1931年生まれ、御年77歳。50年代から活躍し、Bob Dylanよりも前にフォーク・シンガーとして名を馳せ、今もなお現役で歌い続ける生きる伝説、Ramblin' Jack Elliott。ONE OF THE GREAT AMERICAN STORYTELLERSと称されているアメリカ音楽界の至宝です。
今作はレッチリのFleaなど豪華ゲストが参加した2006年 『I STAND ALONE』 以来3年ぶりとなるニュー・アルバム。Joe Henry (自身もアルバムを出しつつ、Solomon Burke, Elvis Costello/Allen Toussaint他のプロデュースで著名） によるプロデュース作で、ピアノとヴィブラホンでVan Dyke Parksが、アコースティック・ギターとアコーディオンでLOS LOBOSのDavid Hidagoらがゲスト参加。
内容は古いブルース・ナンバーのカバー集となっており、GRATEFUL DEADで馴染み深いRev. Gary Davisの "DEATH DON'T HAVE NO MERCY"、SON HOUSEのクラシック・ナンバー "GRINNIN' IN YOUR FACE"、そして暗く行進するかのような Blind Willie Johnson の "SOUL OF A MAN" など、世界中で経済危機が叫ばれる現代に、かつての世界恐慌時代のブルース・ナンバーを自己の解釈に基づいて演奏しています。
