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エロール・ガーナー, ラスト・レコーディング
最初にして最後の来日を果たした1972年から1年を経た73年秋のレコーディング
カーペンターズでもおなじみのバカラック・ナンバー“Close to You”はじめガーナー節全開!!
Mack Avenue Records の“Erroll Garner Octave Remastered Series”全12作中の11枚目となるこの『Magician』というアルバムは、ガーナーが最初にして最後の来日を果たした1972年から1年を経た73年の秋にレコーディングされました。基本はレギュラー・クァルテットによる演奏で、クァルテットのメンバーは、ホセ・マングアル(congas) を除いて来日時とはすでに異なっており、来日したアーネスト・マカーティ,Jr.(b) とジミー・スミス(ds) に代わってボブ・クランショー(b)、グラディ・テイト(ds) という名手たちが加わっています。
アルバムは、例によって何の曲だか予測がつかないイントロからバート・バカラックの名曲「Close To You」へと入っていき、その後は自らのオリジナルと「Someone To Watch Over Me」、「Yesterdays」といったスタンダード曲とがバランスよく配されています。自作曲のひとつ「One Good Turn」だけは、ゲストにオルガニストのノーマン・ゴールドとジャッキー・ウィリアムズ(本来はドラマーですが、ここではタンバリンを叩いています)が参加した演奏で、ゴスペルのようなテーマからグルーヴいっぱいのパフォーマンスが繰り広げられていきます。他のオリジナルも魅力的なものが並んでおり、「NightWind」はあの「Misty」を思い起こさせるロマンティックなバラード、そして「It Gets Better Every Time」はうなり声を伴ったブルース・プレイがガーナーならでは。ラストの「Grill On The Hill」は例によってこのシリーズで初めて日の目を見た追加曲ですが、これもまたシンプルながら印象深い32 小節のオリジナル。クランショー~テイトの生み出すリズムに乗ったガーナーのプレイも絶好調です。
残念なのは、これがガーナーのラスト・レコーディングになってしまったこと。彼は、この後まもなく体調を崩して75 年初頭に演奏活動から退き、回復することなく77年に世を去ってしまったのです。
メンバー:Erroll Garner (p), Grady Tate(ds), Bob Cranshaw(b), José Mangual(congas), Norman Gold(org), Jackie Williams(tambourine)
ERROLL GARNER / エロール・ガーナー