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O.R.T.F. にてピエール・シェフィールと共に具体音楽研究集団 (GRM) を開設、テープの編集による音の再構築を試みた新しい音楽ミュージック・コンクレート (ミュージック・ソノール) の祖として知られるピエール・アンリと英ロック・バンド、スプーキー・トゥースが異色のコラボレーション。
ダダやシュールレアリズムを思想の元に置くミュージック・コンクレートを結局伝統の範疇でしか扱えなかったシェフィールに対し (結局シェフィールは晩年に音符主義的な発言までおこないファンをがっかりさせた)、一貫してダダイスティックな反音楽の立場を取ったアンリだが、反復リズムがもたらすサイケデリックな快楽原則をミュージック・コンクレートで表わした ‘Psyche Rock’ の功績で、ミュージック・コンクレート作家の中でも特に人気と知名度が高い。サウンド・トラックや異種コラボレーションは多いが、特にこのスプーキー・トゥースとのコラボレーションは有名。スプーキーのヘヴィ・ブルースに本気度100%のミュージック・コンクレートがからむ壮絶なバトルに息を飲む。名作と誉れ高い逸品を残している。
ミドル・テンポのヘヴィ・ブルースに打ち込まれる金属音が荘厳な響きを産み出したオープニング及び混沌のサイケデリック・セッションへと突入する 「コンフェッション」、例えばアンリ名作 “Cortical Art III” (73年) をアシッドとすれば、「プレイヤー」 のランダムなパルスはコズミックといった趣か。スプーキー本領発揮のヘヴィ・ロック・ナンバーにスピーディな電子音、吐息のループなどを重ねた宇宙的&意味不明な 「オファリング」、荘厳なイントロから徐々に盛り上がり反復リズムとギター・ソロ、オルガンが渾然となり果てる 「ホサナ」 の絶頂感で幕を閉じる。メルツバウの秋田昌美氏、ボリスの面々もフェイヴァリットに推すヘヴィ・ロック、ミュージック・コンクレートの大名盤。ヘヴィ・ロック、ミュージック・コンクレートそれぞれのパートを抜き出したテイクも聞いてみたい…、と思わせる双方力の入った傑作アルバム。(1969年発表)
* 最新リ・マスター採用
* イギリス盤オリジナルLPをミニチュア化した紙ジャケ仕様
* 高音質素材SHM-CD採用
* 初回生産限定
SPOOKY TOOTH / スプーキー・トゥース