バンド加入に先立ち73年9月にリリースしたデュオとしての唯一作『BUCKINGHAM NICKS』が評論家やラジオ側からの好意的な受け止めにも関わらず実際のセールスは不振に終わった彼らですが、MAC加入で慌しかったはずの74年から75年にかけての短期間にも精力的に自身のアルバム・サポート・ツアーを行っていました。"LOLA (MY LOVE)"、"RACES ARE RUN"、"LONG DISTANCE WINNER"、"DJANGO"、"DON'T LET ME DOWN AGAIN"、"FROZEN LOVE"、"CRYSTAL"といった『BUCKINGHAM NICKS』楽曲はもちろんのこと、のち75年7月リリースの大成功を収めたヒット作『FLEETWOOD MAC』で結実する"RHIANNON"や"MONDAY MORNING"、77年の『RUMOURS』に収録される"NEVER GOING BACK AGAIN (INSTRUMENTAL)"、さらには未発表となっている"HEARTBREAKER (CIRCLES IN TIME)"と、FLEETWOOD MAC黄金期のポップ・サウンドの要だった彼らの実力が窺い知れるファン必聴のステージです。