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現代において指折りの才能をもったピアニストといって間違いなく、疑うことなき存在がステファノ・ボラーニといっていいのでは?と思う。エンリコ・ラヴァがその出会いを天啓といったピアニストのアイディアといったら、作品を重ねても全くにダブルことなく、展開されている。いや、アイディア、という言葉は、違うかもしれない。ボラーニの作品は、その本人のインタビューの言葉を思い起こしても、あくまで体から全て出てくるものだから、そのようにフッと浮かんだもの、というより、深いものだから。
トリオ→ソロ→弦楽器との共演→そして今回は二管をフィーチャーした作品。しかし当たり前のことながら普通のハード・バップであるはずは微塵もなく、イタリア人独特の人なつっこさを感じさせるメロディと、スリリングな即興が壮大かつ美しく奏でられていく。ある種ブラジルのサウダージと似たような切なさと、妻であるPETRAをフィーチャーした曲ではオペラ的の一幕をのぞき見るような感覚も・・。フェリーニの映画を見るようなコケティッシュなメロディもたまらない。
ホント、自由自在、である。まぁ、その自在さゆえに、誤解を招いている、ともいえるのが残念であるが・・。しかし、トリオ作は爆発的な売上を記録するボラーニ(STUNTのボーディセンのアルバムなど・・)、なのだから、その音楽性の広さが日本でももっと広まれば、と思う。コンポーズ、アレンジ、演奏、三拍子非のうち所なき才能ではあると思うから・・・!!。
■MIRKO GUERRINI(sax,fl),NICO GORI(cl),STEFANO BOLLANI(p,vo),FERRUCCIO SPINETTI(b),CRISTIANO CALCAGNILE(ds),MARK FELDMAN(vln),"SUA SARDITA" PAOLO FRESU(tb),PETRA MAGONI(vo)
STEFANO BOLLANI / ステファノ・ボラーニ