[予約] ブラジル・アヴァンギャルド異才が残したレア自主盤2作がリイシュー!

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2022.09.14

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待望! ブラジル・アヴァンギャルド・シーンにおいてとりわけ異彩を放ったブラジル北東部出身のシンガー・ソングライター、アルシデス・ネヴィスのレア自主盤『Tempo de Fratura』('79)『Des (Trambelhar) Ou Não』('83)の2枚が、待望の初アナログリイシュー!


ブラジル北東部出身のアルシデス・ネヴィスはサンパウロに移住後、70年代後半より同地のアヴァンギャルド・シーンで活動。同時期にイタマール・アスンサォンらを中心とする「ヴァングアルダ・パウリスタ」ムーヴメントが勃興したため、アルシデスもその文脈でとらえる向きもあるが、実際のところは、本人も言うように、他の音楽運動にはなじまず極めてオリジナルな活動を貫いた人物である。


今回リイシューされるうちの1枚『Tempo de Fratura』('79)は、インディペンデントな姿勢を貫いたゆえに誰からも干渉されず、完全自主制作で作り上げた記念すべきデビューアルバムである。実験的な手法から素朴なフォークに至るまで、アルシデスの幅広い見識をそのまま反映。タイトルは「骨折の時」という意味で、これは末期を迎えていた当時のブラジル軍事独裁政権への強烈なアイロニーにもなっている。




こちらの『Des (Trambelhar) Ou Não』('83)も前作同様に、誰からも干渉されず、完全自主制作で作ることを決意。商業的な音楽とはまったく反対方向へと進み、自身のキャリアにおけるもっともアヴァンギャルドなレコードを作り上げたのだ。

SIDE-Aはアルシデスのヒーローであるフランク・ザッパ、シェーンベルグ、ストラヴィンスキー(このLPは彼に捧げられている)からの影響が色濃く反映された万華鏡のようなアヴァンロックが、そしてSIDE-Bは自身のルーツであるブラジル北東部のフォークロア、さらにはそれらをサイケロック~ファンク的手法でモダナイズしたジルベルト・ジルからの影響がうかがえるもの。アートワークはブラジル北東部伝統の版画スタイルとなっているのが象徴するように、北東部の伝統と20世紀のクラシック音楽の影響を受けた実験的なアプローチを融合した本作は、ブラジル音楽史におけるもっともユニークなレコードのひとつと言えるだろう。




今回のリイシューはブラジルのアヴァンギャルドものを続々と復刻する注目レーベルDiscos Nadaと、ジョシー・ヂ・オリヴェイラの復刻を手掛けたドイツの新興レーベルLitoralとのコラボによるもので、発売当時のプロモーション・イメージを付録したゲートフォールド・スリーヴでの再発が実現。さらにはブラジル・サイケ~アヴァンのディスクガイド『Lindo Sonho Delirante』の著者としても知られるベント・アラウージョによる新規テキスト封入と、これ以上ないリイシューとなっている。


▼そのほかDISCOS NADA関連作はこちらから