8/29(水)から最新のブラジル新譜を販売! ジルベルト・ジル、イチベレ新譜をはじめジャズ、MPB、サンバソウルなど好内容作品が目白押し!

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2018.09.05

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**** 8/29(水) から最新のブラジル新譜を販売開始! ****

新宿ラテンブラジル館やお茶の水JazzTOKYOなどディスクユニオンのブラジル新譜取扱店舗にて販売いたします。
* 一部の商品は8/30 (木) 以降の到着になります。
** 実際の在庫は各店にお問い合わせください。
*** 店舗一覧はこちらから。 http://diskunion.net/st/shop/

*ブラジルでリリースされたばかりの新作を聴きながら楽しくお酒を飲む「ブラジル新譜試聴会」 @BarBlenblenblen もチェックお願いします! http://diskunion.net/latin/ct/news/article/2/60337


8月最終週にブラジルより大量に新譜が到着! その量と質は年末のリリース・ラッシュ時以上!
2018年最高のブラジル便といえる内容です!




■ まずはなんといってもジルベルト・ジルの最新作!


一時は体調の悪化が伝えられていたものの、ライブを行い、ガル・コスタ、ナンド・ヘイスとの共作をリリースするなど音楽活動を再開できるにまで回復し、ついに新作リリースとなりました。息子であるベン・ジルほかリオ新世代による磐石のサポート、そしてホベルタ・サー、ヤマンドゥ・コスタ、ジョアン・ドナートといったゲストを迎え、老境の粋に達しますます冴え渡るジル独特の世界観が炸裂。これは禅問答のように聴けば聴くほど染み渡る21世紀ブラジル音楽の最高傑作です!

■ そしてこちらもリリース前から話題沸騰! 日本でもファンの多いイチベレ・ズヴァルギが自身のグループを率いて新作をリリース!

息子のアジュリナ・ズヴァルギ、ピアニストでベースも弾くヒカルド・サー・ヘストンなど「ファミリア」名義時代から活動をともにする面々に、ここ数年で知り合った若く才能溢れるミュージシャンを加えた編成。エルメート直系の変拍子と不協和音、キメが連続する難解極まりない楽曲をいとも簡単に演奏する精鋭たちによる一糸乱れぬアンサンブルは痛快の極み。全14曲、濃厚すぎます!

■ サンパウロ発、現在もっとも注目を集めるジャズ・レーベル 「ブラクストリアム」 からも新譜が2タイトル到着!

ブラジルきってのトランペット奏者として八面六臂の活躍を続けるフビーニョ・アントゥネスの2ndアルバムは、イブラヒム・マーロフ、アヴィシャイ・コーエン、ティグラン・ハマシャンをはじめ、モアシール・サントス、エグベルト・ジスモンチ、クリスチャン・スコット、エスペランサ・スポルディング、ブラック・サバスから大いに刺激を受けたのだとか。カミーユ・ベルトーが参加した#2なんて、まさにサバス的な高速リフから各人のソロが炸裂するキラーチューン。イスラエル・ジャズ的なハっとする展開もあり、本当に素晴らしい内容です。

そしていまや若手NO.1ともいえる実力派ピアニスト、サロマォン・ソアレスの新譜も凄い! 本作でもピアノ・トリオ+ワンホーン編成を基本に、ゲストにタチアーナ・パーハ、エルメート・パスコアル、そして先日の自身名義作も素晴らしかったカロル・ペネージをむかえ、自身の音楽をあますことなく披露します。メロディアスでありながら至極端正なピアノのタッチも素晴らしく、確実に次のブラジリアン・ジャズ~器楽音楽のシーンは彼が担っていくだろうと確信させる充実極まりない内容です。

■ サンパウロのジャズ系ミュージシャンコミュニティから派生したMPBグループ、カーザ・セッチ周辺の注目作も3タイトル一挙入荷!

まずはなんといってもカーザ・セッチの新作! ノラ・ジョーンズ以降ジャズとポップスの蜜月は珍しくありませんが、USでリリースされているそれとは違う、至極カラフルでブラジルらしいメロディに溢れているのがナントモ嬉しいです。みんな大好き "Tudo Que Voce Podia Ser" カバーも収録。

トリオ・ターハゾンというジャズとMPBを見事に融合させるバンドでも活躍してきたベース奏者、ダニエル・コエーリョも自身のセクステットを率いてアルバムをリリース。同じくカーザ・セッチのメンバーであるカエターノ・ヒベイロ(ギター)や、ダニ・グルジェル周辺で活躍するハファエル・フェヘイラ(サックス)といった気鋭の面々も参加。即興を交えつつも滑らかなアンサンブルが徐々に発展し風景を切り開く極めて上質な一枚です!ジャケットもイイですね。

そしてこれは今回一の注目作!? カーザ・セッチのヴォーカリストとして活躍するルイザ・トレール、クアルタベーの一員でありエルザ・ソアレスからチン・ベルナルデスまでをサポートする鬼才リード奏者マリア・ベラルド、エルメート系譜のバンドであるヴィンテーナ・ブラジレイラの一員でもあるマリーナ・ベラルド・バストスの3人による「ボレリーニョ」 のデビュー作! ビョークからボビー・マクファーリン、カミーユ、さらにはチェコ・アヴァンギャルドのイヴォ・ビトヴァらにも影響を受けているのだとか。サンパウロのアヴァンギャルド・ムーヴメント「ヴァングアルダ・パウリスタ」の流れを汲みつつも、ブラジルらしい声とアコースティック楽器の洗練されたアンサンブルも融合した、ブラジル音楽新世紀の幕開けを告げる異色作です!

* カーザ・セッチのギタリスト、カエターノ・ヒベイロのデビュー作も予約受付中です。

■ まだまだ続くジャズ~インスト系注目作品!

ミナスの器楽音楽フェス、サヴァッシのコンペティションにもノミネートされている女性ピアニストのルイーザ・ミトリのデビュー作も要注目! フルート、ヴィヴラフォン、ベースを女性が担当するコンボを率い、確かなテクニックに裏打ちされた繊細さ、軽やかさが聴いていて心地良。 ハファエル・マルチニ、ディアンジェロ・シルヴァ、サロマォン・ソアレス、ルイス・ヴーレイという若手気鋭ピアニストと並んだ写真も先日アップされてましたが、彼女も今後いろいろなところで名前を見そうな存在です。

NYやパリなども活躍したピアニストにしてプロフェッサー、ペドロ・ヂ・アルカンタラの作品も2タイトル到着! 世界でも随一のハーモニカ奏者ガブリエル・グロッシを迎え録音したジャズ~インスト作品がなんといっても白眉ですが、2014年作 (CD+DVD) もかなりの充実作。こちらは少量入荷ですので気になる方はお早めにどうぞ。

■ そして今回はMPB~サンバ・ソウル系も充実しています!

マルセロ・カメーロ、シルヴァ以降に表れた注目の才能! USのオースチンで音楽を学んだという若手男性シンガー・ソングライター、フーベルのデビュー作! ソフトなロックにストリングスのアレンジが入った上品なマルセロ・カメーロといった感じのセンスの良いオリジナル曲。そんな中にエミシーダやヒンコン・サピエンシアといったラッパーのゲストが参加。一瞬 「?」 と思うがこれがイイ感じのアクセントになっていて、絶妙なバランスに。すでにブラジルでも高い評価を獲得する作品です。

作編曲家でギタリスト、アウグスト・テイシェイラのデビュー・アルバムも...染みます! ボサノヴァ、サンバ、ムジカ・カイピーラ、カポエイラに影響を受けたというブラジルの歌心に根ざした楽曲を多く作曲。シンプルなギターにアコースティック・ベース、フルート、バスクラ、ドラムス、パーカッションが柔らかいアンサンブルを奏で、アウグストの味わい深い歌を引き立てる。エドゥ・ロボやヘナート・ブラスにも通じる、極めて上質なMPB作品です。これは秋にぴったり!

ブラジリアン・ソウルの御大チン・マイア、イルドン、ジェルソン・キング・コンボ、カシアーノからジミヘンまで聞いて育ったというソウル系シンガー・ソングライターとして活動するジョルジ・アイルトンの3rdアルバムも到着。久々となる新作はリンクでお聞きいただければ早いんですが、最高傑作とも呼べるアーバンかつ爽やかな内容に! まだまだ夏は終わらないといった感じです。

エリス・レジーナとセザル・カマルゴ・マリアーノの息子で現代ブラジルを代表する実力派男性シンガーとなったペドロ・マリアーノの新作もCD, DVDで登場! こららはオケを従えた極上の歌モノ・ライブ録音で、ペドロ・マリアーノ本人の曲の魅力と圧倒的な歌唱力、豪華なオーケストレーションが素晴らしい作品で思わず聴き入ってしまいます。M6の「Casa no campo」で愛する亡き母の映像と共演という演出、2003年の名曲「Acaso」再録もありと、ブラジリダーヂがとめどないです!

インディー系ではパライバ出身アーティスト、ヴィステルの3RDアルバムも推薦。最初期のカエターノのようなナイーヴな歌声にベン・ジルのプロデュースよる垢ぬけたポップ感が良く似合う珠玉のフォーキーMPB。サンパウロの女性シンガー、タチ・ピの1STアルバムも透明感溢れるアコースティック・アンサンブルでミッド・テンポのMPBから軽快なサンバまでを披露する充実作。手触りの良い紙でできた大判歌詞カード、ポストカードになる5枚のアートカード入り。柔らかな色合いの水彩画はタチ・ピ本人の手になるものと、アートワークも含めたトータルで素晴らしい出来栄えです。



* そしてここからが 8/30(木) 31(金) 発売分!

ブラジル南部の注目レーベル 「ESCAPULA」 からはポティ、そしてジュリアーノ・ゲーハの新作が到着! ともにリオやサンパウロとは一味違う独特の世界観を披露してくれます。もともとインストやクラシック、MPBにいたるまで充実した音楽シーンがある場所だけに、今後もブラジル南部のインディー・シーンから目が離せません!

セウマール & パウロ・フレイリ & ルイ・コインブラ といった実力派によるコラボ作品ヘヴェラサォンの人気ライブ新作は安定のアッパーっぷり、オス・カリオカス名作復刻フェルナンダ・タカイのジョビン曲集あたりはボサノヴァ・ファン必携と言えるでしょう。

モラエス・モレイラゼ・ハマーリョシコ・テイシェイラシコ・ロボ & ゼ・アレシャンドリといったブラジル音楽の良心とでも言うべきベテランたちも健在で新作をリリース。どれも聴き応えあります!

その他、少量入荷品まで含め、とにかく大充実の内容です。気になる作品は是非各ページをチェック!