ナイジェリアの名もないアマチュア・ミュージシャンによる閃きと陶酔のヒプノティック・アフロビート!掘りつくされたかと思えたナイジェリアのヴィンテージ・アフロファンクのカテゴリーで誰もが驚くリイシューを続けるイタリアのレーベル DIG THIS WAY が手掛ける新作は、大ヒットとなったウドゥの『Sound of the People』に続くカルト・レーベル Love Records の幻皿! ザ・スプリングス・バンドによる『Disko Funk』が歓喜の世界初リイシュー!
現在ナイジェリア音楽シーンの重鎮となっているトニー・オコロジが70年代に運営していたレーベル Love Records が、ウドゥに続きリリースしたのがこの『Disko Funk』。ウドゥ同様にクリームのドラマーとしても知られるジンジャー・ベイカーが手掛けた伝説のスタジオ Arc Studio でレコーディングされたという本作だが、カトリックの牧師になるためにナイジェリアだけでなくシエラレオネからラゴスの北東約130キロの場所にあるイバダンに集まってきた面々により録音されたのだという。奇妙な多幸感が支配する "Disco Funk"、延々と続くギターとオルガンのリフレインが聴く者を徐々に陶酔へと導く "Say It"、小気味のいいパーカッションと野趣あふれるヴォーカルが印象的な "He Needs Somebody"、生々しさが際立つアフロファンク "Brandified Dad"...。非ミュージシャンによる、いわば「放課後活動」であったわけだが、それゆえの自由な閃き、純粋な音楽の喜び、そして陶酔がもたらすヒプノティックなリフレインが他のアフロものとは一線を画す唯一無二の魅力を放っていると言えるだろう。
