[インタビュー公開] 現代アフロブラジルの重要作3タイトルが同時リリース!

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2023.02.11

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interview JOSE ARIMATEA - Brejo Das Almas バイーア×モーダルの新たなアフロブラジレイロ・ジャズ
https://note.com/elis_ragina/n/n01344582e040


現代ブラジルの最重要レーベルのホシナンチからリリースされたアフロブラジリアン・ジャズ/MPBの良作を日本独自CD化。2023年1月25日、3タイトル同時発売です。



JOSE ARIMATEA / ジョゼ・アリマテア / Brejo das Almas / ブレージョ・ダス・アルマス

Brejo das Almas / ブレージョ・ダス・アルマス

JOSE ARIMATEA ジョゼ・アリマテア

現代アフロ・ブラジル版スピリチュアル・ジャズ! ブラジル・リオ出身のトランペット奏者ジョゼ・アリマテアの新作が、現代ブラジルの最重要レーベルのホシナンチより登場。

THINK! RECORDS / JPN / CD / THCD621 / 1008581471 / 2023年01月25日

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2,640円(税込)

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※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!

アフロ・バイーアの豊潤なリズムに、ストラヴィンスキーの再解釈、マイルス・デイヴィスの『カインド・オブ・ブルー』からドン・チェリー率いたコドナの世界までを統合した、現代アフロ・ブラジル版スピリチュアル・ジャズ。ブラジル・リオ出身のトランペット奏者ジョゼ・アリマテアの新作が、現代ブラジルの最重要レーベルのホシナンチより登場。

ジョアン・ドナート、レニー・アンドラーヂ、パウロ・モウラといった伝説的な音楽家と共演してきたリオ出身のトランペット奏者ジョゼ・アリマテアの、2016年以来となる新作がこの『ブレージョ・ダス・アルマス』(魂たちの沼地)である。

プロデュースはホシナンチ・レーベル主催のシルヴィオ・フラガ、そして『バシア・ド・コブリ』でオリジナリティあふれるアフロ・ブラジリアン・ピアノを披露したマルセロ・ガルテルが担当。そのマルセロ・ガルテル(ピアノ/オルガン)を筆頭に、レジソン・ガルテル(ダブルベース)、ルイジーニョ・ド・ジェージ(パーカッション)といった同レーベルおなじみの面子による、複雑で緊迫感あふれるアンサンブルと、リリカルでありながらトリッキー、熱狂と畏敬が混在した思索的ともいえるトランペットを聴かせるアリマテアの演奏は、祝祭的でありながらも瞑想のようでもあり、さながら現代ブラジルのスピリチュアル・ジャズといった趣だ。

レパートリーもユニークで、強烈なポリリズムが躍動する表題曲をはじめ、昨今再評価著しいメアリー・ルー・ウィリアムスへのトリビュート曲、さらにはストラヴィンスキーの再解釈までを収録と、鋭敏な洞察力と問題意識を持つホシナンチらしい曲ばかり。ブラジルを代表する画家アントニオ・バンデイラのドローイングをあしらったアートワークも音楽性とベストマッチ。細部にまで彼らの美意識が反映された総合芸術ともいえる作品に仕上がっている。

■Personnel José Arimatéa: trumpet / Ldson Galter: double bass / Luizinho do Jêje: atabaques, agogô, caixa, prato de condução, repique, vocal & guitar (track4) / Marcelo Galter: piano, organ / Sylvio Fraga: guitar (track2, 6)




現代ブラジルを代表するマエストロ、レチエレス・レイチが残した傑作2タイトルを日本独自でCD化。

2021年10月27日に61歳で新型コロナウイルスの合併症により惜しくも帰らぬ人となってしまった作編曲家/管楽器奏者のレチエレス・レイチ。イヴェッチ・サンガロの音楽監督としてキャリアを築くも、並行して自身のアイデンティティであるアフロ系ブラジル人としての音楽表現を追求。オルケストラ・フンピレズを率いたほか、マリア・ベターニア、カエターノ・ヴェローゾらの作品を編曲。またフンピレズ・インスティテュートを主宰し、ロウレンソ・ヘベッチスら後進の音楽家にも多大な影響を与えるなど、ブラジル音楽を代表するマエストロとして今まさにキャリアのピークを迎えている最中だっただけに、彼の突然の訃報はブラジル中で大きな悲しみをもって迎えられた。そんなレチエレスが残した作品のうち、日本で未紹介のタイトルをリリースしようというのが今回のプロジェクトである。


LETIERES LEITE QUINTETO / レチエレス・レイチ・キンテート / O enigma Lexeu / オ・エニグマ・レシェウ

O enigma Lexeu / オ・エニグマ・レシェウ

LETIERES LEITE QUINTETO レチエレス・レイチ・キンテート

現代ブラジルを代表する巨匠、レチエレス・レイチが残した傑作2タイトルを日本独自でCD化。こちらはレチエレスが自身のクインテットで録音したアフロブラジリアン・クロスオーバーの大傑作!

THINK! RECORDS / JPN / CD / THCD619 / 1008581461 / 2023年01月25日

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こちらは2019年にリリースされた自身のクインテットを率いての作品で、リリース当時、配信のみであったもののブラジルだけでなくここ日本でも話題となった。レチエレスは典型的なジャズ演奏のフォーマットを念頭に置いていたというが、そのなかでアクセントとなっているのがドラマーとともに配されたパーカッショニスト、ルイジーニョ・ド・ジェージの参加だ。カンドンブレの伝統を体現する彼の参加が、本作に宇宙的ともいえる無限の広がりをもたらしている。またコード楽器を交えない無骨なアンサンブルが特徴のオルケストラ・フンピレズとは異なり、鍵盤奏者のマルセロ・ガルテルが参加しているのもポイントだろう。自由度の高いアンサンブルのなかで、いつになく伸び伸びとソロをとるレチエレスのパフォーマンスは圧巻の一言だ。

ウェザーリポートやリターン・トゥ・フォーエヴァーを思わせるクロスオーバー・ジャズの傑作から、フェラ・クティのアフロビートまでを思わせる濃密さまでが混在した、あまりに衝撃的な一枚。レチエレス・レイチの功績が浸透しつつある今、あらためてじっくりと聴きたい作品だ。

■パーソネル :
Luizinho do Jêje: atabaques, timbau, agogôs, and sound effects
Marcelo Galter: acoustic piano, Rhodes, Wurlitzer,Minimoog, Roland RS-202, harmonium
Ldson Galter: double bass
Tito Oliveira: drums, atabaque, agogô
Letieres Leite: compositions, flute, alto flute, soprano and alto sax, caxixis, agogô



SYLVIO FRAGA QUINTETO & LETIERES LEITE / シルヴィオ・フラーガ・キンテート & レチエレス・レイチ / Canção da cabra / カンサォン・ダ・カブラ

Canção da cabra / カンサォン・ダ・カブラ

SYLVIO FRAGA QUINTETO & LETIERES LEITE シルヴィオ・フラーガ・キンテート & レチエレス・レイチ

現代ブラジルを代表するマエストロ、レチエレス・レイチが残した傑作2タイトルを日本独自でCD化。こちらは異才シルヴィオ・フラーガ率いるクインテットに、レチエレスが壮大なアレンジを施した宇宙的スケールの作品。

THINK! RECORDS / JPN / CD / THCD620 / 1008581464 / 2023年01月25日

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こちらは2019年にシンガー・ソングライターのシルヴィオ・フラーガ率いるクインテットが、レチエレス・レイチをアレンジャーに迎え録音した異色作。グラシリアーノ・ハモス、マヌエル・バンデイラ、エウクリデス・ダ・クーニャ。ブラジル文学の巨人たちが20世紀に残したブラジル北東部をテーマにした作品群にも連なるシルヴィオ・フラーガの詩と、ブラジル的歌の抒情性を湛えた、一聴して彼とわかる独特の楽曲。伝統的でありながら革新的でもあるシルヴィオの世界観をさらに高めるのが、巨匠レチエレス・レイチのアレンジだ。

本作に寄せたテキストで、ジョイスはこう語る。 「レチエレス・レイチ! なんて素晴らしいのでしょう! 音楽が”空飛ぶ円盤”モードになり、宇宙に消えていきそうになる刹那、バイーア(いつだってそこです!)がコントロールを司り、祈りのような管楽器とパーカッションによる壮観なアレンジで、すべてをアフロ・バイーア風にします。シルヴィオの実験精神とマエストロ・レチエレスによるアフロ・バイーアというありそうもない組み合わせが、このアルバムにユニークなサウンドをもらたしているのです」

ここでのアフロ・バイーアは、ローカルに限定されるものではない。ルイス・ゴンザーガからカルトーラまで、アフロ系ブラジリアンの音楽に潜むアフロ性を解析し、アフリカだけでなく、ソウルやジャズ、クラシックにまで類似性を見出すことで”すべてのブラジル音楽はアフロ・ブラジリアンである”を提唱していたレチエレスらしく、そのアレンジはストラヴィンスキーからセロニアス・モンク、ムハル・リチャード・エイブラムスの『The Hearinga Suite』といったアルバムまでも想起させる。ブラジル文化の最深部ともいえる北東部から時空を超えたアフロ・ディアスポラの旅を経て、やがて宇宙へ。異才シルヴィオ・フラーガと巨匠レチエレス・レイチ、その深遠なる音楽観の一端をのぞくことができる一枚だ。

■パーソネル : Bruno Aguilar: acoustic and electric bass / José Arimatéa: trumpet and flugelhorn / Lucas Cypriano: piano, Rhodes, Wurlitzer, and celesta / Mac Willian Caetano: drums / Sylvio Fraga: electric and acoustic guitar, banjo, and vocals / Letieres Leite: arrangements for brass, woodwinds, and strings