【特集】あなたの好きなミルトン・ナシメント作品を教えてください!

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  • 2019.04.11

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    ブラジルを代表する音楽家、ミルトン・ナシメントの待望となる評伝が4/5(金)に刊行!
         
    ブラジルのみならず、アメリカ他、世界中のリスナー、ミュージシャンに大きな影響を与え続け、未だに現役として活動を続ける偉大なアーティストの半生記として、個人史としても音楽の歴史の一部としても詳細で興味深い内容がぎっしり!!
    この本の刊行を記念して、日本語版のみ収録の解説執筆者のケペル木村さんと翻訳者の荒井めぐみさん、当社ワールド部門リーダーの江利川によるコメントをアップしました!

    ★あなたの好きなミルトン・ナシメント作品を1枚教えてください!
    1.アルバムタイトル  2.その作品を選んだ理由  3.伝記本について 4.プロフィール

    ■江利川侑介(弊社ラテン/ブラジル/ワールドミュージック部門バイヤー)

    1. Clube da Esquina


    2. ミルトンを中心にミナスの音楽家達が作り上げた記念碑的作品『街角クラブ』です。今さら多くを語る必要はない基本盤ですが、それでもあえて取り上げたのは、ブラジル音楽はもちろん、ロックやジャズ、ヒップホップのお客様、DJやミュージシャンまで、実に幅広い層から本作の名前を聴くからです。これほどまでに多くの人々を惹きつける、本作の底知れない魅力はどこから来るのだろう?と、ずっと思っていましたが、本書に出てくるエピソードの数々を読んで少しだけその秘密がわかったような気がしました。常識にとらわれない、とてもミルトンらしいレコーディングだったんですね。

    3. 分厚い本ではありますがミルトンやブラジル音楽についてある程度の知識がある方なら、すいすい読めると思いますし、CDやレコード、サブスクなどで実際に音楽を聴きながら読めば、聴き慣れた作品もまた違って聴こえてくると思います。またブラジル音楽をあまり知らなくてもミルトンの人生はまるでドラマのようで、様々な示唆に富んだものです。ミルトンはもちろん彼を支えた人々の魅力、なかでも育ての親であるヂノとリリアの凛とした生き方は、良心的であり続けることが困難になりつつある昨今だからこそ、とりわけ尊く感じました。彼らの存在があったからこそ、稀代の才能、ミルトン・ナシメントは生まれたのです。

    4. ディスクユニオンのラテン/ブラジル/ワールドミュージック部門のバイヤー。THINK! Records ほか、CDやレコード・リリースも多く行っております。



    ■ケペル木村さん(日本語版解説執筆者)

    1. ミルトン(A&M. 1976)
     

    2. これが自分が初めて手に入れて聴きまくったミルトン・ナシメントのアルバムです。FM番組でその声を聴いた時に思い切り感動し、その翌日に輸入盤店で見つけて即時に買ったものです。ジャズも聴いていた自分にとって大好きなウェイン・ショーターやハービー・ハンコックの存在も嬉しかったですし、ミルトン同様に今は個人的にも知り合いになったトニーニョ・オルタやウーゴ・ファトルーソという才能豊かな人たちにも出会えた記念すべきアルバムです。どの曲も素晴らしい上に、アメリカ録音のメリットも最大限に生かされていると思います。

    3. ミルトンという稀有なアーチストの足跡を追うことにより、なかなか知り得ない軍政時代のブラジルに起きた様々なことを知ることが出来ると思いますし、ミルトンの考えや行動にも強い共感と大きな感銘をいだきます。そして数多くの興味深いエピソードによりミルトン本人の存在をより身近に感じることが出来ますので、是非とも大勢の人に読んで欲しいと思います。

    4. 20代半ばにミルトンを聴いてブラジル音楽の世界に足を踏み込み、後に渡伯してから公私ともにブラジル音楽にどっぷり浸かる。ブラジルからのCDの輸入と販売をしながらブラジル音楽専門のライターとして来日アーチストのインタビューやCD解説などを執筆。2004年にミルトンの自宅に呼ばれたことが一生の宝物。今は打楽器奏者としても活動中で、昨年は光栄にもサンパウロでブラジル人に自分たちのブラジル音楽を披露する機会を得た。

    ■荒井めぐみさん(翻訳者)

    1.Pietá



    2. ミルトンが自分の人生に関わった女性たちにオマージュを捧げたいという長年の想いを形にした作品。本当の子供として育ててくれた養母リリアを「ピエタ」に例えたのだが、その理由はとても感動的なものなので是非本書を読んでいただきたい。マリア・ヒタが歌手として生きていくことを決断するにあたりミルトンにアドバイスを求めたことから本作にゲスト参加し、歌手デビューとなった経緯も詳述されており、翻訳を終えた今改めて聴き直したい一枚。

    3. 今まで日本語で紹介されてこなかったミナス音楽やMPBに纏わる様々なエピソードがたくさん詰まっている一冊です。その他、アメリカでのジャズ界を代表する人たちとのレコーディングの様子や、アイルトン・セナとの交流、軍事独裁政権下の様子なども描かれ、文字数と比例した内容の濃さですので、一人でも多くの方の手に取っていただければ嬉しいです。

    4.ポルトガル語講師・翻訳家。京都外国語大学外国語学部ブラジルポルトガル語学科卒業。ブラジル連邦共和国フルミネンセ連邦大学へ、1年間交換留学経験あり。手がけたCDの歌詞対訳は150タイトルを超える。著書に『ブラジル・ポルトガル語文法実況中継』(彩流社)、訳書に『ナラ・レオン 美しきボサノヴァのミューズの真実』(P-Vine Books)がある。

    ■ ディスクユニオン実店舗限定特典 : 書影を使用したB2サイズのポスター

    目次、口絵写真、特典情報等は商品ページからご覧ください!
    https://diskunion.net/latin/ct/detail/DUBK213
    ※特典はなくなり次第終了とさせていただきます。あらかじめご了承ください。