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2016年のミュージックマガジン10月号でついに特集された『アルゼンチン音楽の現在』を象徴するバンドCRIBASのアルバムです。
アルゼンチンの最上級モダン・フォルクローレの潮流に加わるグループ「クリバス」のデビュー作。ブラジルからの影響も強く、新世代ミナス派に通じる音楽性も備える。
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少しオリエンタル調のリフが耳に残る冒頭の「バリレテ」で、一気にその世界観に連れていかれた。またもやアルゼンチンから新しい才能が現れたと言いたいのが、このクリバスのデビュー作だ。すべての楽曲を手掛けるフアン・フェルミン・フェラリスのヴォーカルとピアノを中心とした4人組は、他にギター、パーカッション、そしてクラリネットというメンバー構成からわかる通り、室内楽的なアンサンブルを特徴とする。とはいえ、なんといってもフアンによるスピネッタを思わせる憂いのある歌声が最大の魅力。スキャットをメインに展開する「フラノ」はアンドレス・ベエウサエルトのソロにも通じる空間を感じさせるし、軽快かつ複雑な構成の「ビシクレタ」はプエンテ・セレステを彷彿とさせる。そんな様々なキーワードが浮かぶだけでなく、全体のトーンでクリバス流のサウンドを浮き上がらせているところにも惹かれる。
(栗本斉: 月刊ラティーナ2016年1月号より)
CRIBAS / クリバス