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パナマーの歌の女王様がさまざまな土地で残した音源をまとめた集大成アルバム!
1940年代後半から50年代にかけて、ラテン音楽は大きな変貌を遂げました。その中心になったのは、間違いなくキューバ音楽です。マンボ人気の爆発に象徴されるキューバ音楽の成熟は、広くカリブ音楽全般に影響を及ぼします。ニューヨークではティト・プエンテらの新世代が登場し、コロンビアではキューバのビッグ・バンドのスタイルでクンビアが大爆発。ドミニカでもサックス入りのオーケストラによるメレンゲが人気を集め、さらにお隣のハイチでも同様のオーケストラによるメラングが流行ります。
そんな時代に小国パナマーから登場して、汎カリブ海的な人気を誇った女性歌手がシルビア・デ・グラッセ(1921-78)でした。パナマー国内ではもちろん、ニューヨークやプエルト・リコ、ドミニカ、ベネスェーラ、コロンビアなど、カリブ中の各地を旅しながら公演。キュートで爽やかな魅力を振りまきました。
このアルバムは、そんな彼女が公演先で残してきた貴重な音源をもとに編集。そのキャリアの全貌を伝えてくれるアルバムです。
まず貴重なのは、1940年前後にフィールド録音のような形で残された初レコーディングの2曲。ついでパナマーのグレチャやタマージョに残された初期音源から、プエルト・リコのマルベーラ、スペインのモンティージャ、ベネスェーラのベネ・ボックス、アメリカ・ニューヨークのシーコやアンソニアなど、1950年前後に生まれたラテン世界のインディ・レーベルに残された音源が続々と登場。その生涯を追いかけます。
ハモンド・オルガンをフィーチャーしたパナマー独特の伴奏から繰り出されるタンボリートやタンボレーラ。さらにはビッグ・バンドをバックにしたがえたメレンゲやクンビアでも、シルビアの歌声はいつもキュートで愛らしく、軽やかでした。当時のカリブ音楽シーンで、シルビア・デ・グラッセは女性らしい魅力をもっともストレイトに打ち出した歌手でした。
自国で確固たる音楽シーンを持てなかった小国パナマー。その出身ゆえに、彼女の人生は旅から旅への連続でした。そんな旅先で残した音源を集大成したアルバムという点では、先に同じディスコロヒアから出たボラ・デ・ニエベの『キューバのピアノ弾き語り 名人一代記』と共通するかもしれません。 <サプライヤーインフォより>
SYLVIA DE GRASSE / シルビア・デ・グラッセ