自主制作CDRのリリースのみで解散したにも関わらず、10年代国内インディ・ポップ史の半ば伝説となりつつあるMAHOΩ。そのソングライターだった猪爪東風のソロ・プロジェクトが、ayU tokiOです。今年7月にCDリリースされた『恋する団地』は、話題となったカセットテープ作品で聴かせたインディ・ポップ然とした音楽性から脱皮し、歌詞も英語詞から日本語詞へと移行、70年代ニューミュージックや90年代渋谷系を彷彿とさせるカラフルで芳醇なソングライティングを披露したミニ・アルバムです。ライブでもお馴染みのリード曲「恋する団地」や、涙なしには聴けないバラード「米農家の娘だから」など、普遍的なノスタルジーを想起させる穏やかな世界観と、ミツメやスカート、森は生きているといったバンドたちと通底する世代感覚がフレッシュに躍動した珠玉の全5曲。カジヒデキや川辺(ミツメ)、ライターの岡村詩野なども賛辞を寄せている、2014年国内インディ・シーン指折りの傑作盤です!ジャケットのイラストは、藤田千秋(でぶコーネリアス/ジャポニカソングサンバンチ)が担当。橋本竜樹(Nag Ar Juna)主宰のde.te.ri.o.ra.tionからのアナログ化です。