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2012年、久保田麻琴氏の録音~ミキシング~マスタリングによって国内制作されたアルバム『翼の種子』によって、多くの人から注目を集めることになった異能のギタリスト、笹久保 伸。彼の音楽的ルーツの一つであるペルーでは、当地の最大のレーベルからその時点ですでに13枚のアルバムが発売され、若き才能(現在30歳)として広く認められています。このフォルクローレの活動と並行して、笹久保は現代音楽の活動も積極的に推し進め、現在ではさらに発展して“秩父前衛派”というアート運動も主宰し、さらなる表現手段を積極的に手繰り寄せています。本作は、そんな笹久保が初めてアルバム一枚を他のアーティストと共演して創り上げた彼の17枚目(完全自主限定で最近2枚のアルバムを発表している)となるアルバムです。
「タイトルにある“アヤクーチョ”とは、ペルー南部山岳地域の町で、民謡の宝庫と言われるくらい、美しい音楽がある地域です。前作のアルバムは『翼の種子』、その種が『アヤクーチョの雨』によって変容していく、というのが今回のアルバム・コンセプトになっています」と、笹久保 伸。共演者であるイルマ・オスノは、12歳までケチュア語しか話さないアヤクーチョの小さな村ビルカス・ワマンに生まれ、羊飼いをしながらその土地の文化、音楽を自然に覚えたといいます。このアルバムで、イルマ・オスノはアンデスで歌われる歌をそのまま歌い、笹久保伸はアンデス・ギターを学んだその経験を生かした上で、表面的な意味での“アンデス・ギター奏法”にとらわれることなく、それまでの彼のギター奏法とは違った方法論で自由に弾いています。「根」の要素が強烈に現れたアルバムでありながら、外に開かれた作品と言うことができます。
さらに、ドラムやベースを入れた曲もあり、その曲など、パンクとしか言いようのない衝撃を与えてくれます。笹久保の自由なギター、イルマ・オスノのプリミティヴな中に宿る生命力豊かな歌~ヴォイス・パフォーマンス、その二つがぶつかり合いそして共鳴したサウンドは、トラッドであり、アヴァンギャルドであり、アンビエントであり…と、ジャンルを軽々と飛び越えてしまう力が宿っています。
ジャケットのイラストは、日本を代表するグラフィックデザイナーであった故粟津潔の作品であることも特筆。
(インフォメーションより)
IRMA OSNO, SHIN SASAKUBO / イルマ・オスノ , 笹久保 伸