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ブラジル・レコード・コレクターで知らない人はいないリオの名レコードショップ、トロピカリア・ヂスコスが手掛けたウルトラ・レアなブラジリアン・サイケ復刻作!リオのバンド I.W.カンパニーによって録音された5枚の7INCHをひとつのCDにまとめた作品が登場!
ブラジルの自主レーベルによるレコードの歴史を語る際、外せない作品としてアントニオ・アドルフォによる『Feito em Casa』(1977) がこれまでそのパイオニアとして語られてきたが、近年専門家たちの間でペルナンブーコでリリースされたゼ・ハマーリョ&ルーラ・コルテスの『Paêbirú』(1972) がさらにその前に録音された作品として認識されるようになった。そしてさらにそれより前、1969-70年の間にレコーディングされたのが本作に収められた5枚の7inchである。
1969年といえばザ・フーによる『Tommy』、ビートルズ『Abbey Road』さらにはツェッペリンやサンタナの同名アルバムがリリースされ、ブラジルでもジルベルト・ジルやガル・コスタといったトロピカリアの面々がサイケロックのアルバムをリリースしていた時期。そんななかリオのニテロイにある英語コースの創始者ウィンストンが、英語の曲を作曲し録音するというアイデアを考案。そしてそれは商用ではなく学生のための教材としてだけ使用するという高貴な目的を持って実施された。ウィンストンはウッドストック・フェスティバルに参加した数少ないブラジル人の一人であり、当時のカウンター・カルチャー、サイケデリック・ロックの動きにも熟知していたこともあり、英語に関する広範な知識を活用し、自身のバンドI.W.カンパニーを結成。運よくリオの中心部にレコーディングだけでなく7INCHをプレスできる設備のあるスタジオを発見したことで、これらの録音を残すことになる。しかし先述したような目的で生産されたこれらのレコードは一般流通することもなく、またラジオなどでオンエアされることなく、長い間知られることのないまま忘れ去られていった。
2005年にトロピカリア・ヂスコスのスタッフが市場で偶然に5枚のうちの1枚を発見、サイケ好き顧客のためにと購入したことで、I.W.カンパニーの歴史は再び動き出す。これまた偶然だが、ウィンストン自身が亡くなった実兄のレコードを売りにトロピカリア・ヂスコスを訪れたことで、ほかにも4枚の7INCHがあることが判明し、このたびのリイシューに繋がったという。
I. W. COMPANY / I. W. カンパニー