人気シリーズ〈éthiopiques〉から新作2タイトル! Either/Orchestra、Muluken Melesse

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2025.12.16

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エチオピア音楽を世界に知らしめた名シリーズ〈Éthiopiques〉の新作2タイトルが登場!



USの大編成ジャズ楽団 Either/Orchestra がエチオピアに帰還!アルメニア系エチオピア人作曲家ネルセス・ナルバンディアンを取り上げた意欲作。エチオジャズ・ファンから民クル・ファンにまで大推薦!



1985年、マサチューセッツ州ケンブリッジでサックス奏者兼作曲家のラス・ガーションによって結成された10人編成のEither/Orchestra (以下 E/O) は、伝統、実験、そして世界的なコラボレーションを大胆に融合させ、ジャズ史に唯一無二の地位を築き上げたことで知られている。ビバップ、アヴ​​ァンギャルド、パンクといったDIY精神を等しく取り入れたこのアンサンブルは、ジョン・メデスキ、マット・ウィルソン、ミゲル・ゼノン、ジャリール・ショウといった未来のスターたちの育成の場となり、グラミー賞ノミネート作品『Calculus of Pleasure』をはじめとする数々の高評価アルバムをリリースしてきた。

1990年代半ば、E/Oはエチオピア音楽の豊かな音世界を探求し始め、エチオジャズのパイオニアであるムラトゥ・アスタケ、サックス界のレジェンド、ゲタチュウ・メクリャ、そしてボーカリストのマフムード・アハメドやアレマイエフ・エシェテらと、革新的なコラボレーションを展開。彼らの画期的なアルバム『éthiopiques 20: Live in Addis』は、この名高いシリーズに収録された唯一のアメリカ人バンドとなり世界中で称賛されたのだ。

そんな E/O が結成40周年を迎え、久々となる新作を発表する。今回彼らが取り上げたのは、知られざるアルメニア系エチオピア人作曲家ネルセス・ナルバンディアンの音楽。1920年代なかばにエチオピアへ移住したナルバンディアン一族出身で、1940年代以降にエチオピア音楽の黄金期を築いたことで知られる作曲家。とりわけエチオピアン・グルーヴの国際的な名声に大きく貢献したブラス調の音色は、ネルセスの功績によるところが大きいとされている。

パンデミックによる活動休止を経て、ついに帰還する E/O。フィラデルフィア・インクワイアラー紙の言葉を借りれば「過去を称えつつ未来を受け入れる」、ありとあらゆる境界や時空を越えた大編成ジャズの伝統を継承する一枚だ。




〈Heavenly Sweetness〉レーベルの新作は名シリーズ〈Éthiopiques〉の31作目! エチオピアン・グルーヴの絶対的な最高傑作であり、スウィンギング・アディスのスワン・ソングともいえる Muluken Melesse と Dahlak Band による 1976年の激レア盤が復刻!



はじめてプロの歌手として録音したとき、まだ17歳だったという天才歌手 Muluken Melesse。その天使を思わせる歌声は性別を超越しており、人によっては女性が歌っているように感じたのだという。本作は若くしてその歌声をとどろかせていた Muluken Melesse が、当時のエチオジャズを牽引していた Equators Band のコアメンバーにより結成された Dahlak Band をバックに録音した一枚だ。

1974年に勃発した革命により大きな打撃をうけたエチオピア。そういった社会情勢、またカセットテープが主流化していったこともあり、今回復刻された作品はエチオピアで最後にリリースされた作品なのだという。そういったこともありオリジナルを入手することは非常に困難。今回のリイシューはまさに待望と言えるだろう。