今週公開スタート!観ておきたい新作特集 vol.4

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2026.08.07

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今週公開スタートした映画をピックアップ!


先日、玄関先にセミが突進してきて、危うく涙目になるところでした。しみじみと夏を実感しています。さて、今週は新作とクラシックが同時に楽しめる一週間。実話を基にした戦争ドラマや、冷戦とジャズが交錯するアカデミー賞ノミネート作が並ぶかと思えば、往年の名匠たちの特集上映も同時開催中。




エッセンシャル・ヌーヴェルヴァーグ
アンナ・カリーナ、可愛すぎませんか? 画面に映るだけで空気が変わる人です。『女は女である』でルグランの音楽に乗せて踊るシーンは多幸感が半端ないし、『はなればなれに』のルーヴル全力疾走シーンも映画史に残る名場面。一方『女と男のいる舗道』の切ないクローズアップには胸を締め付けられます。同じ人とは思えない振れ幅も魅力です。今回は4K/2K修復版での上映。"元祖おしゃれ映画"を劇場の大画面で。観れば観るほど沼にハマる、それがヌーヴェルヴァーグです。 公式サイトはこちら >

生誕120年 ジョン・ヒューストン特集
欲、嫉妬、執着、矛盾――そんな人間のドロドロした部分を撮らせたら右に出る者はいない監督、ジョン・ヒューストンが生誕120年を迎えました。きれいごとで終わらせない視線が、彼の作品には一貫して流れています。今回はそんな名匠の代表作4本を一挙上映。しかも『ワイズ・ブラッド』は日本初公開というレアな企画です。信仰への疑いに引き裂かれる男を描いた本作は、ヒューストンらしい人間の矛盾が詰まった一作。巨匠が生涯かけて描き続けた"人間そのもの"が、たっぷりと味わえる特集です。 公式サイトはこちら >

マイプライベート・アイダホ
ガス・ヴァン・サント祭り、開幕です。今は亡きリヴァー・フェニックスと若き日のキアヌ・リーヴス、この奇跡の共演が拝めるのは本作だけ。男娼として生きる二人の友情を通してアメリカを見つめ直す、詩的でファンタジックな一本です。フェニックスの即興から生まれたという伝説の告白シーンも、大画面で観るとまた格別な余韻を残します。35年越しの初デジタルリマスターということで、フィルムならではの質感もより鮮明に蘇っているはず。これはもう、観るしかないタイミング! 公式サイトはこちら >

ドラッグストア・カウボーイ
ドラッグなしじゃ生きられない若者たちを通して、孤独と喪失をちょっとユーモラスに描いた一本。これでガス・ヴァン・サントは一躍高い評価を獲得しました。主演はマット・ディロン×ケリー・リンチ。実はリンチ、若い頃の事故でオピオイド依存になった経験があって、それがオーディションの決め手になったんだとか。役に必要なリアリティを、彼女自身の痛みが裏打ちしていたわけです。だからこそ滲み出る説得力があって、フィクションなのにドキュメンタリーみたいな生々しさが残る。ガス・ヴァン・サント作品らしい、乾いたユーモアと切なさの同居も見どころ。 公式サイトはこちら >

白パンと独裁者
ゴールデングローブを獲った監督ファティ・アキンが、自分の"師匠"の子供時代を映画化したっていう、ちょっといい話の成り立ちの一本。舞台は1945年だけど堅苦しさなんて全然なくて、むしろ映像がとにかく美しいと評判です。カンヌのプレミア部門にも選ばれて、ドイツでは大ヒット。戦争ものにありがちな重さを避けて、子供の目線から丁寧に描いているのも好評の理由みたい。監督としても新境地と言われる仕上がりで、これは見逃せません。 公式サイトはこちら >

叛逆のサウンドトラック
貴ジャズと独立運動が交差する、冷戦下屈指の緊迫した事件を描いた一作。1960年代、コンゴ独立をめぐる激動の裏で、アメリカ政府がルイ・アームストロングら名だたるジャズマンたちをアフリカに派遣して、政治の駒として利用してたって知ってました? 表向きは"文化外交"、裏では諜報活動やCIAの思惑まで絡んでたっていうから穏やかじゃない。音楽と権力、そのねじれた関係性にグイグイ引き込まれそうなドキュメンタリーです。音楽好きも歴史好きも、きっと唸らされるはず。 公式サイトはこちら >

プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争
監督はハリウッドで「君には恐竜映画は作れない」と門前払いされた過去があり、その悔しさをバネに独立独歩で撮り上げたという逸話つき。しかも監督・脚本・製作・編集・美術まで全部一人で担当という、もはや職人技を超えた執念っぷりです。ベトナム戦争×恐竜という、聞いただけで頭を抱えたくなる無茶振りの企画に、ここまで大真面目に向き合う人がいるとは。低予算でもチープさに逃げず、実物大の恐竜造形にこだわり抜いたというのも見どころ。脚本監修には『プラトーン』の元海兵隊員も参加していて、荒唐無稽な設定の中にも変な安心感とリアリティが宿っています。B級魂とガチの熱量、その両方を味わえる一本です。 公式サイトはこちら >

THE BELDHAM/ベルダム
誰の目にも映らない黒い影を、なぜかハーパーだけが見てしまう。舞台は、母親が売りに出そうとしている郊外の一軒家。産まれたばかりの娘を守りたい一心なのか、それとも彼女自身がじわじわ壊れ始めているだけなのか——見ているこっちにもわからなくなってくる。周りは誰も信じてくれないどころか、しまいには娘を取り上げられる始末。それでも彼女はたった一人で、その存在の正体を追い続けます。愛と狂気の境界線がどんどん曖昧になっていく、予測不能なサイコロジカル・ホラー。 公式サイトはこちら >

A Window of Memories
清原惟監督が初めて挑んだ"聞き書き映画"。母方と父方、2人のおばあちゃんに人生の話を聞いて、それを本人と一緒に文字に起こし、二人の俳優が朗読するっていう、これまで聞いたことのない作り方です。語られるのは、家族のことから戦争、仕事、結婚、飼い犬の話まで。何気ない記憶がそのまま台本になっているのも面白いところで、フィクションでは絶対に生まれない生々しさがあります。本人の言葉と俳優の声が重なり合うことで、記憶がまた別の形で立ち上がってくる、そんな不思議な余韻の残る作品。 公式サイトはこちら >

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