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“パリのアメリカ人”発表から90年
エンリコ・ピエラヌンツィが描くガーシュインの世界
原曲の世界観を活かしながらクラリネット&ヴァイオリンとのトリオのために
大胆にアレンジ /演奏
ヨーロッパ⇔アメリカ、クラシック⇔ジャズ
異なる要素が相互作用を起こし、新たに生み出された注目作
★イタリアが誇る音楽家、エンリコ・ピエラヌンツィによるガーシュイン曲集。
★エンリコ・ピエラヌンツィの活動の軸足は、他でもないジャズにありますが、ルーツはクラシック。また近年は、スカルラッティ、バッハ、ハイドンといった作曲家の楽曲を原曲と不可分なく即興劇と結びつける作品を 2 作品リリースしたほか、同郷のクラシックの鬼才ブルーノ・カニーノとクラシックの2台ピアノに挑戦する作品もリリースしています。
★本作は、そんなピエラヌンツィが、アメリカ 20 世紀、クラシック界の巨匠であり、欧米の音楽、またジャズとクラシック双方の要素に架け橋をかけた、ジョージ・ガーシュインの楽曲に取り組んだ注目作品。★原曲の世界観を崩さないスタンスは、エンリコ・ピエラヌンツィの流儀で、全般的にはクラシック的な音の世界。一方、もともとオーケストラで演奏されることが多かった楽曲をここでは 3 人で演奏するためにアレンジ。そこには大胆な書き換えがありますが、“原曲”と“ジャズ的な要素”を組み合わせ、境界線もかぎりなく曖昧に描くアレンジ〜演奏は、まさにピエラヌンツィの音楽家としての真骨頂とも言えます。
★エンリコ・ピエラヌンツィとともに演奏するのは、兄弟であるヴァイオリニスト、ガブリエレ・ピエラヌンツィ、そしてエンリコとは、デュオ作なども制作しているクラリネットのガブリエレ・ミラバッシ。
★ヨーロッパが生んだクラシック音楽の世界はそのままに、管弦楽曲を即興的な演奏のシナジーにより 3 人で創り上げていく果敢な試みも聴きもの。もちろん類まれなピエラヌンツィのテクニック、繊細でニュアンス豊かなタッチは言うまでもなく、特に、このような楽曲で聴かせるトリルの美しさも絶品です。
★本年 (2018 年 ) は、“パリのアメリカ人”が、初めて発表されてから 90 年。メモリアル・イヤーの楽曲を筆頭に、壮大な“ラプソディ・イン・ブルー”まで、注目の7編。歴史的に考えると、<ガーシュインがヨーロッパ、パリにインスパイアされてNYの地で描いた楽曲>を、90 年の時を経て、<イタリア人として生まれ、アメリカのジャズに憧れて自らの表現を極めてきた音楽家エンリコ・ピエラヌンツィが逆方向から描く>という背景もとても興味深いものでもあります。
メンバー:
Enrico Pieranunzi(p)
Gabriele Mirabassi(cl)
Gabriele Pieranunzi(vln)
(メーカーインフォより)
ENRICO PIERANUNZI / エンリコ・ピエラヌンツィ
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