ヤラ・アスマール『everyone I love is sleeping and I love them so so much』 レバノンの音楽家/パペット作家/映像作家の傑作アンビエント作品が初LP化!

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2025.12.10

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YARA ASMAR / ヤラ・アスマール / EVERYONE I LOVE IS SLEEPING AND I LOVE THEM SO SO MUCH

EVERYONE I LOVE IS SLEEPING AND I LOVE THEM SO SO MUCH

YARA ASMAR ヤラ・アスマール

レバノンの音楽家/パペット作家/映像作家の傑作アンビエント作品。オルゴール、トイピアノ、シンフォニオンの宝物のようなサウンドをあなたの心に。

HIVE MIND / UK / LP(レコード) / HMRLP041 / 1009143027 / 2025年12月10日

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レバノンの音楽家/パペット作家/映像作家の傑作アンビエント作品。オルゴール、トイピアノ、シンフォニオンの宝物のようなサウンドをあなたの心に。

レバノン・ベイルート出身、ヤラ・アスマルの新作アルバム『everyone I love is sleeping and I love them so so much(私の愛する人はみんな眠っていて、私は彼らをとてもとても愛している)』には、この一年のあいだにニューヨーク州北部の小さな町アルフレッドとベイルートで録音された11の小品が収められている。音によって世界の観念を知覚し、再統合している彼女にとってこのレコーディングは、彼女の記憶や生活、日常を捉え直し、音によって世界の観念を知覚し再統合する試みだ。


新たな大陸で新たな生活を営み始めた彼女は、これまで触れたことのない楽器や素材、音を扱いながら、自身の親密なスタイルをさらに築き上げていく。今作で彼女は"金属性の響き"に強いこだわりを示している。金属製の音色の多様さ、それは弓で擦る、爪弾く、こする、打つ、など多岐に渡る。またその中には金属による音の生理的不調和(皿をひっかくフォークの音など)も当然含まれている。
「振動のポテンシャル」と、金属を振動させたときに金属そのものがどんなことを語り出すのか、その声を聴くとはどういうことか。オルゴールを使っているとどうしても瞬時に、そして完全に、メランコリー(郷愁)の方向に意識が引っ張られてしまうことへのフラストレーション。あまりにも強いノスタルジーを帯びたオブジェを扱うことは、そもそも無謀なのではないか。オルゴールの音は、すでに集合的な感覚のなかに組み込まれている、即座に「知っている」と感じてしまう音だ。そのか弱さはノスタルジーと結びつき、その響きはすでに感傷を背負わされていると解釈した。


新天地ニューヨークで彼女は「シンフォニオン(円盤式オルゴール)」と出会った。仕組みはいたってシンプル。モーターが円盤を回し、円盤の穴がオルゴールの櫛歯に対応して爪弾き、音が生まれる。穿孔された円盤を使い、情報の不在と存在という二進数的な仕組みで音に翻訳していく。彼女はこれを観念そのものと捉えて、円盤に文字(二元的でない、より現実に即した観念といえるだろう)を刻み込んだ。それに伴って、オルゴールのサイズは見る見るうちにサイズアップしていき、ついには「音の中に座る」ことに成功したのだという。


故郷ベイルートでの戦禍でも刻一刻と進んでいく時間や生活、それら日常をいつもパッケージングしていた。彼女はそれを「音の絨毯」と捉えている。レコーダーには、何時間も続く会話が収まっている。
"祖母が、戦時中に銃で脅してきた男をどうやって追い払ったかを誇らしげに語る声" 
"祖父が、いつでも庭のハーブを好きなだけ摘みにおいでと言ってくれた声" 
"祖父の葬儀のあと最初の昼食、静まり返っていたあの家に、突然また笑い声と歌が戻ってきた時間" 
そうしたファイルはすべて日付ごとにラベルが貼られている。今作はそうした生活の記憶そのものである。