独特の言語表現と天性のギター・ワークで、パーカッシヴなサンバがら、ロマンティシズム溢れる旋律まで、多くの名曲を生み出したMPB随一の天才SSW、ジョアン・ボスコ2010年ニュー・リリースは、欧州随一のジャズ・ビッグ・バンドとして活躍するNDRビッグ・バンドをゲストに迎えた極上のカバー・アルバム。コンサートでここ数年共演し絶賛されたジョアンとNDRが暖めてきたコラボレート・レコーディングがついに実現したものである。キコ・フレイタス(drums)、ネイ・コンセイサォン(bass)というジョアンの現在のレギュラー・バンドを軸に、ブラジルをはじめとするラテン・アメリカ各国のサウンドに造詣が深いコンダクター、スティーヴ・グレイ率いるNDRビッグ・バンドとの密なるコラボレートが、ジョアン・ボスコのパフォーマンスを高貴な芸術へと押し上げている。「Desafinado」「Chega De Saudade」といった、ジョアンもよく取り上げるようになったボサ・ノヴァ古典へのオマージュもトピックだが、「Nacao」「Pretaporter De Tafeta」「A Nivel De...」といった、キャリアを代表する名曲のセルフ・カバーが、長年のジョアン・ボスコ・ファンにはやはり嬉しいところ。イヴァン・リンス、ジャヴァン、ミルトン・ナシメントと続く2010年MPBビッグ・ネーム・リリースに加わる真打登場!
