アジアンミュージック・バイヤーズチョイス【7/7号特別編~CDS編Vol.1~中華編~】

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2025.07.07

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ディスクユニオンスタッフによるアジアンミュージック・バイヤーズ・チョイス! ラテン・ワールドWEB&通販担当の(TT)がゆる~くお届け。

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今月号は7月7日が短冊CDの日ということで、それにちなみアジア圏(今回は中華圏)で見つけた8cmCDをご紹介する特別編でお送りいたします。日本国内リリースの短冊モノから、現地リリースの短冊CD、ジャケにこだわった企画モノ、などなど面白い発見があるのではないでしょうか。

 

Vol.2はこちら

https://diskunion.net/latin/ct/news/article/10/141863



~和モノ?編~


 ■黎明Leon Lai『Ahhhhhh!』


香港の著名な歌手・俳優で、「四大天王」の一人として知られているレオン・ライ(黎明・Leon Lai)の楽曲。オリジナルは、大ヒットした久保田利伸の同曲で、広東語でカバーしたのが今作。






■GRASSHOPPER『草蜢GRASS HOPPER REMIX』

香港の少年隊的男性アイドルグループのグラスホッパー。少年隊の「ABC」、中森明菜の「Heartbreak」、近藤真彦「愛に...憑かれて」のカヴァーと和モノDJなら持っておきたい飛び道具ばかり。オリジナルは12インチでのリリースですが、UniversalHKが2006年には以下写真の8cm、2015年には短冊CDでのリリースを行っているのでぜひとも探してみてください。



■李國祥K.C. Lee「全為了你」 ※2026年追記

バブルガム.ブラザーズ「Won't Be Long」カヴァーが短冊であるなんて買うしかない!!近年の再発ですので、まだ頑張れば見つかります!!




~台湾編~



■蘇慧倫Tarcy Su『鴨子原舞曲』

アヒル(鴨子)ジャケが超かわいい、Rock Records(滾石唱片)からリリースされた今作。韓国のJuju Club(同じくRock Records所属)の名が作曲者に書かれれてますが、蘇慧倫Tarcy Su「鴨子」はJuju Club「나는 나(I am I)」カヴァーというよりは、別ヴァージョンもしくはリメイクといった立ち位置となります、そのためどちらがオリジナルとかそういったくくりはしていません。

今作CDSには5ヴァージョンが収録されており、「鴨子(韓國泡菜醋酸夠味版)=Juju Club「나는 나」オリジナルVer」、「鴨子(廣東燒臘不要古版)=広東語Ver」、「鴨子(正宗原汁原味版←Lemon Treeのレモンから)=鴨子オリジナルVer」と一度聞いてみようかなとなる不思議な食関連の名称になっています。企画モノも多数あった日本の短冊CDですが、台湾でもこういった企画モノ・プロモーション用CDは複数出ているのでぜひとも探してみてください。





■阿雅Aya『ㄘㄨㄚˋ冰進行曲』


タイトルを見てまず思うのは一体なんの行進曲なんだという感想。この不思議な文字は台湾で使われる「注音符号」というもので、「ㄘㄨㄚˋ冰」は台湾のかき氷のことを指します、つまりタイトルは「かき氷行進曲」と訳せますね。ちなみに、ボポモフォなんて言われたりする記号で、例えば大陸で主に使われるピンインという表記法で表すとㄘㄨㄚˋはcuòとなりますが、実際はCiuo4表記が近く今でも使われている記号です。それはさておき、台湾のかき氷屋さんでは「雪花冰」という表記以外に、この表記をたまーに見かけますので覚えておいて損は無いかと思います。

曲の方はというと、「Yankee Doodle」をもとにした曲で、日本の方は「アルプス一万尺」で聞きなじみがあるかと思います。歌詞も面白く、かき氷に、何をトッピングする?「紅豆、大紅豆、芋頭、緑豆、粉圓、米苔目、花生、愛玉、仙草、芋圓、餛飩、小湯圓、清冰、糖水、牛奶冰?」と台湾らしい歌詞が特徴で勉強にもなります。もともと子供向けの曲だったというのもあり、中国語学習にもオススメの楽曲です!



~香港編~


■軟硬天師SoftHard『HiHo』

短冊CDですが、年末のクリスマス、新年に関連したちょっと季節違いの楽曲をご紹介。ディズニー『白雪姫』の「Heigh-Ho」という、七人のこびとたちがダイヤモンド鉱山で働く際に歌う、彼らの労働歌のメロディをベースにしている楽曲。オリジナルの陽気な掛け声、労働歌という特徴は残しつつ、軟硬天師独自のユーモアと香港の日常生活を盛り込み、どこか皮肉の聞いた歌詞が現代にも通じるセンスがあってとにかく面白いです。例えばこんな感じ。


無聊叫凍叫熱(熱いとか寒いとか話したり)
哎 老襯老襯你個個樣似似送殯(みんな葬式みたいな顔してる)
個個工作搏搏 晚晚跳舞唱歌(皆、仕事に熱中し、毎晩踊ったり歌ったり
天天打拼實做次次考試上課(毎日必死に働いて、いつも試験や授業がある)
睇睇影印派信 餐廳與你拍拖(コピーを取ったり、手紙を出したり、レストランでデートしたり)
永遠頂過癮過我最愛睡覺(永遠に最高に楽しいのは、僕が一番好きな睡眠だ)





■方皓玟『HW1』

ノスタルジックで日本風ジャケが最高の港制CityPop!!!短冊CD特有の切り離す際の説明文など細かいところまで日本語で忠実に再現されていたりとかなり力が入っています。曲の内容が分からなくてもこれは良いです。


肝心の内容はというと、ジャケとは大きくギャップがあり、香港の情勢(移民潮)に関わってくるのような内容になっています。まず、タイトルの「HW1」とは、香港でよく使われている漢字入力方法である「速成入力法(速成輸入)」で、残るという文字を表す「留」を暗意。移民する人が増えた昨今、残るか去るかどうするのかそんな香港に暮らす方たちのそのままの思いが伝わってくるようです。去ったとしても私たちは香港人だよといったメッセージが込められた歌詞も特徴的です。このような歌詞の意味も知ると、ジャケットで描かれる描写は、香港を去る人と残る人について描いた描写なんだなと寂しい気持ちにもなります。






 

7月号は特別編にてお送りいたしました。


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