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70年代後半から80年代初頭にかけて、東海地区で活動していた伝説のフォーク・シンガー唯一のアルバムが初CD化。
春一番などのライヴにも出演していながら、生前は作品を発表すること無く、'85年に早逝。当時、仲間たちのあいだで残されたテープを編集して'86年に300枚ほど作られたアナログ自主制作盤をCD化したのが本作です。その歌は、生きるとはなんなのか、その理想と愛に向かって一直線に宇宙に突き抜けていこうとするギリギリの美しさに貫かれています。東京に出ることは拒み、関西方面に出て行くことも少なく、愛知ローカルでの活動に留まった上に、70年代フォークに収まらないコスミックで普遍的な楽曲とバンド・サウンドは、当時のフォーク・シーンでは捉えきれなかったのもむべなるかな。これは21世紀の現代でこそ響く、痛々しいほどにファンタジックな叫びが眩しい名作!正に秘宝盤。
三枝茂樹