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ネオ・シューゲイザーの金字塔たる1stから7年。日独混交エレクトロニック・ユニットによる、ポップの新たな可能性を示す6th。
彼らのデビュー作品 『SUNKISSED』 が果したシューゲイザー・シーンへの貢献は好評価に値するのだが、前作 『DEALIN WITH SIGNAL NOISE』 頃から顕著となった唄への回帰を僕たちが早く受け止めなければ…。
本作も、空間を轟音で埋め尽くすシューゲ的手法とは真逆なミニマム・トラックで構成され、それぞれ楽曲のコンセプトに準じたサウンド構築に力点がおかれて いる。優美なエレクトロニカ、ジャズや琴っぽい音響の演出などと同時に、アヤコ・アカシバの幻想的なヴォーカルもその風景画のひとつとして描かれ、至極コ ンセプチュアルな作風といえる。もともと、デジタル・ジョッキー名義でも活動していたマイケル・ルックナーはこちらのサウンドの方が本職だったし、シューゲは彼らの飛び道具のひとつにすぎないのだ。
GUITAR / ギター