2026.03.10
主人公がイカれててサイコな映画。松田優作はこの作品のためだけに奥歯を4本抜き、10kg以上の減量を経て撮影に臨んだという。まさかの主演も、良い意味でイカれている。『マシニスト』のクリスチャン・ベールもそうだが、役作りのために肉体すら改造してしまうストイックな人間はクレイジーで魅力的だ。この作品で特に象徴的なのは、あの伝説的な列車内での長回しシーン。室田日出男演じる刑事を前に、伊達が「リップ・ヴァン・ウィンクル」の物語を語る場面。その数分間、松田優作はほとんどまばたきをしない。いやいや、怪演すぎる。そして、そんな松田優作の研ぎ澄まされた静かな狂気とは対照的な存在が、相棒・真田を演じる鹿賀丈史だ。真田の登場ぶりや、あれだけスマートに銀行強盗の下見に行ったはずが、本番では暴れまくる脳筋テンションの鹿賀がツボすぎて大笑いしてしまった。前半は松田優作が「虚」、鹿賀丈史が「激」だが、後半になるにつれて立場がひっくり返るのも面白い。アドレナリンMAXになりたい方はおすすめの作品。
THE BEAST TO DIE / 野獣死すべし オリジナル・サウンドトラック[LP]
2024年12月04日 / LP(レコード) / JPN
THE BEAST TO DIE / 野獣死すべし オリジナル・サウンドトラック
2023年09月20日 / CD / JPN
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