「トラ・トラ」は1980年代後期にアメリカはテネシー州・メンフィスで結成された。バンド名は1980年に「ヴァン・ヘイレン」が発表したアルバム『Women and Children First(邦題:暗黒の掟)』に収録されている同曲に由来する。
ローカル・ガレージ・バンドとしてスタートした彼らは、スタジオ練習と曲作りを重ねていき、地元のバンド・コンテストで優勝する。これを受けてバンドは自主制作EPを制作し、その中に収録されていた「ファントム・ライダー」と「ラヴズ・ア・ビッチ」の2曲が地元ラジオ局で大ヒット。このヒットが目に止まり、バンドはA&M recordsと契約を獲得。デビュー・アルバム「サプライズ・アタック」を発表する。このアルバムはビルボード最高47位まで上昇。シングルカットも3曲行われるなど成功を収める。続く1992年にはセカンド・アルバム『ワイルド・アメリカ』を発表し精力的に活動を続け、勢いそのままにサード・アルバムを発表しようという矢先、所属レーベルの破綻によりこのアルバムはお蔵入り、バンドも活動休止を余儀なくされてしまう。
その後長い沈黙が続いたが2008年、活動20周年を記念しオリジナル・メンバーでバンドは再結成を果たし、数回のショウを行う。これをきっかけに翌年バンドはFNA Recordsと契約を結び、幻だったサード・アルバム『レヴォリューション・デイ』を遂にリリースする。再び音楽活動を本格化させる決意をしたメンバーはツアーとライヴを行っていき、2017年新たにFrontiers Recordsと契約。2019年遂にファン待望の4枚目のニュー・アルバムをリリースする。
