ディスクユニオン ワールドミュージック・バイヤーズチョイス7月号

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  • バイヤーズ・チョイス

2023.06.30

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ディスクユニオンスタッフによるワールドミュージック・バイヤーズ・チョイス7月号!  新譜も旧譜も中古も私物もサブスクもチャンプルー(ごちゃまぜ)でお届けいたします! 今、ディスクユニオンのラテン、ブラジル、ワールドのバイヤーが本当におすすめしたい良質な作品を一挙ご紹介!!

↓バックナンバーはこちらから↓
https://diskunion.net/latin/ct/news/archive/9



■渋谷ジャズ/レアグルーヴ館
東京都渋谷区宇田川町30-7 アンテナ21 5F
https://diskunion.net/shop/ct/shibuya_jazz




RICHARD CRANDELL & MASUMI TIMSON / リチャード・クランデル & マスミ・ティムソン『パシフィック・ブリッジ』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1006211650

ジンバブエの民族楽器ムビラと日本の伝統楽器である琴のコラボレーション作品。ムビラと琴の相性が抜群に良く、心地よい響きが魅力的でリピート間違いなしです!タイトル通りまさに異文化の交流がコンセプトな素晴らしい1枚です。(柴田)


■吉祥寺ジャズ館
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-24 小島ビル2F
https://diskunion.net/shop/ct/kichijyouji_jazzandclassic




NARA LEAO / ナラ・レオン『DEZ ANOS DEPOIS / 美しきボサノヴァのミューズ』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/XAT-1245384961

「月替わりカレンダーみたいに、その月にちなんだレコードのジャケットをプレイヤーの近くに飾っている」という知人がいて、この話を聞いた時になんてオシャレなことをするんだ・・・と驚いたことがあります。もちろん知人の真似をして同じことをし始めたのですが、この時期はやっぱりこれでしょう、と現在我が家のスピーカーの上には雨のパリを歩くナラ・レオンのジャケットが鎮座しています。彼女がボサノヴァに初めて取り組んだアルバムとして有名ですが、故郷から遠く離れた亡命先のフランスで録音された等のこの作品に後ろに隠れているストーリーを知っているせいか、どの作品より「サウダーヂ」を強く感じてしまいます。ナラ・レオンも色々思うことがあったでしょうが、そんなことを微塵も感じさせない表情が凛々しくもあり切なくも感じます。(中村)


■新宿中古館・ブックユニオン新宿
東京都新宿区新宿3-34-1 ジュラクツインBビル2F
https://diskunion.net/shop/ct/shinjuku_chukokan_bookunion




GUILHERME COUTINHO / ギリェルミ・コウチーニョ『GUILHERME COUTINHO E O GRUPO STALO』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008655569

名作を度々発掘してくれるレーベルMR.BONGOから最近リリースされたアルバムですが、これが本当に耳心地良いサイケデリックサウンドを聴かせてくれます。 エレピやシンセが前面に出たメロウな演奏に、ちょっと脱力感あるボーカルが合わさり生まれる浮遊感がたまりません。粗めな音質も雰囲気が出てて好きです。 梅雨の時期にぴったりで今月は非常によく聴いていました。4曲目の「Rio Corrente」は本当に名曲だったので是非一聴してみてほしいです。(齋藤)


■ROCK in TOKYO
東京都渋谷区宇田川町32-7 HULIC &New UDAGAWA B1F
https://diskunion.net/shop/ct/rockintokyo



Tarde no Walkiria 『Ítallo』

海に浸かっているアートワークはやはりハズレなし!涼しげなアートワークも相まって2023年の夏を彩るサウンドトラックはコレで決まりです!現行MPBの新たな傑作がレーベル"LAB 344"から登場しました。ひんやりとしたエレクトロと優しいアコースティックが織り成すサウンドに耳を傾ければブラジル/アラゴアスのビーチを思い描いてしまうはず。 (鎌田)


■ラテン・ワールドWEB担当



AXEL TOSCA LAUGART / アクセル・トスカ・ラウガー『AXEL TOSCA LAUGART』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1007008136

観てから何年も経つけど時折思い出す映画「Cu-Bop」、ずっと行きたくていまだに行けていないキューバの街並みと登場人物の人柄が印象的で忘れられません。映画に登場したピアニスト、アクセル・トスカはものすごく破天荒で、ピアノも人柄を表したように自由でのびのびとしたこれもまた印象的なものでした。そんな彼のファーストアルバム、めちゃくちゃクールなコンテンポラリージャズを演奏しており才能の豊かさに嫉妬です。楽器編成にこだわりが見られ、ヴィブラフォンやフルート、カーヌーンというちょっと珍しい弦楽器を使ったり、"Flani in love"の五連符のグルーヴがたまりません。キューバ行かねば。(Ocean)





PIRY REIS / ピリ・ヘイス『PIRY REIS (DELUXE EDITION)』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008165358

再入荷で入ってきたので改めて聴きました。「Limites」のアルペジオはなんでこんなにも美しいのだろうか。。そして管のエコーとディレイ処理のセンス。。ありえないほど素晴らしい。歌声は一歩間違えるとサイゼリヤ・ミュージックばりにクセ強めだが、天文学的音響処理とミックス、隙のないアレンジ、天才的なソングライティングの上では天使みたいに感じてくるから不思議。私はできればこの作品を包み込むオーラをひとくち飲み込んで、この先の未来への糧としたい。(天然水)





ANDRES BEEUWSAERT / アンドレス・ベエウサエルト『Dos Ríos (紙ジャケットCD)』
https://diskunion.net/portal/ct/detail/1008646794

今でこそ多くのアルゼンチン音楽を扱っている当社ですが、この『Dos Ríos』がリリースされた当時はスピネッタなどの限られたアーティスト以外はあまり扱っていない状況でした。そんななか、海外から送られてきたリリースインフォからたまたま見つけたこの作品にピンときた僕は、当時のボスを説得して異例の大展開を実施。当時渋谷のセンター街にあったHMVさんのプッシュもあり、まさに飛ぶように売れる大ヒット作品となりました。 この作品が広まるにつれ、アルゼンチンの"ネオ・フォルクローレ・シーン"の存在がここ日本でも一気に認知されることにもなります。当時勤めていた新宿のラテンブラジル館では、はじめは20枚ほどしかなかったアルゼンチン音楽のCD棚が翌週には一列に、翌々週には三列に、しまいには棚のすべてがアルゼンチンからのCDで埋め尽くされるようになりました。新作だけでなく、それまで扱ってなかった旧譜にまで遡り、時には徹夜で在庫リストをチェックしたり(今はそういうことやってませんよ)して、よさげな作品は片っ端から仕入れたり。当時は今以上に現地の情報をキャッチするのが難しく、みんなアルゼンチンから届くCDを聴いて、必死に現地で何が起きているのかを知ろうとしていたのだと思います。翌年にはカルロス・アギーレが初来日。その後はアンドレス・ベエウサエルトを擁するアカ・セカ・トリオはもちろん、キケ・シネシ、セバスティアン・マッキと、毎年のように来日公演が実現しますが、そんなある種の熱狂の始点に、この『Dos Ríos』があったのは間違いありません。 現在はシーンが定着し、ブームのような熱気も落ち着いた半面、廃盤になってしまった作品も多く、礎となった名作や定番に触れる機会も年々少なくなっているのかなという思いから、今回のCDリイシュー&初LP化を実施しました。解説・対訳はもちろん、アートワークの世界観を活かすべく、ジャケットも光沢のあるコート紙で制作と決定版ともいえる出来になっているのではと思います。今回のリリースをきっかけに、一人でも多くの人に本作を知ってもらえれば幸いです。こんなに美しい作品は、そうそうないです。(江利川)