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エリザベス・シェパードから、グレッチェン・パーラトなどを連想させるオランダの女性シンガー、シーツカ2ndアルバム!
昔からオランダは数々の女性ジャズ・シンガーを生み出し、1950年代から1960年代にかけてはリタ・ライス、フリーチャ・カウフェルト、アン・バートンなどが登場してきた。その後の1990年代以降、ブラッド・メルドー夫人でもあるフルレーンなど新しい世代のシンガーたちへ時代は変わる。中でもポップス、シャンソン、ラテンなどまで幅広く歌うローラ・フィジィの活躍もあり、トラインチェ・オースターハウス、カロ・エメラルド、キム・ホォールウェヒ、ルース・ヨンカーといった近年のシンガーたちは、ジャズとはひとくちで言えないヴァーサタイルな要素を持つ人が多い。シーツカ(フルネームはシーツカ・ロスカム・アビング)も、こうしたオランダの新世代ジャズ・シンガーのひとりである。
『Where It Starts Again』は彼女のセカンド・アルバムで、このたびカナダのドゥ・ライト・ミュージックが新しく立ち上げたドゥ・ライト・ジャパンを経由して発表された。シーツカも近年のシンガーたちの例にならってポップス寄りのジャズなのかと思いきや、本作はもっと本格的なコンテンポラリー・ジャズの世界にアプローチしている。アルバムを聴いた第一印象では、ドゥ・ライト・ミュージックから登場してきたエリザベス・シェパードから、グレッチェン・パーラトなどを連想させる部分があると思った。また、ジャズ以外の要素としては、ジョニ・ミッチェルあたりのフィーリングに近い部分も感じさせる。影響を受けた、または好きなアーティストとして、実際にそのミッチェルやパーラトのほか、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、ナンシー・ウィルソン、ジェフ・バックリィ、ジノ・ヴァネリ、スティング、カート・エリング、グレゴリー・ポーター、エスペランサ・スポルディング、ジェイムズ・ブレイク、ベッカ・スティーヴンズなどを挙げている。こうした面々を見ると、彼女の中にはシンガー・ソングライター的な側面も存在していることがわかるだろう。(小川充/ライナーより抜粋)
SIETSKE / シーツカ