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Bandcampのデジタルリリース上に、彗星のごとく現れた“Invalids”。
正にマスロックという音楽に一石を投じる存在となっている。Pete Davisという人物によって、厳密にタブ譜上ですべて計算つくされた音を複雑に組み合わせて楽曲を作り上げる。 彼のファーストアルバム「Eunoia」は、かなりキャッチーな展開の印象を受ける、それは、彼の音楽性の柔軟さ故にパンクやスクリーモといった痛快なサウンドからも影響が伺えることだろう。1曲目から独創的で難解なタッピング技巧は、もはや変態の域に達している。また、変拍子を多用したプログレッシブな展開とテクニカルなリズムにも圧倒され、ボーカル、多重録音されたギター、リズムパートなど1曲にこれでもかと言うぐらいの音を詰め込んでいる。 彼の特徴でもあるクリーントーンとタッピング技巧を軸としたサウンドは、他のMath Rock、Math Coreとは一線を画す存在になっていることは事実である。難解なサウンドでも、それを感じさせないことが彼の最大の魅了でもあろう。そして、今回リリースするセカンドアルバムの「Strengths」は、女性ボーカルをフィーチャーしたりと、前作以上にポップで痛快なメロディーとマスロックが融合して、さまざまな音楽の要素を感じさせる楽曲が詰まっている。「
INVALIDS