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テニスコーツとの共演作 『Tan-Tan Therapy』、『Papa's Ear』 でも注目を集めるスウェーデンの良心。エレクトロ・アコースティック・トリオTAPEの5thアルバム。
スウェーデンのストックホルムを拠点とし、時流とは関係のない良質な作品を優しく、暖かくリリースしているインディー・レーベル、HAPNA(ハプナ)。そしてその看板バンドこそがTAPEで、フリー・ジャズ畑出身で、かつポップ・ミュージックのプロデューサーでもあるヨハン・バットリング、同じくジャズ出自のミュージシャンでマルチ・インストゥルメンタリストのトーマス・ハロンステン、ヨハンの弟で、電子音響シーンで活躍してきたアンドレアス・バットリングによって2000年に結成。ちなみにヨハンはHAPNAのオーナーでもある。2003年にminamoを擁するcubic
musicの招聘で初来日を果たし、2006年はタウン・アンド・カントリー、2007年はテニスコーツとの日本公演を成功させた。
作品は2002年にファースト・アルバム 『Opera』 を、2003年にセカンド・アルバム 『Milieu』 を。2004年にはファースト・アルバム収録曲のリミックス集 『Opere=e』 を日本のcubic
musicのサブ・レーベル、cubicfabricからリリース。そして2005年サード 『Rideau』 をリリースした後、2007年にはテニスコーツとの共演&プロデュース作 『Tan-Tan Therapy』 を発表。今作はテニスコーツ名義となっているが、確実にこのアルバムによって更にTAPEは注目を集める事になった。そして2008年に4作目 『Luminarium』 をリリース。決して派手ではないが、HAPNAのスタイル同様、TAPEもしっかりとマイペースに素晴らしい作品を届けてくれている。
この『Revelations』 はそんなTAPEの最新作である5作目。2009年 - 2010年にかけて自身のスタジオであるSummaで制作。エレクトロ、アコースティック、ジャズ、エクスペリメンタル、フォークなど、様々なエッセンスが鳴っているものの、そのブレンド・センスのナチュラルぶりにはやはり脱帽。すべてがTAPEの佇まいとして優しく静かに厳かに流れて行く。実験的でありながら実にメロウで実にオーガニック。生音 + 電子音のスタイルは変わらずも、従来よりまっすぐにドラム - グルーブ - ビートとギター、そしてピアノやオルガン - ヴィブラフォンなどのリンクが本当に美しい。ミニマルでありながらこの溢れるエモーションは、やはりTAPEならでは。
(メーカーインフォ参照)
TAPE / テープ