■AFROBEAT CD RECOMMEND■マイケル・ヴィール:アフロビートの体現者にして世界的なフェラ・クティ研究のオーソリティ。好事家の間で待望視されていた強烈アフロビート・ジャズデビューEP

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  • 2011.05.25

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    アフロビートの体現者にして、大学教授で音楽民俗学の修士・博士という研究者、そして世界的なフェラ・クティ研究ののオーソリティが、このマイケル・ヴィール。好事家の間で待望視されていた強烈アフロビート・ジャズの長尺2曲入りデビューEP登場

    ●MICHAEL VEAL & AQUA IFE / VOLUME ONE
    (NEKTONIC CD-Single 1,100円) 間もなく再入荷予定

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    07年に出版された菊地成孔著 『聴き飽きない人々<ロックとフォークのない20世紀>対談集完全版』という書籍のアフロ・ミュージックについて語る項で、アフロ・ミュージックに造形の深いD氏が紹介し、それを受けた菊地氏が称賛したことで一部アフロ・ファンに注目されたのがマイケル・ヴィールというミュージシャンである。

    ここでもしかすると、別の方面でマイケル・ヴィールの名前に見覚えのあるという方もいるかもしれない。彼のミュージシャン以外のもうひとつの顔は、ウェズリアン大学教授で音楽民俗学の修士・博士という研究者の顔であり、近年日本語翻訳版が出版されレゲエ・ファンから高い評価を受けた『DUB論』を上梓したその人である。そんな彼の研究者としての面と、アフロビート・ジャズのバンドでベースを弾くミュージシャンとしての面を結びつけるある偉大なミュージシャンがいる。それがあのアフロビートの創始者、フェラ・クティである。実は、マイケル・ヴィールは『DUB論』以外にもフェラ・クティの研究書を出版(日本語未翻訳)しており、そちらも高い評価を受けている。そんなフェラ・クティ=アフロビートを研究し、それらに深い造詣のある彼が率いるバンドこそが、本題のMichael Veal & Aqua Ife なのである。

    『DUB論』
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    今回紹介する作品は『聞き飽きない人々』で紹介されていた『Afro-Kirlian Eclipse』ではなく、新たに録音された長尺曲が2曲収録されたEPである。残念ながら今作には、以前からmyspaceなどにアップされ彼らの代表曲のような扱いだったウェイン・ショータの「Super Nova」のカバーは収録されていないのだが、たった2曲でも彼らの素晴らしい音楽に触れるには充分過ぎる内容。彼らが提示する音楽はあくまでジャズ的イディオムを踏襲したアフロビートであり、勢いまかせで通り一遍のアフロビートとはわけが違う。ジャズのクールネスとアフロビートの熱さを兼ね備え、じわりじわりと、でも確実に盛り上げていく様は圧巻。

    Djerma New Drum Chant


    2011年リリースで話題のアフロビート正統後継者、Seun Kuti『From Africa With Fury:Rise』とはまた別のアプローチで、フェラが残した遺産を再構築し提示してみせるMichael Veal & Aqua Ifeの音楽。アフロビート・ファン、アフロファンク・ファンはもちろん、菊地氏が率いるDate Course Pentagon Royal Gardenのファンや、ジャズ・ファンにも堂々とオススメできる1枚だ。

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