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■CD RELEASE■
ジャイルス・ピーターソン監修のボサ・ノヴァ・コンパイル・シリーズで一躍世界中の注目を浴びたUK SOUL JAZZ RECORDSが、満を持して挑むオリジナル・ボサ・ノヴァ・アルバムのリイシュー・ワーク始動。
60年代初頭、ボサ・ノヴァ・セッションの温床と言われた夜の歓楽街「ベッコ・ダス・ガファーハス」で頭角を現したピアニスト・ルイス・エサが、エルシオ・ミリート、ベベートと組み、高尚なモダン・ジャズ・ピアノ・トリオの手法を用いてボサ・ノヴァを昇華させた。そのオリジナル・グループとして伝説的存在となるのが、このタンバ・トリオ。彼らの演奏に衝撃を受けたフォロアーにより、以降60年代半までにリオ/サンパウロに数多くのピアノ・トリオによるボサ・ノヴァが生まれ群雄割拠する時代を迎えることとなるが、まさにそのパイオニアとして、永遠に語られるのがタンバである。
1962年に鮮烈レコード・デビュー。その翌年、同じくPHILIPSからリリースされたセカンド・アルバムが、本作「アヴァンソ」だ。"イパネマの娘" "ソ・ダンソ・サンバ" といったA.C.ジョビンのボサ・ノヴァの言わば「スタンダード」から、ホベルト・メネスカル(M3,10)、ドゥルヴァル・フェレイラ(M5,11,12)といった、後にジャズ・サンバ・セッションで多くカバーされる傑作曲の数々を、流麗でタイトなタンバ流アンサンブルで表した完璧なサウンド。そしてヴォーカル・ユニットとしての顔も持つタンバが綴る怪しげなコーラス・ワークで彩るアクセントも相俟って、夜のリオを疾走するようなスタイリッシュな残響が、究極のグルーヴィ・ジャズとしての要素を湛えているのは他でもない。
そして何といってもM2"マシュ・ケ・ナダ。当時気鋭のSSWだったジョルジ・ベンの象徴曲をいち早く取り上げたことも意義深いが、あの「NIKE」のCMソングで使われた同曲のオリジナル・バージョンが、実はこのテイクであることは有名。永遠に語り継ぐべきボサ・ノヴァ・クラシックスの金字塔を、SOUL JAZZならではのボックス仕様スペシャル・パッケージで送る渾身の復刻!!
TAMBA TRIO / タンバ・トリオ