Mr.Bongoによるブラジル7インチシリーズ「BRAZIL 45S」特集!! 2026/6月更新

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2026.06.12

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Mr. BONGO配給のEPレーベル〈BRAZIL 45S〉特集!

オリジナルが年々高騰するDJユースなブラジルレコードのなかから、人気のトラックだけを 7INCH カットしていくシリーズ。



 バイヤーオススメタイトル 6/12更新! 



 UM BALANCO PRA VOCE / O VIAJANTE - OS ROUXINOIS / WAL SANT'ANA 



ノルデスチの要素や不協和音を当たり前のように取り入れた70年代のエルメート・パスコアル・プロデュース作品が大好きなのですが、これのB面に収録されたヴァル・サンタナの「O Viajante」もそんな一枚。タイグァーラ『Imyra, Tayra, Ipy - Taiguara』収録の「Aquarela De Um País Na Lua」にも負けず劣らずの一曲で、クレジットこそないものの、これもエルメート関連なのでは? それにしてもオリジナルは見たこともない...出たとしてもトンデモナイ値段だと思うので、良い子は大人しくリイシューで我慢しましょう。

 BABY / FILHOS DE ZAMBI - QUINTETO TERNURA / TRIO TERNURA 



なんだかんだで最高。結局そういう定番が一番だったりします。カエターノ・ヴェローゾの名曲「Baby」をモダンソウル風にカバーしたキンテート・テルネーラの side-A はまさにそういった一曲。メロウなエレピ、グルーヴィーなベースライン、女性コーラスがマリアージュする清涼剤のようなアレンジはどんな現場でも活躍すること間違いなしです。

(江利川)

 DEIXA EU DIZER / PRA FAZER UM SAMBA - CLAUDIA / CIZINHA 



ド定番ですが何度聞いてもいい曲ってありますよね。クラウヂアによるイヴァン・リンス「Deixa Eu Dizer」カバーは僕にとってそういう曲。力強く跳ねるサンバのリズム、豪奢なホーン、どこか不思議な魅力も放つクラウヂアの歌声、そしてイヴァン・リンスらしいサビにかけてのエモい展開。この曲をサンプリングしたマルセロD2の『A Arte Do Barulho』収録「Desabafo (Deixa eu dizer)」も必聴です。

(江利川)



 QUERO VER VOCE SAMBAR / MAS NAO DEIXE DE IR - HOMERO FRANCA / SILVINHA 



昇天必至の極上メロウ・エレピ・サンバと、人類みな喜んで踊ってしまうアーチー・ベル『Tighten Up』使いの激グルーヴ・チューン!

A面は、謎多きシンガー・ソングライター、オメロ・フランサが1976年にリリースしたメロウなエレピ・チューン。『Lugar Comum』期のドナートや、ホニー&セントラル・ド・ブラジルあたりとも共鳴するサウンドが鳴り響きます。途中にはさりげないリズムチェンジも用意されており、そのままシームレスにエレピが効いたバスドラ四つ打ちのサンバホッキ(SAMBA ROCK)ゾーンへ突入する展開が最高! どんな現場へ向かうときでも、カバンに忍ばせておきたくなる一曲です。

B面は、フリー・ソウル・ラヴァーも思わずニッコリな「Tighten Up」使いのグルーヴィー・チューン。1969年作からのシングル・カットですが、深いリバーブがかかったボーカルをはじめとする録音の妙もあって、単なる泥臭いソウルには聴こえないのがポイントです。まるで地球の中心部で延々と鳴り続けているダンスチューンのような、ドロドロとした妖しさをまといながらも、不思議とハッピーにブチ上がれてしまう。そんな曲に、ずっと出会いたかったに決まっています!!

(Hara Kuti)



 DEIXA A TRISTEZA / SUMAUMA - NENO EXPORTA SOM / AGNALDO RAYOL 



両面に共通しているのは、いぶし銀なブラジリアン・サイケの渋みを湛えながらも、同時に都会的な清涼感を備えていること。洗練された音色と土着的なリズムが完璧に調和したブラジル音楽といえば、ドリス・モンテイロ『Agora』などが思い浮かびますが、まさにあのアルバムを彷彿とさせる高次元な融合が実現された2曲だと思います。

ジャンルや年代をまたぐ選曲の合間にひょいと差し込んでもいいし、あるいは祝祭的なアンセムとしてフロアをブチ上げることもできる奇跡的なチューン。そんな7inchこそ、まさしく自分が求めているものなんだなと再確認しました!

オリジナル盤はどちらもかなりのお値段 (特にネノは...) しますし、これは本シリーズで間違いないのでは?? ヴェロカイ・テイストのサイケ~オーケストラル・ファンクを探していた方には、間違いなくマストです!!

(Hara Kuti)



 ESPERAR PRA VER / QUE BANDEIRA - EVINHA 



昨年、2025年のブラジリアン・レコード最大の事件は、エヴィーニャの名作『Cartão Postal』の初リイシューだと私は思っています。オリジナル盤は10万前後で取引されるマニア垂涎のレア盤だっただけに、手の届く価格で買えるようになりただただ嬉しかったです(すぐ買いました)。

そして〈Vampisoul〉から本作がリリースされた1月と同じ月にリリースされのが、BKのアルバム『Diamantes, Lágrimas e Rostos para Esquecer』でした。なんとこのアルバムには『Cartão Postal』に収録されている「Só Quero」に加え、この7inchに収録されているグルーヴィーなキラーチューン「Esperar pra Ver」がサンプリングされているのです(「Cacos De Vidro」という曲で使われています)!なんたる偶然!BKのアルバムのヒットに伴って今ブラジルではエヴィーニャも人気沸騰中で、昨年には「Esperar pra Ver」のクラブ・リミックス・シングルなんかもリリースされました。今約50年の時を越えブラジルでもヘビロテされているこのキラーチューン、ぜひ7inchでGETしてください!

(道産子)



 MAR AFUNDA / BRASILEIRA ROXA - OS NOVOS CRIOULOS / SUPERSOM T.A. 




こちらはレアグルーヴ系のサンバを2曲収録したもので、「ソウルやファンク系のセットリストの中にサンバのリズムも加えたい...」なんてDJの方に大推薦の7inch!

〈Mr.Bongo〉のコンピにも収録されたノヴォス・クリオーロスによるサンバファンクのA面も良いのですが、私のオススメは Super Som T.A. によるB面の「Brasileira Roxa」!男女混成コーラスの高揚感とクイーカ、パーカッションのリズムが交錯するこの曲は、まさしくサンバという音楽の根っこにある"喜び"に満ち溢れています。時にはファンキーに暴れ、そして時にはメロウに包み込むオルガンも素晴らしいです。BPMも110前後で、早すぎず遅すぎずのかなりプレイしやすい良い塩梅。プレイすれば確実に盛り上がるキラーチューンです◎

(道産子)



 MAS QUE NADA / VOU FALAR-LHE FRANCAMENTE - ELZA SOARES / ELIZABETH 



A面はエルザ・ソアレスによるジョルジ・ベンの「Mas Que Nada」のカバー。ちょうどいい難易度の迷路のような小粋な節回しと、マイルドでありつつ刺さるように突き上がっていくボイスに虜。満足しつつ余韻に浸りながらB面に針を落とすと、唐突!に飛び出すホーン隊にうっかりびっくりしてしまった。いい意味であまり空気を読まないブラスと、控えめながらよくよく聴いてみると暴れまわっているリズム隊、節々に低音域でこっそり登場しているクラリネットが絶妙なバランスを保っている!何度聴いても同量の衝撃を味わえるのが不思議。

(オバケ)



 その他シリーズ一覧はこちら 




 もはや大定番! 過去の推薦タイトルはこちら。 



 POEMA RITMICO DO MALANDRO (BALANCO DO CRIOULO) / CALA BOCA MENINO - SONIA SANTOS / JOAO DONATO 




モアシール・サントスを筆頭にペドロ・サントス、ジョゼ・プラテスなどなど、この10‐15年でブラジル本国発で再評価が進んだジャンルの筆頭といえばアフロ系ブラジル音楽=アフロ・ブラジレイロでしょう。ソニア・サントスによるプレ・ラップともいえるこの曲も、そういった文脈で再評価され定番になった一曲。「マランドロ(ならず者)によるリズミカルな詩~クレオールのスイング」というタイトルも最高です。レアグルーヴ・クラシックとされてきた『Quem é Quem』収録のドナート「Cala Boca Menina」も、ブラジル音楽のなかのアフロ性にいち早く着目したドナートの先見性がうかがえる曲です。(江利川)



 ESTRELAR / ALELUIA - MARCOS VALLE / ROBSON JORGE & LINCOLN OLIVETTI 


かつてはダサいものとして避けられていた80-90'sサウンドが、時代の流れによって“あり”となり、いまやトレンドのど真ん中に。ブラジリアン・ディスコの名曲としてクラシックにまで昇格したマルコスの「Estrelar」は、その代表格といえるでしょう。定番すぎてプレイするのは少し恥ずかしい気もしますが、ブラジル音楽になじみのないお客さんの前でDJをするときは、ベタなくらいが盛り上がるのもまた事実。ブラジリアン・ディスコの名プロデューサー・コンビによる side-Bも、マルコスに負けず劣らずの名曲です。ぜひ一枚、あなたのDJバッグに。(江利川)



 VOU MORAR NO TEU SORRISO / QUEM VAI QUERER - TRIO TERNURA / ELIANA PITTMAN 



キラーチューンとはよく言ったもので、ここぞ!というタイミングで懐刀のように取り出せる最高の7インチシングルはヴァイナルDJの護身アイテム。とりわけ、適切な審美眼でピンポイントにレコメンドしてくれる「BRAZIL 45S」シリーズは全カタログチェック必須の名企画です。本アイテムはA面がトリオ・テルネーラの正統派ブラジリアン・ファンク、B面がエレピとパーカッションの牽引するファンキーなAORとシーンによって使い分けられる優れモノ。特にA面冒頭のドラムは一瞬でフロアを彩ることができる魔力を放っています。両サイド共に3分足らずでフェードアウトしていくという刹那的な構成も妙に郷愁をそそられます……。(天然水II)



 ONDE ANDA O MEU AMORE / GUERI-GUERI - ORLANN DIVO 




オルランヂーヴォのまろやかな声に助けられたブラジル音楽ラバーは数知れず。そんな彼の代表作である'77のセルフタイトル・アルバムからミドルテンポの名曲×2がカッティング。もちろん単なるバラードではなく、プロデュースとエレピがジョアン・ドナートでドラムがアジムスの「ママオ」ことイヴァン・コンチとDJユースにも適ってる最高のナンバーです。どちらのサイドもブーンバップの重いループ感を先取りしていたかのような、強烈なクロスオーバー歌謡。つくづく極上の出来栄えです。(天然水II)



 TEMA DE BABY / A FESTA - MARCIO LOTT / SILVIO CESAR 




DJの転換の際、次の出番の人がタバコを吸いに行っていたりトイレに行っていたりで不在で、「とりあえず繋いでおいて!!」みたいなの、よくあるかと思います。そんな時によくかけるのがこのマルシオ・ロッチが〈TAPECAR〉に残した名曲「Tema de Baby」。跳ねるようなピアノの音色とコーラスに彩られた珠玉のファンクチューンです。マルセロD2もアルバム『Assim Tocam os Tambores』(2020)収録の「PELA SOMBRA.」でサンプリングしていたり、ブラジル本国でも愛されるキラーな1曲です。10数万円で取引されるオリジナル盤は高すぎて私にはとても手が出ませんが、この7インチでしたらなんと大戸屋の定食2回分。〈Mr.Bongo〉に感謝です。(道産子)



 A MANHA / AMERICA LATINA - AZYMUTH / OSMAR MILITO E QUARTETO FORMA



マッドリブがアンダーグラウンド・ラップの大名盤『Madvillainy』制作の際にブラジルのレコードショップから元ネタを漁っていたというのは有名な話。アルバム序盤の「Raid」でサンプリングされたこの「America Latina」の浮遊感のあるイントロはヒップホップファンにも馴染み深いのではないでしょうか。ブラジル音楽ファンはもちろんソフトロックファンからヘッズにまで大推薦のキラーな7インチです。ちなみにこの〈BRAZIL 45S〉シリーズには「Curls」ネタのヴァルヂール・カルモン「Airport with Love」が収録されている7インチもあるのでそちらも要チェック!(道産子)

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