8,910円(税込)
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1965年にサンパウロのアレーナ劇場で初演が上演されたミュージカル、『ARENA CONTA ZUMBI』。その音楽を制作したエドゥ・ロボが自らその曲を歌い上げるELENCOの企画盤『EDU CANTA ZUMBI』(1968)が世界初リイシュー。
ブラジルがポルトガルの植民地であり、奴隷制が存在した時代。ブラジルにはキロンボと呼ばれる「脱走した黒人奴隷たちによって形成したコミュニティ」が各地に点在していた。その中でも最大規模のキロンボが、ペルナンブーコ州に存在していたキロンボ・ドス・パルマーレスだったわけだが、ここで指導者を務めたのがズンビことズンビ・ドス・パルマーレスだった。『ARENA CONTA ZUMBI』は、このズンビを中心としたキロンボの抵抗を描いたミュージカルである。ズンビは現在でもアフロ・ブラジル文化における偉大な先人として名高く、この演劇は彼の存在の歴史的重要性を確固たるものとしてみせたという点で非常に意義深い作品である。
1965年という年に、ミュージカルでズンビを題材に取り上げることには大きな意味があった。前年には軍事クーデターが発生し、人々が自由を奪われ、芸術家たちは自身の作品に暗に政府への抵抗意志(もしくは自由への意志)を込めるようになった。政府に伝わってしまわないよう、高度な皮肉をもって。『ARENA CONTA ZUMBI』でズンビを取り上げたのは、キロンボとポルトガル王室の構図が軍政下におけるブラジルの民衆と軍事政権の構図と重なっていたからだ。ミュージカルでキロンボの抵抗を描くことによって、軍事政権に対する抵抗の意志を間接的に表現したのである。結果として、『ARENA CONTA ZUMBI』は、興行的にも大成功を収め、1960年代のブラジル演劇界における最大の成功作の一つとなった。そしてこの名声と反響が、当時若干21歳だったエドゥ・ロボが手がけたスコアによってもたらされたものであることは疑いようもなかった。
そんなエドゥ・ロボが、晩年のELENCOレーベルから発表したレコードが、戯曲『ARENA CONTA ZUMBI』の楽曲を自ら歌った『EDU CANTA ZUMBI』(1968)だ。これまでLPどころかCDでのリイシューすらなかった超レアアイテムであり、オリジナル盤は200ドルは下らない。ジャケットのELENCOロゴもそのままに、オリジナル・アートワークを再現した帯付きゲートフォールド仕様でのリリースとなる。
※ブラジルからの輸入盤のため、輸送の途中で発生する角折れやスレなど軽微なジャケット・ダメージが見られる場合がございます。あらかじめご了承ください。
EDU LOBO / エドゥ・ロボ
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EDU CANTA ZUMBI
8,880円(税込)