決まったとき、わたしは大いにはしゃいだもんだ。

当日、ドギマギしながら土岐さんにそっと近付きご挨拶。

「綺麗な人だなぁ」
と心の中で呟いた。

容姿の美しさと、それだけじゃ絶対に感じ取ることのできない芳しさが土岐さんを包んでいた。
今まで色んな美人さんにお会いしてきたけれど、土岐さんから漂うソレは他の誰とも違う、初めての魅力だった。

この目の前にいる女性が、あの『PINK』のなかの主人公たちに命を吹き込んだお方。

そうだよな、
うん、
やっぱり、そうゆうことだよなぁ。

土岐さんとお話させてもらいながらわたしのなかのわたしが何度も頷いてた。


前回のコラムでiriちゃんをロックオンした過去をお伝えしたのだけれど、
このときもやはり空気を読まず土岐さんの隣に居座り続けた。
インタビュアー顔負けに
「あの曲の歌詞はどうやって書いたのですか?」
「あの歌詞にはどんな背景があるのですか?」
「好きな本や作家はいますか?」
などと質問攻め。

みんながお酒片手にワイワイお喋りしてるなか、わたしの勝手な情熱をマシンガンの如くぶつけ続け、今振り返るとかなりの迷惑行為だったよなぁとこれを書きながら反省する次第。
でも、土岐さんはその一つ一つに丁寧に答えてくださった。

そしてこの日をキッカケに交流を持たせていただくようになり、
お仕事の悩みから恋愛相談までなにかと甘えてはステキな言葉をかけていただいているのだ。

去年リリースされたアルバム『PASSION BLUE』はわたし的2019BEST ALBUMで、
特に
『美しい顔』
『愛を手探り』
は何度リピートしたか分からない。
今現在もそのリピート回数を順調に更新し続けている。

『美しい顔』で
「誰もあなたの美しさはかれない」と歌う土岐さんの力強さと
『愛を手探り』で
「違う誰か装って愛されようとしてる」と歌う土岐さんの儚さ。
そのどちらともがわたしの背中を支え押してくれるものだった。

ALBUMを通して”あなたらしく生きてほしい”と語りかけてくれる土岐さん。

日々の出来事、そこで湧いたきもちによーく耳をすませ対話する。
その丁寧な積み重ねで生まれる大人の情感と奥行きが『PASSION BLUE』からしとどにあふれでる。
"あのときのわたし"も愛しながら、"いまのわたし"が1番輝けるように慈しむ。
そのバランスを保つちょうど真ん中に土岐さんは立っているようにおもう。

ALBUMを聴きながらふと土岐さんの姿を思い描いてみたりする。
遠くを見つめ小さくほほえむシルエット。
その周りで吹く風は柔らかく、青々と茂る新緑の匂いをはらんでいる。
その凛とした横顔を見つめるたびにふっときもちが軽くなり、少し前のわたしよりもステキなわたしになれたような感覚がやってくる。
心の水分量アップ。



”うつくしいひと”
そう心から思う。

あなたの心のなかにいる”うつくしいひと”、
さて、どんなお方でしょうか。




 <前回までの『惑星円盤探査録』はこちら>
惑星円盤探査録 Vol.1
・惑星円盤探査録 Vol.2
・惑星円盤探査録 Vol.3
・惑星円盤探査録 Vol.4 


<著者プロフィール>
ユキエ
Awesome City Club  Dr担当

幼少時から空手を習っており、2016年7月のNHK「シブヤノオト」出演時や「アウトサイダー」「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」のMVでも型を披露している。
小学生の頃から椎名林檎の大ファン。


Awesome City Club
atagi (Vocal/Guitar)
PORIN (Vocal/Synthesizer)
モリシー (Guitar/Synthesizer)
ユキエ (Drums) 



2013年東京にて結成。POPS/ロック/ソウル/R&B/ダンスミュージック等、メンバー自身の幅広いルーツをMIXした音楽性を持つ、男女ツインヴォーカルの混成男女4人組。
2015年4月8日にファーストアルバム「Awesome City Tracks」をリリースし、iTunesロックチャートで1位を獲得するなど話題を呼び、デビューから“Awesome City Tracks”シリーズと題して、2年間で4枚のアルバムをリリース後、ベストアルバム~EP~フルアルバムをリリース。
毎年コンスタントに全国ツアーも行いながら、国内外の大型フェスティバルにも多数出演。
Awesome City Club以外でのメンバー個々の活動も盛んで、数々の楽曲提供やLIVEツアーへの参加、またクリエイターやファッションブランドとの親和性も高くコラボレーション等も積極的に行っており、メンバー4人が様々なフィールドでバンド・個人共としてカルチャー的にもメインストリームでも注目を集める存在となっている。
メジャーデビュー5周年となる2020年には更なる飛躍を目指し、レーベルを「avex/cutting edge」に移籍。年明けから3ヵ月連続配信シングル&アルバムをリリース予定。
更に2020年は「Welcome to Awesome City」と銘打った一大カルチャーフェス開催を目標に掲げている。
https://www.awesomecityclub.com/

<配信情報>
2020.04.29 Digital Release
2nd フルアルバム『Grow apart』
https://lnk.to/ACC_Grow_apart


2020.04.08 Digital Release
バイタルサイン
https://lnk.to/ACC_vital_signs


2020.02.12 Digital Release
『ブルージー』
https://lnk.to/ACC_bluesy


2020.01.15 Digital Release
『アンビバレンス』
https://lnk.to/ACC-ambivalence