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これは素晴らしい！ハーリン・ライリー久々のリーダー名義作！クリス・クロス・レーベルの中でも稀に見るハードな作品なのではないか？
鬼気迫るERIC LEWISのピアノ、絶叫の様なテナーを吹くVICTOR GOINES。そして、WYNTON MARSALISが身を削る様に演奏する魂のブルース・チューン・・。と、曲ごとにメンバー全員が充実のソロを展開する。1曲を除いて全曲オリジナルの楽曲も秀作ばかり。まさに「黒人ジャズ」の魅力に溢れたハード・バップ作品です。(A)
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今回のCRISS CROSS優秀賞は間違いなく、これで決定ですね!?ウイントン・マルサリス・バンドのレギュラーとして、あまりにも有名なハーリン・ライリー会心作。何かと作品を連発しつづける若手も多い中で、6年ぶりとなる本作は、余裕と技とパッションが合いまった演奏が詰まってます。
まぁ、メンバーみれば、ウイントンは全面参加だし、匂うものが確実にあるのですが、面々のルーツとしたニューオリンズなサウンドをベースとしつつ、ポスト・バップ的な曲まで勢い全開。隣に住んでいた老女が口ずさんでいたメロディから出来たというブルーズM-3はゴードンのミュートをフィーチャーしたバカ渋プレイ。かと思えば、ウイントン、エリック・ルイス、ビクター・ゴーインズのそれぞれのソロが華麗かつ熱く決まるM-2,またフィーチャーされたクラリネットが渋いM-6など、各曲甲乙つけがたい素晴らしい演奏が聴けます。
思わず体も動き出すような強力なライリーのリズムをバックにした、ルーツに根ざしたジャズの素晴らしさを感じる一枚。これ、メジャーででてもいいのではないかな？(S)
HERLIN RILEY(ds),WYCLIFFE GORDON(tb),WYNTON MARSALIS(tp),VICTOR GOINES(ts,ss,cl),ERIC LEWIS(p),REGINALD VEAL(b)

青木弓　関口滋子