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※UHQCD
一人だから自由、一人だから無窮…
活動開始から20年目を迎えた今年、ジャズバイオリニストmaikoが打ち立てたマイルストーン。リーダー作としては9枚目となる完全ソロアルバム!
192KHz / 32Bit 高解像度レコーディング 次世代の高音質CD「UHQCD」で登場!
2015年5月、初めてのソロライブを敢行。共演者のいない、たった一人で2ステージを弾き切るという、バイオリンというモノトーンの楽器では無謀とも思えるパフォーマンスを成功させたことで、maikoのライフワークとしてのソロライブがその第一歩を記しました。
そしてソロライブはこの3年間に回を重ね、また初ソロツアーも成功させ、今がその第一期を記録すべき時期と判断し、今回ソロアルバムを上梓いたします。スタンダードやオリジナル、バラエティーに富んだ選曲で、最初から最後までmaiko一人、温かく奥深い弦の響きで満たします。
*ライナーノーツ / 青木カレン
バイオリニストmaikoにとって初のソロアルバム。maikoの信条は「愛でいること」だそうだが、このアルバムはまさに「愛」に満ちている。バイオリンやボーカルなどフロントに立つ楽器は、伴奏があって成り立つ部分が大きい。ドラムがリズムをキープしてくれるから、わざとゆったり演奏したり、早めてみたり。ピアノがコードを弾いてくれるから、その上で自由にメロディを描くことができる。そう考えると、ソロ演奏は全てを自分一人きりで描き切らなくてはならず、それはまるで細い糸の上を歩くように不自由で、かつ高難度なことなのだろう。でも、今回のこの作品を聴いていると、彼女の音色は果てしなく自由だ。まるで彼女自身の話を語るように、全ての音が彼女と調和し一体化している。彼女の心が寸分たがわずバイオリンの音色となっているように感じることができる。そこまでの次元にいくまでに、それだけの自由を手に入れるまでに、彼女はどれだけのライブと練習を重ねたんだろうと思うと、私は気が遠くなる。今回の作品で、彼女はエディット無しの一発録音で全ての曲をレコーディングした。イマドキのレコーディングとしては、比較的珍しいかもしれない。だが、彼女にとってそれは当たり前のこと。彼女が毎晩のように積み重ねているライブの本番で「もう一回やり直させて」は通用しないのだから。いつだって彼女は真剣勝負で全てを一音一音にかけている。一瞬たりとも手を抜かない。そういった日々の結晶がこのソロ作品だ。なかでも印象的なのは、オリジナル楽曲の表情の豊かさ。「弦月」は、同じモチーフを繰り返すことでベースやドラムのサウンドが浮き出て躍動感を生み、まるでバンドで演奏しているような効果を生んでいる。「茜の花咲く頃に」は、見えない誰かに手を伸ばすようなひたむきな想いを感じ、彼女の「愛でいること」というテーマを思い起こさせる。アルバムを通じて感じられる祈りのようなこの想いに、きっとこれからたくさんの人々が心救われ、愛に満ちることだろう。
【PERSONNEL】
maiko : violin
(メーカーインフォより)
maiko / マイコ (バイオリン)