【特集】5月12日に1stミニ・アルバムをリリースする、若手メロディック・メタル・バンド ALICETOPIAに自身の音楽ルーツやバンド・コンセプトについてインタビューしました!

  • HARDROCK & HEAVYMETAL
  • 注目ニュース

2021.05.11

  • LINE

  • メール
2016年に結成され、ダークファンタジーをコンセプトとする若手メロディック・メタル・バンド ALICETOPIAが1stミニアルバム「The Beginning of Dystopia」を5月12日(水)にリリースする。

結成メンバーであるIchi (Gt)とMinami Maria (Vo)、新たに正式メンバーとして加入したShin (Ba)に話を聞いてみた。

Q:バンドのコンセプトに関して教えてください。

Ichi:ダークファンタジー×メタルという2つを土台にALICETOPIAは活動を開始致しました。

Maria:そうですね。我々、ゲームで言うとダークソウルとか、漫画で言うとベルセルク等が好きで、見てるだけでは飽き足らず、うずうずしてしまったんですよね。

Ichi:そうね!(笑)。

Maria:ダークファンタジーの作品に魅力を感じてる人って結構いらっしゃると思うんですね。そして、その中にメタルが好きな方も大多数いらっしゃると思うんです。その2つを掘り下げて、掘り下げて、掘り下げて、究極にしていきたい。そして、最強なモノを創っていきたいと思っています。

Ichi:まあしかし、ダークファンタジーと一概に言っても、ただ単に何処までも暗く鬱屈とした物語というイメージだけで終わらせるのではなくて、暗いというのはそれも当然で大前提なんだけど、その暗い部分の側面にあえて愉快な表現、笑ってたり、穏やかな時間を過ごしていたり…そんな光を入れていきたいです。それによって引き出される“ダーク”さもあるので。

Shin:陰影だね。

Ichi:そうですね。光があるから影ができる、というような。そのような事を、今後のALICETOPIAというバンドの物語を紡いでいく中でメロディックな曲や様式美、はたまたスラッシーな曲から楽しい曲まで様々なメタルをダークファンタジーというフィルターを通して表現したいと思っています。

Shin:楽しみだね。

Maria:目がキラキラしちゃいます。


Q:ダークファンタジーをコンセプトとしつつも、基本的にはメロディアスかつキャッチーなメタルサウンドが基盤のようですが、どのようなアーティストに影響を受けているのでしょうか?

 
Ichi:昔から大好きなのは陰陽座とCONCERTO MOONです。メロディアスさに焦点を当てるならば、FAIR WARNING、ZENOにはかなり影響を受けています。
コンセプチュアルな部分は陰陽座やウリ・ジョン・ロート、あとデヴィッド・ギルモアが好きなのでPINK FLOYDからの影響もあるかも知れませんね。
 
Maria:私は本当に広く色んなジャンルのものを中学生の頃から聴いています。ロック、メタル、クラシック、ジャズ、シャンソン、アニソン…しかし、私の音楽好きの基盤を作ったのは父親と叔父、そして父親の友人のBARの店長という私の周りにいたおじ様達です(笑)。
叔父からは80年代のロックのCDを大量に貰い、AEROSMITH、T.REX、GUNS N' ROSES、ジミ・ヘンドリックスにはまりました。父からはドライブ中にジャニス・ジョプリンを教えてもらい感銘を受け、BARの店長からパコ・デ・ルシアやジャンゴ・ラインハルトなどのスペインの音楽を教えてもらい常に聴いていました。
自主的に見つけて好きになったのはアリス・クーパーと、突然日本になるけどALI PROJECTと陰陽座です。
突然BARの店長とか出てきてみんな混乱してたらすみません(笑)、でも、私の音楽好きの基盤にとても重要なので入れさせていただきました!私、元は「メタル!メタル!」してないんです。だけど、今一番歌っていて楽しいのは断然メタルです。
 
Shin:好きなバンドで言うと、MARILYN MANSON、LINKIN PARK辺りです。
ALICETOPIAを初めて見たとき、陰陽座っぽい雰囲気は少しだけ感じていました。今回詳しく聞けて良かった(笑)。


Q:アルバムタイトルについては?
 
Maria:このアルバムタイトルはIchiが考えました。このアルバムタイトル以外にも何個か案を考えてくれていて、その中から選んだという形だったのですが、4つくらいだったかな?このタイトルで即決でした。ALICETOPIAの記念すべきミニアルバム1枚目に相応しいと思っています。“トピア”でかかってますしね!
 
Shin:そうだね(笑)。
 
Ichi:相応しい!やったね!ありがとう!(笑)。“The Beginning of Dystopia”というタイトルの、このDystopia(ディストピア)ですが、SF映画などである管理統制された近未来の社会的なイメージの事もディストピアと言われたりするのですが、その一般的イメージのついた意味と、僕達のミニアルバムのディストピアとはちょっと異なります。
本来単語としてのディストピアは暗黒郷、地獄郷、“理想的ではない世界”と言った意味で、僕達のアルバムタイトルのディストピアはそちらの意味になります。SF好きではない人がユートピア(非人道的な管理社会)と聞いてアルカディア(理想郷、楽園)を思い浮かべますよね。
それを踏まえた上で、今回のアルバムタイトルを日本語に訳すと“理想的ではない世界の始まり”になるのですが、誰がどう見ても一見とってもネガティヴですね(笑)。しかし、理想的ではない世界と一口に言っても物語の主人公にとっては理想を追い求めた結果だったり、まだ物語の途中だったりするわけです。
僕達が物語を紡ぐ中で少女達(彼等)は理想的な世界へ辿り着けるのか、そんな物語達の始まり“The Beginning of Dystopia”です。
 
Maria:うんうん。なるほどね。素敵。
 
Shin:1枚目のアルバムで“始まり”だし、自分としてはALICETOPIAに加入して初めての音源リリースになるので、その意味でもBeginning、“始まり”です。


Q:参加アーティストについては?
 
Ichi:ドラムは結成間も無くからサポートドラムとして叩いてくださっているVIGILANTEの藤野隼司さんにお願いしました。隼司さんを知ったのは、何かのバンドを観に行って、そこで初めてサポートで叩いてる姿を見た時でした。一目惚れをしてしまいました!
その数ヶ月か数年後に当時友人がギターを弾いていたGRAND FINALEのライヴで、あの人だ!!となりALICETOPIAのサポートドラムをお願いしに行き、その後レコーディングもお願いしたという経緯です。
 
Maria:Ichiさん手に汗を握ってお願いしにいったそうです。当時そのようにIchiから話を聞きました(笑)、そりゃそうだよな...。
 
Ichi:ミキシングは、GRAND FINALEのYASU (Ba)さんにお願いしました。純粋に自分がGRAND FINALEのファンであり、GRAND FINALEの楽曲が大好きなので!
そのコンポーザーであるYASUさんにミックスして頂けたのは非常に光栄であり、ありがたかったです。
 
Maria:私もIchiさんと同じくGRAND FINALEさんのファンでして、今回このように携わっていただけたのが本当に夢のようです。
 
Ichi:そうね。
 
Maria:隼司さんに対しても、YASUさん対しても、私は1ファンであり、素晴らしすぎて恐れ多い気持ちではありながら、しかし、自分達の活動に携わっていただけたのが、
何よりとても誇りであり、ますます頑張ろうって思える。メンバーであるShinさんにも同じことが言えます。本当にありがたいです。


Q:今後の活動予定を教えてください。
 
Ichi:コロナ禍ということもありレコ発ツアーといった事は残念ながら厳しいのですが、6月辺りにライヴを考えていますので、感染対策をばっちりして、その際は是非熱いライヴが出来たらと思っています。
 
Maria:そうですね。皆さんと熱い時間を過ごせたら、とても嬉しく思います。
 
Shin:はい。是非期待していただきたいです。