2,420円(税込)
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バス・クラリネット1本で吹き込まれたソロ作品。まずこの秀逸極まりないタイトルとジャケット!地の底から響いてくるようなぶっとい重低音、ざらざらとしてエッジの立った粗野な咆哮、優雅でふくよかでまろやかな気品溢れる音色……。バスクラの可能性は「底なし」のようです。この変幻自在の音の全てが、たった1本の楽器、たった1人の人間から生み出されているとは、にわかには信じがたいほど。循環呼吸など様々な特殊奏法を駆使し、超人的とも言える楽器コントロール能力をもってバスクラを手なずける様には惚れ惚れしてしまいます。選曲も極上。冒頭を飾る「I WANT TO TALK ABOUT YOU」など、同曲史上、いや、ジャズ・バラード史上すべてを見渡しても引けを取らない大名演なのではないでしょうか。外国の民謡のアレンジや井野信義氏の「紙風船」などどこか間が抜けてユーモラスでありながらも物悲しく哀愁を誘う楽曲郡とアドリブ・プレイの数々は、同様の特徴をもつバスクラの音色と見事に融合。奇跡にして必然の名盤。魔人たちへの献辞。蛙の卵のような「渦巻き」ライナーも名文であります。
(お茶の水ジャズ館 戸畑)
梅津和時入魂のバスクラ・ソロ!今までもカルロ・アクティス・ダートやネッド・ローゼンバーグと言ったバスクラ達人たちとのライヴ共演で全く互角に戦って来た梅津さんが、ライヴで見せるフリーキーな一面とは違う顔を覗かせるバスクラ・ソロ・アルバム。
ビリー・エクスタインやアイリッシュ・トラッドのカバーなど、メロディアスなナンバーを朗々と歌い上げる梅津さん。勿論常に歌える人なのだが、アグレッシヴな印象の強いバンド・フォーマットでの作品発表が多いため、物静かにバスクラという楽器と向き合うこのCDでの演奏は、長年のファンの方には意表をつく贈り物となるでしょう。
お茶の水ジャズ館 戸畑
KAZUTOKI UMEZU / 梅津和時