ディスクユニオン ワールドミュージック・SHOP'sバイヤーズ・チョイス 8月号

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2020.08.31

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ディスクユニオンの店舗スタッフによるワールドミュージック・バイヤーズ・チョイスがスタート! 新譜も旧譜もごったまぜで今おすすめしたい良質な作品を一挙ご紹介!


■新宿ラテン・ブラジル館
東京都新宿区新宿3-31-4 山田ビル4F
https://diskunion.net/shop/ct/shinjuku_latin




TASSIA REIS『PROSPERA』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008164889

『鎌倉のカフェから CAFE VIVEMENT DIMANCHE 25TH ANNIVERSARY』に出会って以来、普段ストリーミングで現行のブラジル・ネオソウルばかり聴くようになりました。タシア・ヘイスは色々なアーティストとコラボした楽曲を発表していますが、彼女の関わる作品はどれも抜群の完成度だと思います。彼女自身のアルバムの中ではLAビート以降の当時のヒップホップの実験性を強く感じさせる1STと2NDも傑作ですが、やはりトラップ色強めの本作が今の気分に合っていて、個人的には好きです。(金田直樹)

ラテン・ブラジル館のブラジル担当がカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ店主、堀内さんのコンピ『鎌倉のカフェから CAFE VIVEMENT DIMANCHE 25TH ANNIVERSARY』を聴いて大感動! そしてついに実現したタッシャ・ヘイスの2019年大傑作のフィジカルCD取り扱い! ポルトガル語の美しい響きとメロウなトラックの相性は最高なブラジル産R&Bの金字塔! LP未収録の「Pode Me Perdoar」は本当に名曲! ブラジルだけじゃなくて、すべてのR&B好きに絶対聴いて欲しいです! 今のところ当店のみ限定発売です! (これからどうなるかはボス次第です)(;^_^A (西原幸雄)




RICAURTE ARIAS Y SU CONJUNTO / ORQUESTA PACHO GALAN『SWING COLOMBIANA!』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1007925639

ベルギーのクレイジーディガー集団RADIO MARTIKOがまたまたやってくれました!! 発売と同時に瞬時にSOLD OUTした伝説の「HABIBI TWIST」を始め、4タイトルを一挙同時にリリース!! 私のおススメはコロンビアの伝統音楽とスイング・ジャズが見事にマリアージュしたコチラ! 世界は素晴らしく広くて深い! そんな感嘆が出てしまうドディープな発掘音源です!! 遠くに行けない今だからこそ音楽で異国に旅して欲しい! エキゾチックなRADIO MARTIKOシリーズぜひチェックしてみて下さい!! (岸本 恵)




REUBEN VAUN SMITH『WARM NIGHTS』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008120130

SOUND WAYからトロピカルなエレクトリックサウンドで要注目の一枚! 程よくローファイで、かと言ってチープ過ぎないサウンドがたまりません。エレクトリックもアコースティックも関係なく、凝り固まった頭を解きほぐしてくれるような極上エキゾ・グルーヴです。夏が終わるまでに是非聴いてほしい一枚! (杉山)




POPULOUS『W』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008127029

イタリアのDJ/プロデューサーが女性アーティストたちとコラボした作品。いわゆる南米スロウテクノ周辺の面々が多い中、アルゼンチンのSobrenadarや日本のCuusheといったドリームポップ職人も参加しているのが大事件あるいは祭りでした。どの曲も素晴らしいですが、1曲目のSobrenadarとのコラボが彼女の持ち味の怪しさをよりポップな表情で引き出していて魅力的です。(笹倉暢之)




WINDOWS 96『GLASS PRISM - Coke Bottle Clear® vinyl LP』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008112949

ヴェイパー作品を多く手掛けるUSのインディー、100%Electronicaからブラジルで活動するガブリエル・エドゥアルドのフルアルバムが最高でした! 音色や音像はチープでローファイなのですが音の粒は立っており触感(音感)がなんとも心地良かったです! 全体的にダークな曲調も今の気分にピッタリ♪ (西原幸雄)


■吉祥寺ジャズ館
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-24 小島ビル2F
https://diskunion.net/shop/ct/kichijyouji_jazzandclassic




シコ・ピニェイロ『シティ・オブ・ドリームス』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008161157

お客様「今かかってるこのギターいいねえ。歌さえなきゃねえ」
私「まあブラジル人ですからね。口が空いてたら歌わないわけにはいかないんでしょうね」
二人で「わっはっはっは」

というやり取りを本作のセピア色のジャケットを見るたびにセピアに思い出します(二、三日前ですが)。結局このお客様は買わなかったのですが、買わないモダンジャズファンをもうならせるシコはやはり天才ということで。サックスのせいで口が空かないほうの天才、クリス・ポッターのブラジル勢との相性の良さはペドロ・マルティンス『ヴォックス』で証明済み。お馴染みのクリス百裂拳が炸裂する3曲目もいいですが、7曲目のサンバチューンでのサックスソロには痺れました。(笹山良林)




TALI GAK 『ESTELAS』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008031107

デビュー作が名盤。ピアノ弾き語り。最初の一音で耳をつかんでしまう声。とくれば、彼女こそノラ・ジョーンズの正統な後継者なのかもしれません。ウォン・カーワイの映画で主演。ピアノをギターに持ち替える。お風呂で歌っているかのような声。というノラ先生をなぞるか反面教師にするかは彼女次第ですが、べつにこの一枚で終わってもいいかなあと思わせるほどの名盤です。寝しなにアコースティックなジャジー・ポップスが聴きたい。それも日本語よりはスペイン語で。という欲張りなあなたにぜひ。(笹山良林)


■神保町店
東京都千代田区神田神保町1-4 クロサワビル2F
https://diskunion.net/shop/ct/jinbouchou




CARLOS DAFE『SOUL FUNK GROOVES FROM LEGENDARY SINGER - LTD. COLOUR VINYL』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008098101

近年指折りの再発レーベル、ポルトガルのMAD ABOUT RECORDSから発売された、至極のBEST盤的選曲のコンピレーション! 代表曲である1曲目から幕開けし、ノリノリのブラジリアン・ソウルが続きます! ソウルの中にもどこかAORのようなさわやかさや、気だるい夏を感じさせるいろいろな側面を感じる事が出来るアルバムです! さすがMAD ABOUT RECORDSともいえる、ただのコンピレーションアルバムにとどまらない、ナイスな選曲! 限定のRED-VINYLお見逃しなく!(坂本)




TURN ON THE SUNLIGHT『WARM WAVES』

https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008056598

Build An Arkのリーダー、カルロス・ニーニョのユニットの7年ぶりの新作。様々な楽器が絡み合って生まれるアコースティックなアンビエント・サウンドが気持ちいいです。特に、アンビエントの巨匠ララージが参加している3曲目がヴォーカルの声の質感も相まって、素晴らしいです! また、このアルバムの制作方法も明かされたジェシー・ピーターソンのコメントも素晴らしいので、是非商品ページご覧ください。様々な素晴らしいアーティストが参加したこの作品、ニューエイジ好きの方にもおすすめです! (坂本)


■渋谷中古センター
東京都渋谷区宇田川町30-7アンテナ21 2F、3F
https://diskunion.net/shop/ct/shibuya_used




FABIANO DO NASCIMENTO『PRELUDIO』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008104422
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008104423

ブラジリアン・インスト界気鋭のギタリスト/コンポーザー、ファビアーノ・ド・ナシメントの3年ぶりとなる新作。前作『TEMPO DOS MESTRES』も最高でしたが、今作も最高です! 極上のギタープレイ+スピリチュアル〜エクスペリメンタルなサウンドを内包したアンサブルに痺れます! ブラジリアン・インスト、ギターファンはもちろんニューエイジ~静謐系ファンも要チェック! 瑞瑞しさと清涼感あふれるサウンドに室温が2°Cぐらい下がること請け合いです! この夏はこれで決まり。(佐藤真成)




AYYUKA『MASLAK HALAYI (YELLOW VINYL)』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008123304

アラビア音階にブーミーなファズギターサウンド、妖しくうねるオリエンタルなグルーブが熱いイスタンブールのトルキアン・フュージョン、ジャズロックグループAYYUKA 2020年新作。ジュワジュワブチブチのファズギターサウンドに適度に織り交ぜられたダブサウンドにグッときました! クルアンビンファンにもおすすめです。体感温度3°C上がります!クーラーを切って窓をあけてどうぞ! (佐藤真成)




■渋谷ジャズ/レアグルーヴ館
東京都渋谷区宇田川町30-7アンテナ21 BF
https://diskunion.net/shop/ct/shibuya_jazz




V.A.『A GUIDE TO THE BIRDSONG OF SOUTH AMERICA』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1006638640

暑い。毎日、暑い。夏に負けそうな、もしかしたらもう負けてしまったかもしれないあなたへ。いや、わたしへ。こんなときは鳥だ。2015年にリリースされた鳥のレコードだ。南米に生息する絶滅危惧種の鳥たちの鳴き声をフィールドレコーディング。音に姿を変えた鳥たちと、バリオ・リンドやニコラ・クルースをはじめとした南米スロウテクノ界隈の若手ミュージシャンたち(今となっては南米オールスターズといった顔ぶれ)が思いおもいのやり方でセッションを披露してくれる、なんとも贅沢なレコード。5年の時を経て、今年めでたく再プレスとなりました。ひょっとすると南米のそれより過酷になってしまった日本の夏。でも、涼やかなバードソングでまだもう少し頑張れそうです。ちなみに、売上は鳥たちの保護活動に関わるNGOへ全額寄付されるそうです。耳にも鳥にも優しいレコード。インナースリーヴも素晴らしいので、断然フィジカルがオススメです。あるうちにお買い求めください! 鳥にやさしく! (関井朋子)




MASTER MUSICIANS OF JAJOUKA『APOCALYPSE ACROSS THE SKY』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008061692

民族音楽好きは必聴な1枚。1991年にビル・ラズウェルがリフ山脈のわずか800人の住民の小さな村を訪れ、録音した本作は現地の空気感や湿度まで感じられる最高なフィールドレコーディング作品です。太鼓や竹笛が同じフレーズを何度も繰り返し、呪文のような歌声で聞き手をトランス状態へといざないます。大音量で聴くことをお勧めします! (柴田健吾)


■JazzTOKYO
東京都千代田区神田駿河台2-1-45 ニュー駿河台ビル2F
https://diskunion.net/shop/ct/jazz_tokyo




YVES-ANTHONY LAUR & ADRIEN LECONTE『LLDUO』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008076306

フランス出身のピアニスト、ドラマーのデュオ作品。ピアノトリオでなく、あえてベースレスの編成になっている点が最大のポイントだろう。コンポジションはもちろんのこと、最大限に工夫されているのは音の質感である。まずドラムに関してはシンバルを叩く位置、叩く角度、スネア等はミュート素材などを変えたりなど、音色のヴァリエーションをフルレンジで使用することにより単調に聴こえないようにせんとする努力が見られる。ピアノは固めで冷たい音色になっており、ミニマルなパターンが多いドラムと絶妙なマッチングを見せる。ベースレスのミニマル・ジャズといえばUKのママル・ハンズがあるが、比較してサックスがいない分無機質でクールなサウンドに振り切ることに成功している。暑い日にクールダウンしたい時に聴きたいコンテンポラリー作品だ。(山田竜輝)




EDDIE DANIELS『Night Kisses : A Tribute To Ivan Lins』
https://diskunion.net/latin/ct/detail/1008152557

ジャズ・リスナーにも非常に人気の高いブラジル人アーティストのひとりであるイヴァン・リンス。これまでも国内外のミュージシャンからカヴァーされること数多あり、本人が客演として参加するケースもあリましたが、今作はボブ・ジェームス、デイヴ・グルーシンという二人の伝説的キーボーディストに加え、さらにはジャズ・ヴォーカル歌伴の名手ジョシュ・ネルソンを客演に加えた、完全なるジャズ・サイドからのイヴァン・リンス・カヴァー集。主役はフルート、クラリネット、サックスをマルチに操る才人、エディ・ダニエルズ。イヴァン・リンスの曲の最大の特徴である複雑かつ美しいコード進行でのアドリブは聴きごたえ充分です。また、王道中の王道とも言える選曲が最高で、美しいアレンジのストリングスでお馴染みのイントロが鳴らされる瞬間から泣けてきます。イヴァン・リンスを聴いたことがない人にもおすすめできる一枚です。(山田竜輝)